SEL90M28Gの価格って高くないですか?SONYの純正マクロだから気になってはいるけど、、、
そんな質問に、SEL90M28Gを実際に購入した筆者がお答えします。
この記事は購入に踏み切れない方の参考にしてもらうために書きました。
この記事を書いているのは写真家兼ライターの「とも」です。
全国を旅しながら、風景写真を撮影して生活しています。
そんな筆者はSONY機ユーザーで、今回紹介する『SEL90M28G』も愛用しています。
別のマクロレンズも持っていますが、SONY純正のマクロレンズが憧れだったので、念願叶って購入。
実際にこのレンズで撮影した経験をもとに、皆さんに役立つ情報をお伝えできると思っています。
ということで今回は「SEL90M28Gの価格って正直どう?【ユーザー写真家が答える】」というテーマで記事を書きます。
SEL90M28Gの価格は高い
結論から申し上げると、SEL90M28Gの価格は高いです。
2021年2月時点でおよそ13万円。
新品のAPS-C機が買えてしまうような値段なので、趣味で撮影をしている人からすると。
「レンズ1本にそこまでの出費は、、、」
という感じではないでしょうか。
SEL90M28Gが高いのは間違いありませんが、性能や使用機会についてはどうでしょう?
価格が高くても性能と使用頻度が高ければ買う価値はありますよね。
ということで「性能」や「使用頻度」を踏まえてコスパについて考えてみます。
SEL90M28Gの価格はおよそ13万円。正直、高いと言わざるを得ません。
組み合わせでコスパが上がる?
SEL90M28Gのコスパについて「性能」と「使用頻度」から考察します。
まず性能に関してですが、結論『間違いなし』と言った感じ。
理由は下記の通りです。
- とろける様な優しいボケ
- 合焦がハッキリ分かる解像感
- マクロ必須の手振れ補正
SONYのGレンズは「ボケと解像の両立」をコンセプトにしているだけあって、文句なしの画質。
また、「手ブレ補正機能」はブレがシビアになるマクロ撮影で非常に有効です。
続いて、使用頻度について。
単焦点レンズは画角が決まっているから使用機会は少ないかと思いきや、そうでもありません。
SEL90M28Gの「90mm」という焦点距離は『中望遠画角』。被写体にフォーカスした撮影全般に向いています。
具体的には下記を撮影するのに向いています。
- 花
- 昆虫
- 小物
- ポートレート
- ペット等々
このようにマクロ撮影だけでなく、人やペットの撮影もできるし、望遠寄りの風景撮影にも使えるので、使用できる機会はかなり多いです。
ただ、このレンズ一本で何でもできるわけではないので、このレンズを「補うレンズ」もあればどんなシーンでも対応できるようになります。
性能は文句なし。あとは色んな場面に対応できるよう他のレンズで補えばOK。
セットで使って欲しいレンズ
SEL90M28Gとセットで使って欲しいレンズは「広角レンズ」。
具体的には、ちょうど良い広角として知られる焦点距離『24mm』前後のレンズです。
何故なら、「広い風景」や「立体感ある建物」は中望遠画角では撮れないから。
「広角レンズ」と「SEL90M28G」の2本があるだけで、大概のシーンが撮れてしまいます。
ここで、両者の画角イメージが湧かない方に向けて作例を用意したのでご覧ください。
SEL90M28Gで撮影した滝です。
90mmの画角なら、離れた位置からでも滝をアップで撮影できます。
水の流れや細い木々も細やかに写せて、解像の良さも分かりますね。
続いて、20mmの広角レンズで撮影した写真です。
「SIGMA20mmF1.4」というレンズで撮影しました。
同じ場所から撮影していますが、全く違う写真ですよね。
広角レンズは広がりや立体感を感じる写真が撮れる反面、被写体が小さく写ってしまいます。
その弱点を補えるのが中望遠のSEL90M28Gというわけです。
ちなみに、作例に使用した「SIGMA 20mm F1.4」に関するまとめ記事もあるのでご参考に。
SIGMA 20mm F1.4 DG HSM Artまとめ!【作例からレビューまで】
焦点距離24mm前後の広角レンズがあれば、SEL90M28Gの弱点を補って怖いもの無しに。
高くて手が出ないならこのレンズ
SEL90M28Gと広角レンズが一本あればとても心強いですが、やっぱり金銭的に厳しいという方もいると思います。
そんな方には『SIGMA 70mm F2.8 MACRO』というレンズをおすすめします。
SEL90M28Gと同じく中望遠画角のマクロレンズなので使えるシーンも多いですし、何より5万円前後というお値段が嬉しい。(2021年2月時点)
画質に関してはSEL90M28Gの方がやはり優れていますが、比べなければ気にならないと思います。
注意すべきはAF(オートフォーカス)の遅さと手ブレ補正が無いこと。
手ブレに関しては、シャッタースピードに余裕をもって撮影した方が良いですね。せめてボディ側には手ブレ補正があって欲しいところ。
AF速度については期待せず、MFを基本とするのが良さそうです。
ただ、マクロレンズは構造上AFが遅くなりやいものなので、許容範囲ではあります。(SEL90M28Gはかなり早い)
ちなみに「SIGMA 70mm F2.8」は筆者も愛用していたレンズ。十分満足できる性能だしコスパも高くてかなりオススメです。
作例やレビューを載せたまとめ記事もあるので良ければご参考に。
【これ見ればOK!】SIGMA 70mm F2.8 MACROまとめ
「Voigtlandar 65mm」というマクロレンズもありますが、こちらも約10万円の高額アイテム。SIGMA 70mmはフルサイズ用マクロレンズではかなりお買い得なのです。
SEL90M28Gの価格 まとめ
今回はSEL90M28Gの価格についての考察記事でした。
約13万円の単焦点レンズってやっぱり高額。
しかし、Gレンズのボケと解像を両立した素晴らしい画質と、汎用性の高い中望遠画角のおかげで使用できる機会はかなり多いです。
広がりや立体感のある写真は撮れないので、広角レンズが1本あれば苦手な部分を補ってほとんどの場面を撮影可能になります。
筆者はこの2本を持ってよく撮影に出かけていますが、困る場面はほとんどナシ。(超望遠もあれば完璧だけど無くても良い)
弱点を理解したうえでレンズを組み合わせれば、あれこれとレンズを買い換える必要もありません。
共に長く戦う『相棒』として心強い「SEL90M28G」。
ぜひこのレンズと一緒に色んな場面を撮影してください。
以上、この記事が皆さんのお役に立てば幸いです。
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