ZV-E10が気になってるけど、どんなカメラだろう?
そんな方に向けて、SONY ZV-E10を1年間たっぷり使った筆者が「まとめレビュー」をしていきます。
スペック解説から他社エントリー機との比較、おすすめレンズの紹介までするので、この記事さえ見ればZV-E10を買うべきかどうかがバッチリ分かります。
ちなみにこの記事の筆者は写真家・映像制作業をやっている「とも」です。
SONY ZV-E10やα7III,α7IVなどを使っていて、フォトコンテストで受賞したり、映像を企業や団体さんにも使っていただいてます。
SONYカメラでの撮影経験が豊富な筆者なので、皆さんのお役に立てると思います。
ということで今回は「SONY ZV-E10の1年まとめレビュー」をお伝えします!
ZV-E10を買って良かった?
まず率直にZV-E10を購入して良かったか?なんですが
買って本当に良かったです。
筆者はZV-E10を買う前から、同じAPS-C機の「α6300」や「α7III」を持っていましたが、基本は静止画用としてフォトコンテストの出品や記事用の写真に使っていました。
ZV-E10を購入してからは後ほど紹介するZV-E10のメリットを活かしてバンバン映像制作をやるようになって、おかげで企業や団体さんに映像を使ってもらう機会も増えました。
α7IIIなどでも動画は撮れるんですが、動画機としての使いやすさはZV-E10の方が全然上だと思っているので、やっぱり購入して良かったです。
ここからそんなZV-E10のスペックや良いところ悪いところについてお話していきますが、実は今回の記事は動画にもしてあります。
記事の最後にあるので「動画で見たい」という方は読み飛ばしてください。
あと、この記事で使っている写真は全てZV-E10で撮影したものなので参考にしてみてください。
ZV-E10のスペック解説
続いて、ZV-E10の基本的なスペックを解説していきます。
初心者向けに、スペックの見方や目安についてもじっくりお話するので「そのくらい知ってる」という方は読み飛ばしてください。
ということでZV-E10のスペックはこちらです。
- センサー:APS-C
- 画素数:2,420万
- 解像度とFR:4K30Pまで
- 最大常用ISO:32,000
- 手ぶれ補正:電子式
その他として「重さ」や「液晶タイプ」などについても紹介します。
それでは1つずつお話します!
センサーサイズ
ZV-E10のセンサーサイズは「APS-C」です。
センサーの大きさには他にも「フォーサーズやフルサイズ、中盤」などがあって、ざっくり比較するとこんな感じです。
1型 < フォーサーズ < APS-C < フルサイズ < 中盤
スマホやアクションカムに使われるセンサーは1型よりも小さくて、APS-Cの10分の1くらいの大きさです。
センサーが大きいと、画素数を多くして解像感を高めたり、1画素の面積を大きくして暗い場所での撮影に強くしたりできます。
一眼カメラがスマホやアクションカムより画質が良いのは、このセンサーサイズが大きな理由ですね。
センサーが大きいと値段が高くなったりカメラも重くなるので、大きければ良いというものでもないです。
画素数
ZV-E10の画素数は「2,420万」です。
他のAPS-C機種と比べても極々「普通」の画素数だと思います。
スマホカメラなどは1,200万画素くらいが多いので、2倍の画素数ということですね。センサーが10倍大きいのに画素数が2倍しかないということは1画素の面積が大きくて暗所に強いとも言えます。
2,420万あればほとんどの場面で困ることはなくて、SNS投稿は1,000万あれば十分。2,000万あればフォトコンテストでも十分通用しますし、筆者もZV-E10を使ってフォトコン受賞したことがあります。
大判印刷したり、遠くの野生動物を撮影して思いっきりトリミングしたりするならもっと画素数が欲しいですが、そんな用途でZV-E10を買う方は少ないと思います。
とりあえず2,420万あれば全く問題なしです。
解像度とフレームレート
ZV-E10で使える解像度とフレームレートは「フルHD120P」、「4K30P」までです。
動画に使われる画素数を示すのが「解像度」なんですが、ZV-E10で使えるのは「フルHDと4K」です。この2つは聞き馴染みもあると思います。
フルHDは横1,920×縦1,080=207万画素で、4Kは横3,840×縦2,160=830万画素なので4Kの方が高精細ですが、ファイルサイズが大きくなります。
そして解像度と同じくとても重要なのがフレームレートです。
フレームレートは動画1秒に使われる画像の枚数を表して、枚数が多いほど映像が滑らかになります。
ZV-E10ではフルHDだと24,30,60,120、4Kだと24,30が使えます。4Kは映像処理の負担が大きいので入門機では30くらいまでしか使えないことが多いです。
フルHDは120まで使えて滑らかな映像が撮れますが、滑らかなら良いというわけではなく、「24」はシネマティックな雰囲気になりますし、「30」はテレビで使われる基本の数値です。
「60や120」はスローモーション映像の素材に使われたりしますが、個人的にはそのまま使うことはあまりないです。
クライアントワークで指定など無ければ、好みに応じて使い分けると良いと思いますが、個人的には24が一番好きです。
最大常用ISO感度
ZV-E10の最大常用ISO感度は「32,000」です。
まず「ISO感度」というのは暗い場所などで映像の明るさを上げるために使うもので、数値を上げれば映像が明るくなります。
ただISO感度を上げすぎると映像にザラザラしたノイズが出るので、どこまで上げて大丈夫か知りたいところ。
最大常用ISO感度はISO感度を上げた時にどこまでなら画質を保てるかを表すものになります。
ZV-E10なら32,000までなら上げても問題ないということなんですが、最大常用ISOの基準はメーカーごとにバラバラなので、他社のカメラとは比較しない方が良さそうです。
そして、32,000という数字がどうかというと、SONYのAPS-C機としては普通くらいの数字です。
特別高くはないけど、夜景撮影もバッチリできる性能なのでご安心を。
手ぶれ補正方式
ZV-E10の手ぶれ補正方式は「電子式」です。
手ぶれ補正の方式には大きく「光学式」と「電子式」があって、光学式はセンサーやレンズを動かして物理的にブレを打ち消します。
それに対して電子式は、手ぶれがある状態で一度光を受け止めて、その後で、ブレがなかったように見せるために画像をトリミングします。
電子式補正は補正用の機構を組み込む必要がないので、カメラ本体がコンパクトになるというメリットがありますが、逆にデメリットもあるので後ほどしっかり解説します。
その他
ZV-E10の重さはSDカードやバッテリーも含めて343gの超軽量です。
動画を撮る上で重さは非常に重要なので、このコンパクトさは何にも変え難いところがあります。
あと、液晶モニターは横に開いてクルッと回転するバリアングルタイプなので動画向き。ファインダーがついてないので静止画がメインという方はα6400やα6600などの静止画向きのカメラを選んだ方が良いかもしれません。
USB-Cのストリーミング配信も可能。
ZV-E10には風切り音を抑えるためのウィンドスクリーンが付いているので、他のカメラならまず外部マイクを買うところから始めるのに対して、カメラだけで屋外撮影できます。
ZV-E10の基本的なスペックは以上ですが、大まかにどんな性能があるか分かっていただけたのではないでしょうか?
ではここから、忖度なしでZV-E10の良いところと悪いところについて解説していきます。
ZV-E10の良いところ
では、SONY ZV-E10の良いところをお伝えしていきます。
お伝えするのは次の3つです。
- コスパの良さ
- コンパクトさ
- レンズの選択肢
それぞれ詳しくお話します。
コスパの良さ
ZV-E10はミラーレス一眼カメラの中でも圧倒的な安さで、だからと言って画質が落ちるわけでもないので、とてもコスパが良いです。
厳密に言えば、センサーが大きいフルサイズだと画素数を増やせたり暗所に強かったりというのはあります。
ただ、APS-Cでも夜景はバッチリ撮れるし、2,420万画素あれば大概のことで困ることもないので、ほとんどの人にとって十分な性能を持っています。
もちろん、キットレンズのままだと夜景は厳しいし、「もっと望遠で撮りたい」「もっと広角で撮りたい」という願望は出てきますが、それはあくまでレンズの問題で、どんな高性能のカメラでもぶつかる問題です。
しかも、いきなり良いレンズを買えばそれが解決するかと言えばそうでもなくて、ズームレンズにすれば明るさは足りないし、単焦点にすると画角の選択肢が足りないという感じで、結局場面ごとにレンズを使い分けることになります。
もちろん、用途がしっかり決まって必要なレンズのスペックもわかっているならそのレンズを買えば良いですが、そこまでハッキリ決まっていることも多くないハズ。
なので、できるだけ安いカメラとレンズを買って、足りない性能を見極めた上で良いレンズを買うのが良いと思っています。
コンパクトさ
ZV-E10の343gの軽さとコンパクトさは何にも替え難いものがあります。
先ほどお伝えした通り、僕はZV-E10を買う前からフルサイズの「α7III」を使ってきました。
α7IIIはレンズと合わせて簡単に1kg超えるのに加えて、動画用の手ぶれ補正もないので、歩き撮りにはさらに1kgほどのジンバルが必要な状態でした。
合わせて2kgの機材は少し歩き撮影するにも、なかなか気が乗らないです。
それに対してZV-E10は、本体の軽さもさることながらレンズもAPS-C用で軽いし、ジンバルも小型のものが使えるので、機材全部合わせて1kgちょっとくらい。
フルサイズの半分くらいの重さで滑らかな映像が撮れるし、なんなら動画用手ぶれ補正の「アクティブモード」を使ってジンバルなしでも歩き撮りできます。
ただ、アクティブモードには後ほど紹介する特殊な仕様があるので、これは注意した方が良いです。
レンズの選択肢
ZV-E10の良いところ最後の1つは「レンズの選択肢が豊富」なことです。
レンズにはそれぞれ、画角や明るさ,解像力,手ぶれ補正があるかなど、様々な違いがあるので、1本のレンズでなんでも撮れるということはまず無いです。
使っているうちに「こんな映像が撮りたいから、こんなスペックのレンズが欲しい」というのが出てくると思いますが、メーカーによってはレンズの選択肢が全く無いことがあります。
せっかく画角や設定の知識がついてきたのに、実は対応できるレンズがないとなるとあまりにも辛いです。
それに対してSONYのEマウントはレンズがかなり豊富で、純正だけでなくSIGMAやTAMRONなどのサードパーティレンズも充実しています。
レンズの選択肢が豊富なら今後の展望も広がるので、間違いなくレンズの豊富さは強みです。
ZV-E10の悪いところ
ここから、SONY ZV-E10の悪いところをお伝えしていきます。
お伝えするのは次の内容です。
- アクティブモードの仕様
- ローリングシャッター歪み
動画用手ぶれ補正機能である「アクティブモードの仕様」が特殊で、注意することが多いのでこちらを中心にお話していきます。
アクティブモードの仕様
アクティブモードの仕様の中でも悪い点が3つあります。
- 電子式補正の特性
- 画角が狭くなる
- 4Kだと効果が下がる
それぞれについて簡単にお話します。
電子式補正の特性
ZV-E10のアクティブモードは電子式の手ぶれ補正機能なんですが、電子式補正にはシャッタースピード(SS)を短くしないと滲みが出るという特性があります。
電子式補正はあくまで画像のトリミングなので「モーションブラー」を消すことはできず、これが原因で滲みが発生します。
モーションブラーはカメラが素早く動いた時に出る、画像の軌跡みたいなものです。
SSが長いと動いている間も光を取り込み続けるので軌跡になるわけですが、これがあると電子式補正をしても消すことはできず滲みのように見えるんです。
光学式補正なら物理的にブレを打ち消すのでモーションブラーも発生させずに済むのですが、電子式補正の仕組み上、SSを短くしないと滲みは消せません。
具体的には1/200秒や1/250秒ほどなら滲みを抑えられますが、SSが短いということは取り込む光の量が減って暗い場所での撮影に弱くなるので注意が必要です。
アクティブモードにはこの電子式補正特有のデメリットがありますが、これは他のカメラの電子式補正も同じなので仕方ないとも言えます。
画角が狭くなる
アクティブモードを使うと画角が1.44倍狭まります。
電子式補正は画像のトリミングなので、画像は小さくなって映る範囲が狭まります。これは電子式補正ならある程度仕方がないことなんですが、ただ1.44倍という倍率はかなり大きいです。
分かりやすくいうと、映した範囲の1/3は切り取られるようなものです。
対策としては、予め広角のレンズを用意しておくか、ジンバルや三脚を使ってアクティブモードは使わないかの2つになると思います。
4Kだと効果が下がる
アクティブモードの悪いところ最後の1つは4Kだと補正効果が下がることです。
アクティブモードはフルHD60Pだと結構滑らかに撮れるんですが、4K24Pや4K30Pだと明らかに性能が落ちて、手持ちの歩き撮影は厳しくなる感じ。
もちろん、歩きなしの手持ち撮影などは問題ないですが、Vlogカムというくらいなので4Kで歩き撮影したいですよね。
ただ、他のメーカーのカメラも試して思うのは、GoProやiPhone並みの滑らかな映像を一眼カメラで撮るのは基本無理で、とにかく手軽に滑らかに撮りたいならGoProなどを使った方が良いし、高画質も欲しいならやっぱりジンバルが必要です。
「これだけ高いんだからアクションカムよりも手ぶれ補正も強いはず」などと思ってると痛い目を見ます。
ただZV-E10は一眼カメラとしてはトップクラスの軽さなので、安くて負担も少ない軽量ジンバルを使うことができるので、他の一眼カメラよりおすすめできるのは間違い無いです。
補足.CatalystBrowseを使うのもアリ
ZV-E10で手ぶれを抑える方法として、CatalystBrowseを使うのもアリです。
CatalystBrowseはSONYが無料で配布している映像処理ソフトで、撮影後の映像に手ぶれ補正をかけてくれます。
この補正効果はかなり高くて、これが目当てでZV-E10を購入したという人も多いハズです。
ただCatalystBrowseは仕組みが電子式補正と同じなので、SSは基本短くして撮影しないといけないし、画角もアクティブモードほどではないですがクロップされます。
あと、補正の手間もかかるのでそれを認識した上で使うようにしましょう。
ローリングシャッター歪み
ZV-E10の4K映像はローリングシャッター歪みが出やすいです。
ローリングシャッター歪みは素早い被写体を撮影したり、カメラを素早く動かした時に歪みが出る現象で「こんにゃく現象」とも呼ばれます。
YouTubeなどでも「ZV-E10はコンニャクが酷いからダメ」なんて言われたりしますが、エントリー機なら大体の機種で発生するもので、性能的に抑えるなら高額な上位機種を買うしかありません。
あとは、急発進・急ブレーキみたいな撮り方はやらないのが基本になります。
あと、手持ちの近接撮影では特にコンニャク現象が出やすいので、少し距離を置いたり三脚を使って対策しましょう。
他社エントリー機比較
ここから、他社エントリー機との比較をしていきます。
比較するのは次の3機種です。
- Canon EOS R10
- Nikon Z30
- Fujifilm X-S10
実際に3機種で撮影・検証した結果をもとに比較していきます。ちなみにZV-E10の値段ですがレンズキットで10万ほどです。(記事執筆時点の調査)
Canon EOS R10
まずCanonのEOS R10ですが、このカメラは結構良いカメラです。
画素数は2,420万で電子式手ぶれ補正搭載、ファインダーがついてZV-E10より100gほど重いです。
手ぶれ補正性能については、慎重に歩けば手持ち歩き撮りできないことも無いですが、決して滑らかではないです。
そして、このカメラの1番の強みと言えるのが4K60P撮影。
4Kの高解像で滑らかな60P映像が撮れるし、編集で2.5倍のスローモーションにもすることができます。
ただ、4K60Pは1.5倍ほどのクロップがかかるので、キットレンズの広角端18mmだと換算45mmほどの標準画角になってしまいます。
風景撮りには狭いので、もっと広角のレンズを使いたいところですが、現状R10に使えるレンズはかなり少なくて、せっかくの4K60Pを活かしづらいというのが実情。
これから広角レンズが増えるのに期待ですね。
値段は18-45mmのレンズキットで13万ほどです。
Nikon Z30
続いてNikon Z30ですが、このカメラは正直一番苦手です。
画素数は2,088万で標準的な2,400万より少なめ。重さは405gでZV-E10より60g重いです。
電子式手ぶれ補正を搭載してますが効果は低めなので、基本ジンバルを使った方が良いです。
Z30はクロップなしの4K30P撮影ができるのでこの点ではZV-E10より優れてますね。ただ、R10以上に使えるレンズの選択肢が少ないので、自ずと撮れるものも減ります。
あと、個人的に30Pというフレームレートは一番使わないのと、R10が4K60Pを撮れるので魅力ポイントとしては弱すぎる感じです。
もちろん、性能が低いというわけではないしNikonならではの色味が良いという人もいると思うので、そこは好みによるかと。
値段は16-50mmのレンズキットで12万くらいです。
Fujifilm X-S10
最後にFujifilm X-S10ですが、このカメラはZV-E10に劣らない魅力的なカメラです。
画素数は少し多めの2,610万で、ファインダーがついて重さ465gなのでZV-E10より120gほど重いです。
代わりにX-S10には光学式の手ぶれ補正がついています。
光学式手ぶれ補正は静止画でも使えるし、電子式補正と違ってSSを長くしても滲みは出ません。
電子式補正も搭載しているので、併用すれば手持ち歩き撮りできますが、ラフに歩くと流石に厳しいのでジンバルを使った方が無難。ただ、重さ的に軽量ジンバルはギリギリかも。
フレームレートは少しクロップがかかって4K30Pまで。あと、写真や映像の色味を変えるプリセットのフィルムシミュレーションもFujifilmならではの色を楽しめて人気です。
あとレンズの選択肢が多いのも嬉しいですが、基本重めのレンズが多いので注意が必要。
値段は標準と望遠のキットレンズ2本がついて16万ほど。他より少し高くつきますが、キットレンズにしては解像力もあってなかなか良い買い物だと思います。
以上、他社エントリー機3つについて解説しました。まとめると
- ZV-E10はコスパとコンパクトさとレンズの選択肢が強み
- R10は何と言っても4K60P。だけどレンズが少ない
- Z30はNikonが好きな人向け。スペックの優位性は低い
- X-S10は光学式補正や色味が魅力。でもちょっと重い
という感じです。
おすすめレンズ3つ
最後にSONY ZV-E10におすすめのレンズを3つ紹介します。
紹介するのはコチラのレンズです。
- SELP1020G
- SEL15F14G
- SELP1650
動画に使いやすい広角よりのレンズを選びました。それぞれ解説していきます。
SELP1020G
最初に紹介するのはSELP1020Gです。
このレンズは広角端10mmの画角で、フルサイズ換算で15mm、アクティブモードでも22mmの画角なので自撮りや歩き撮りに最適です。
ポートレートや物撮りなどで画角を狭めたい時は望遠端20mm、フルサイズ換算30mm、アクティブモード43mmまで調整できます。
パワーズーム(電動ズーム)がついていて、レバーを動かすだけで一定スピードでズームしてくれますし、超軽量178gなので、軽量ジンバルにも載せることができます。
ただレンズ内手ぶれ補正はついていないので、僕は基本ジンバルに載せる時もアクティブモードはONにして撮影しています。
あと開放F値が4.0なので夜景などの撮影はかなり厳しいですが、日中の撮影は全く問題なしです。
僕がZV-E10で一番使っているレンズで、値段は9万ほどです。
SEL15F14G
続いて紹介するのはSEL15F14Gです。
広角の単焦点レンズで、魅力は何と言っても開放F1.4の明るさ。この明るさなら暗い場所でもノイズの少ない高画質で撮ることができるので、僕も夜景撮影ではこのレンズを使っています。
静止画では換算22.5mmの広角を活かして星景撮影も可能です。
これだけ明るいレンズだと通常400gを超えてくるんですが、SEL15F14Gは何と219gしかありません。軽量ジンバルに載せることもできるので、夜景撮影のハードルが一気に下がります。
レンズ内手ぶれ補正はついてないので、アクティブモード運用が基本という感じ。
値段は9万ほどです。
SELP1650
最後に紹介するのはキットレンズのSELP1650です。
フルサイズ換算24mmから75mmなので広角から中望遠までこなせるのはメリットですが、アクティブモードを使うと広角端35mmで自撮りなどには厳しいです。
ただレンズ内手ぶれ補正がついているので、ジンバルを使うときはアクティブモードはoffにして24mmの十分広角で撮影できます。
重さはたったの116gなので撮影の負担は少なく、ジンバルの選択肢も増えます。値段は2万くらいですがレンズキットとして買うと実質1.3万くらいになると思います。
よくYouTubeなどで「キットレンズは買うな」という動画が上がってたりしますが、初心者の場合とにかく画角や設定を色々試すのが大事なので、気軽に持ち歩けて選択肢も多いこのレンズはとても良いレンズです。
以上、今回はSONY ZV-E10を1年間使ったまとめレビューをしました。
強引に簡潔にまとめるとZV-E10はこんな感じのカメラです。
ZV-E10はコスパとコンパクトさとレンズの選択肢で優れたカメラ。アクティブモードの仕様などに注意は必要だけどそれを踏まえて撮影すれば素晴らしい映像が撮れる。
今回の内容は動画にもしてあるので、文字じゃ頭に入らないという方や復習したい方はぜひご覧ください。
ZV-E10でどんな映像が撮れるかも分かりますよ。
今回の記事は以上になります。この記事が皆さんのカメラ選びのお役に立てば嬉しいです。
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