【使ってみた!】SIGMA 70mm F2.8 DG MACRO Artをレビュー

SIGMA 70mm F2.8 MACROで撮影したミツマタ
カメラ男子

SIGMA 70mm F2.8 DG MACRO Artのレビューが見たいです。買う前に良いところも悪いところも知っておきたい。

そんな方に向けて、実際に購入・使用した筆者のレビューをお伝えします。

この記事の筆者は写真家兼ライターの「とも」です。

全国を旅しながら各地の魅力スポットを撮影しており、今回レビューするレンズも愛用しています。

そんな筆者なので、このレンズの購入を考えている方の参考になる情報をお伝えできると思っています。

ということで今回は「【使ってみた!】SIGMA 70mm F2.8 DG MACRO Artをレビュー」というテーマで記事を書きます。

目次

SIGMA 70mm F2.8 DG MACRO Artをレビュー

SIGMA 70mm F2.8 DG MACRO Artをレビュー

SIGMA 70mm F2.8 DG MACRO Artをレビューしていきます。

分かりやすく、「良い点・悪い点・総評」に分けてレビューしていきます。

それではいきましょう!

良い点

使ってみて分かったこのレンズの良い点は下記の3つです。

  • 使いやすい画角
  • 十分な明るさ
  • キレキレの解像感

順にお話します。

使いやすい画角

このレンズはマクロ撮影だけに使うには勿体ない、使いやすい画角を持っています

焦点距離70mmということで、標準〜望遠の画角、つまりは「中望遠」のレンズですが、中望遠の画角はポートレートに相性が良く、何かに注目(フォーカス)した写真を得意とします。

風景写真においても、余計な物を映さず一部を切り取りたい場合にも役立つ画角です。

SIGMA 70mm F2.8 DG MACRO Artで撮影した夜景
SIGMA 70mm F2.8 DG MACRO Artで撮影した夜景

上の写真は綺麗に街の夜景が収まっていますが、これ以上大きい画角だと周辺の草木が入り込んでゴチャゴチャした写真になるところでした。

マクロ撮影から人物、風景までこなせる使いやすい画角です。

十分な明るさ

普段の撮影では全く困らない明るさがこのレンズにはあります。

明るさの指標は「開放F値2.8」という数値。

単焦点レンズにはもっと小さくて明るい「2.0」とか「1.4」などもありますが、星景や動物撮影でもしない限り、そこまで必要ということはありません。(いざという時はISO感度を上げれば良いです)

なんなら、マクロ撮影で開放2.8状態だとピントが全然合わないので、使うことは少ないと思います。

開放F値2.8は、マクロレンズには十分過ぎる明るさです。

キレキレの解像感

このレンズの解像感は抜群で、カミソリマクロと呼ばれるほどキレキレです

被写体の輪郭がシャープに写るので、鮮明でリアルな写真が撮れます。

背景に関しても滲むことなく、溶けるようなボケがでます。玉ボケも綺麗です。

このレンズで撮影したマクロ写真の繊細さや迫力は、他のレンズにはなかなか出せるものではありません。

悪い点

使ってみて分かったこのレンズの悪い点は下記の2つです。

  • オートフォーカスの遅さ
  • 前玉が飛び出る

それでは解説します。

オートフォーカスの遅さ

このレンズのオートフォーカスは遅いです。

瞬発的にオートフォーカスしようとしても、被写体を捉えることはできません。

とは言え、そもそもマクロレンズはフォーカス機構が複雑だったりしてAF速度が遅いものです。

少しの風で被写体が動いたり、体の揺れだけでピントが外れるようなマクロ撮影では、むしろマニュアルフォーカスでじっと待ち構え、ピントが合った瞬間を狙うのが定石だったりもします。

マクロレンズ同士で比べればAFが特別遅いわけでもないので、「マクロレンズだからしょうがない」という気持ちで撮影しましょう。

もちろん、被写体が動かない風景やポートレートなどでは問題なくAFできるのでご安心を。

前玉が飛び出る

これまたフォーカス関連ですが、ピントを手前に持ってくるとレンズの前玉が飛び出ます。

最長で「5〜6cm」飛び出るので、撮影に夢中でレンズを被写体にぶつけてしまう可能性も十分あります。

とりあえず、レンズを守るために保護フィルターは付けて欲しいですし、被写体を守るためには距離を意識してぶつからないよう撮影するしかないでしょう。

総評

良い点・悪い点をお話しましたが、総評としては「素晴らしいレンズ」です。

十分な明るさとキレキレの解像感、汎用性の高い画角で、持っていて損することはまずないでしょう。

AF速度は遅いにしても、風景撮影やポートレートでは十分戦えますし、マクロ撮影では基本的に、MFでなければバチっとピントの合った写真は撮れません。

筆者もマクロと中望遠画角はこのレンズに頼りきっていますし、仮に今のレンズが壊れても同じ物を買います。

値段も5万円前後でコスパ抜群

マクロレンズをお探しならこのレンズをぜひどうぞ!

以上、SIGMA 70mm F2.8 DG MACRO Artのレビューでした。

続いて、まだ「このレンズ一択!」とはいかない方のために、近い性能のレンズを2つ紹介します。

この2つのレンズと比較してから購入してみるのはどうでしょうか?

SIGMA 70mm F2.8 DG MACRO Artに近いレンズ

SIGMA 70mm F2.8 DG MACRO に近いレンズ

ここでは、SIGMA 70mm F2.8に近いレンズとして2つのレンズを紹介します。

紹介するのは下記のレンズです。

  • SONY FE 50mm F2.8 MACRO
  • Vogtlander MACRO APO-LANTHAR 65mm F2

性能の近い2つのレンズと比べてから購入するかを決めれば、心残りや後悔が無いのでは。

それではいきましょう!

SONY FE 50mm F2.8 MACRO

SONYの純正マクロで、50mmという「標準画角ど真ん中」のレンズです。

標準画角ということで汎用性はSIGMA 70mm F2.8より高いかもしれません。風景写真からポートレートまで広くこなせます。

初めてのマクロレンズとして購入する方も多いかと思います。

しかし、AF速度の遅さがかなり目立つこと、前玉が飛び出るのにレンズフードが付属していないこと、SIGMAほどのキレキレ感は無いなどなど

比べればSIGMA 70mm F2.8に軍配が上がりそう。

色んな場面で使える「汎用性」に重点を置きたい方はこのレンズを選んで良いと思います。

Voigtlander MACRO APO-LANTHAR 65mm F2

フォクトレンダーのマクロレンズです。

SIGMA 70mm F2.8とほぼ同じ65mmという画角に、より明るい2.0の開放F値を備えています。

このレンズの面白いところは完全MFなところです。

フォクトレンダーのレンズは「こだわりや趣味性」が強いレンズが多く、完全MFもそれを象徴している気がします。

フォーカスリングの形状や回した時の感覚などは、身体に馴染む感じで素晴らしいです。

解像感やボケの滑らかさについても評価はかなり高いです。

ネックなのは値段でしょうか。SIGMA 70mmの1.5〜2倍近い価格なので少し手が出しづらいですね。

このレンズは、一度使ったらクセになるような味わい深いレンズです。

以上、性能の近い2つのレンズを紹介しました。

筆者的には性能や価格などをトータルで考えて「SIGMA 70mm F2.8」が良いなと思いますが、「汎用性」や「趣味性」を考えると2つのレンズも魅力的ですね。

じっくりしっかり考えて後悔のない決断をして欲しいと思います。

下記記事ではもっと作例や性能解説も含め、SIGMA 70mm F2.8 MACROのより詳しい情報を載せているので、よければ参考にしてみてください。

【これ見ればOK!】SIGMA 70mm F2.8 MACRO まとめ

SIGMA 70mm F2.8 DG MACRO Artのレビュー まとめ

SIGMA 70mm F2.8 DG MACRO Art レビュー まとめ

今回はSIGMA 70mm F2.8 DG MACRO Artのレビュー記事を書きました。

実際に使ってみて感じた良い点は下記の通り。

  • 使いやすい画角
  • 十分な明るさ
  • キレキレの解像感

続いて悪い点は下記の通り。

  • オートフォーカスが遅い
  • 前玉が飛び出る

総評としては、オートフォーカスや前玉はマクロレンズなのでしょうがないもので、注目すべきはこのレンズの持つ解像感であるということ。

リアルに鮮明に小さな世界を写す、魅力あるレンズだと言えます。

近い性能を持つ2つのレンズとも比較しながら、購入を検討してみてください。

以上、この記事が皆さんのお役に立てば幸いです。

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