高千穂峰のミヤマキリシマっていつが見頃なの?
という方へ向けた記事です。ミヤマキリシマの見頃を写真と一緒に紹介します。
この記事の筆者写真家兼ライターの「とも」です。北は北海道の利尻山、南は屋久島の宮之浦岳まで登る登山好きでもあります。
そんな私が今回は「高千穂峰のミヤマキリシマ見頃はいつ?開花状況を写真で紹介」というテーマでお話します。
高千穂峰のミヤマキリシマ見頃
高千穂峰のミヤマキリシマは5月下旬から6月上旬に見頃を迎えます。
この時期は九州南部の梅雨入りと同じ時期なので、晴れの日に見れるかどうかは正直言って運次第です。
2019年5月30日に訪れたところ、梅雨入りしていたにもかかわらずこの日は晴天。最高の登山日和となりました。
写真手前のピンクがミヤマキリシマ。左の火口は御鉢(オハチ)、右手には韓国岳(カラクニダケ)や新燃岳(シンモエダケ)などの霧島連山が連なります。
高千穂峰の頂上はミヤマキリシマが6~7分咲きといった感じ。もともと絶景が楽しめるのにミヤマキリシマで綺麗さ倍増です。
標高は1,574mと、本州の山と比べるとかなり低いですが、九州最高峰は屋久島「宮之浦岳」の1,936mなので九州では比較的高いほうです。
高千穂峰は天照大御神(アマテラスオオミカミ)の孫である瓊瓊杵尊が降り立った天孫降臨の地とされています。
太古の昔、夫婦神イザナギとイザナミがこの世界を作るのに使ったと言われる天逆鉾(アマノサカホコ)が山頂には突き立てられています。
ミヤマキリシマはつつじの一種で低木です。
高千穂峰の登山口である高千穂河原(たかちほがわら)やえびの高原にも生えているのですが、山頂に生えているものはひときわ小さいような気がします(花も木自体も)。
山頂の過酷な環境のせいでしょうか。
山頂でも、蜜を目当てにアゲハ蝶やミツバチがたくさん飛んでいて、あとなぜかテントウムシも結構いました。
高千穂峰の登頂時間は?
高千穂峰は上り2時間、下り1時間30分程度と考えればよいと思います。往復4時間弱でここまでの絶景が見れる山はあまりないと思います。
アラサー男で普段軽い運動をしている私は上り1時間30分、下り1時間10分でした。
この山の良いところは道中のほとんどが開けているので、景色を楽しみながら登れるというところです。
森や林がずっと続く山は気が滅入りますが、この山は序盤だけ森の中を通ってあとはどんどん展望が良くなっていきます。(逆を言うと木陰は全く無いので休憩場所に困りますが)
上の写真は高千穂峰に向かう途中に登る、御鉢の馬の背です。馬の背は火口の縁の部分で、この一本道を歩いていると神様にでもなったような気持ちになります。霧が出てきたりすると特に。
ただ、火口には絶壁もありますし強風も吹くので油断すると転落する危険性もあるのでご注意を。
既に見頃は終えていましたが、ここにもミヤマキリシマが生えているので、高千穂峰山頂まで登れない方は馬の背を目標にしても十分満足できると思います。(それでも登山用の装備は必須です)
高千穂峰へのアクセスは?
高千穂峰登山ルートはいくつかありますが、代表的なのは高千穂河原ビジターセンター登山口からのルート。正直、私はこのルートしか登ったことはありません。
高千穂河原からのルートなら噴火により焼失した2か所の霧島神宮跡地を道中に見ることもできますし、おすすめです。
霧島連山の1つである新燃岳が平成23年に噴火してから、周囲の登山道には度々規制がかかり、利用できるルートが限られることも多々ありました。
また、平成23年の噴火による噴出物は高千穂峰や高千穂河原周辺にも堆積し、ザレ場(石や砂が散乱している場所)ができたことで以前より登り辛くなったという話も聞きます。
登山はあくまで自己責任であること、もしもの事態を想定しておくこと、安易な気持ちで登らず準備は怠らないことなど念頭に置いておかなければなりません。
少し恐い話をしてしまったようですが、活火山であるけれども当たり前のように人が登っているいる山は全国にいくつもありますし、何より、恐がって見たいものを見ないことのほうが人生にとってのリスクのように思えます。
以上、高千穂峰のミヤマキリシマ2019についての記事でした。参考にしてもらえれば幸いです。