400mmF2.8(ヨンニッパ)の半年レビュー!最上級レンズの感想

400mmF2.8の半年レビュー!最上級レンズの感想

最上級レンズである400mmF2.8が気になっている方は多いと思います。

筆者はSONYユーザーなのでSEL400F28GMというレンズを購入しました。

野生動物の撮影で半年ほど使ってきましたが、注意点が結構あると感じています。

そんな筆者の経験を活かして今回レビューしていきます。

ちなみに筆者は写真家のtomoです。

X(旧Twitter)でシマエナガの写真を紹介しています。

目次

400mmF2.8のデメリット

早速ですが、400mmF2.8のデメリットからお伝えしていきます。

被写界深度

400mmF2.8は被写界深度が浅くなる場合があります。

実はとても重要な話なので最初にお話します。

被写界深度のおさらい

被写界深度とはピントが合っているように見える範囲のことです。

  • F値が大きい→ピント範囲が広がる。
  • F値が小さい→ピント範囲が狭まる。

簡単に言うとボケやすさとも言えます。

そして被写界深度は、焦点距離が大きくても浅くなります。

  • 焦点距離が大きい→ピント範囲が狭まる。
  • 焦点距離が小さい→ピント範囲が広がる。

つまり焦点距離が大きくてF値が小さいレンズは特に深度が浅くなるということです。

体験談1(暗所)

筆者は400mmF2.8で小動物を撮ったりします。

暗い環境でもF2.8ならSSを確保できるのでこのレンズを購入しました。

しかしF2.8の被写界深度の浅さが問題になってしまいました。

瞳にピントが合っていても、被写界深度が浅すぎて鼻はボケてしまうんです。

被写界深度の計算をしてみると、400mmF2.8で撮影距離3mだと深度はたったの1mm

せっかく動物に近づけたのに、撮れた写真は瞳にしかピントが合っていませんでした。

体験談2(動体)

筆者はシマエナガなどの小鳥を撮ったりします。

小鳥の飛翔で被写体ブレを抑えるには1/5000秒ほどのSSが必要です。

暗いレンズだと感度が上がってノイズまみれになるので、400mmF2.8を購入したわけです。

ただ実際に撮影してみると、小鳥にピントがなかなか合いません。

ピント面が極薄なので、動体にピントを合わせる難度が跳ね上がったんです。

全く合わないわけではないですが、歩留まりは落ちてしまいました。

解決策

解決策としてはF値を上げるのが基本になります。

具体的には、F4を下限にするようになりました。

せっかくの開放F2.8を活かしたいところですが、まともな写真が撮れなくては意味がありません。

F4でも一般的なレンズより明るいし、画質的にも少し絞った方が良いです。

どうしても開放付近で撮りたい場合は、撮影距離を長くするのもアリです。

被写界深度は撮影距離を伸ばすほど深くなります。

α1などの高画素機はトリミング耐性もあるので、距離をとりやすいと思います。

重さと大きさ

400mmF2.8はとても重くて大きいレンズです。

筆者が使っているSEL400F28GMのサイズは次の通り。

  • 重さ:2895g
  • 最大径:158mm
  • 長さ:359mm

重さと大きさが影響する場面についてお話します。

手持ち撮影

400mmF2.8での手持ち撮影はかなり辛いです。

構えてすぐシャッターを切るなら良いですが、構え続けるとすぐ限界がきます

動き回りながら動物や野鳥を探すスタイルの方にとっては悩ましいところです。

SEL400F28GMは重心がカメラ側にあるので体感的には軽めですが、やはり長時間構えるのは無理です。

もちろん三脚を使う方は問題ないと思います。

持ち運び

400mmF2.8は最大径が15cmあります。

筆者は200-600mmのレンズも持っていますが、これが入るバッグでも400mmF2.8は入りません。

長さ的には大丈夫なんですが、径が大きすぎてバッグに入らない状態です。

結局、撮影フィールドまでは付属のケースで運んで現地でカメラに装着するので手間がかかります。

フィールド内では三脚座を持って運んでいる状態です。

入るバッグがないわけではないですが、新調する必要はあるかもしれません。

目立つ

筆者が撮影するフィールドは、メジャーではない自分で開拓した場所がたくさんあります。

人もほぼいない環境でこっそりゆっくり撮影しています。

バレたくない場所も多いのですが、大きな機材を持っていると道中で声をかけられることもあります。

「こんな大きな機材で何を撮るんだろう?」と思うのは当然だと思います。

生息地に関する情報は人に言わないようにしてるので、聞かれるたびに誤魔化すのが大変です。

400mmF2.8のメリット

続いて400mmF2.8のメリットをお伝えします。

明るさ

やはり明るさのメリットは大きいです。

日の出や日没前後の暗い環境でも動物の撮影ができています

デメリットでお伝えしたとおり、開放F2.8を使うことはほぼありません。

ただF4でも望遠ズームと比べれば十分明るいのでメリットになっています。

画質

これはSEL400F28GMに関してですが、最上級のレンズというだけあって画質は非常に良いです。

解像感については開放F2.8とF4でも違いがあるので、やはり少し絞った方が良いです。

他のレンズでは逆光や明るい空を背景に撮影した場合、パープルフリンジが盛大に出ます。

特にRAW現像でシャドウを持ち上げたりすると目立ちますが、このレンズはフリンジもかなり抑えられています

背景に枝が入った時のボケのうるささもありません。

AF性能

大口径レンズなのでAFの精度や速度が心配でしたがSEL400F28GMについては問題なさそうです。

デメリットでもお伝えした通り、被写界深度が浅すぎるとAFが厳しくなる場面はあります。

ただこれはAF性能の問題というより設定(F値)の問題なので、少し絞って撮影しましょう。

筆者は速度変化が非常に大きいシマエナガの飛び出しを撮影します。

やはりF2.8では深度のせいで歩留まりが悪く、F4以上なら改善されます。

また、1.4倍のテレコンを使うと被写体に追従しきらない感覚がありました

しっかり検証をしたわけではないですが、テレコンを使う場合のAF性能は要注意です。

400mmF2.8のまとめ

今回は400mmF2.8の半年レビューをやってきました。

内容を簡単にまとめておきます。

デメリットは大きく次の2つです。

  • 開放の被写界深度が浅い
  • 大きくて重い

開放だとボケすぎて被写体全体にピントが合わない可能性があります。

F4くらいまで絞って撮影するのを基本にすると良さそうです。

大きくて重いので手持ち撮影で構え続けるのは厳しいです。

持ち運びや輸送も大変になると思うので頭に入れておきましょう。

メリットは大きく次の3つです。

  • 明るさ
  • 画質
  • AF性能

F4に絞ったとしても一般的な超望遠レンズより明るいです。

暗い環境や短いSSが必要な被写体に有効です。

SEL400F28GMはフリンジやボケのうるささもなく、とても良好な画質です。

AFの速さや精度も良いですが、被写界深度が浅いと流石に歩留まりが下がります。

やはり画質的にも深度的にも少し絞るのが良いということです。

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