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Nikon『Z6III』の「ローリングシャッター歪み」を確認!部分積層型の性能は?

今回はNikon Z6IIIの歪み耐性を確認していきます。

NikonさんからZ6IIIをお借りできたので性能確認など色々しているところです。

今回はローリングシャッター歪みの確認です。

ちなみに今回の内容は動画にもしてあるので見やすい方でご覧ください。

目次

Z6IIIの歪み検証 静止画

Z6IIIには新たに部分積層型センサーが搭載されました。

どの程度の歪み耐性があるのか早速確認したいと思います。

検証方法

比較方法はいつも通り扇風機を使った方法で、比較対象はZV-E1です。

ZV-E1は裏面照射型センサーではありますが、画素数が少ないことでα7SIIIやFX3と並んで歪みには強いカメラです。

α7IVやα7CIIなどの裏面照射3300万画素や、Zf・S9などの2400万画素と比べると読み出しはかなり早いです。

検証

ということで早速、静止画での比較ですが、明らかにZ6IIIの方が歪みは少ないです。

Z6IIIとZV-E1の歪み 静止画
Z6IIIとZV-E1の歪み 静止画

どちらも歪みに強いことはわかっているので、いつもの検証より近づいて歪みが出やすくなっています。

Z6IIIの方が歪んでないとは言え、それなりに歪んではいる印象なので、試しにメカシャッターでも撮影してみました。

Z6IIIのメカシャッターはシャッターの動きが逆のようで、歪む向きも左右反転しています。

やはりメカシャッターと比べると電子シャッターは歪みがあるようです。

Z6IIIの電子とメカの歪み
Z6IIIの電子とメカの歪み

Z8やZ9は読み出し速度がメカシャッター並みなのでメカシャッターレスにできています。

Z6IIIの部分積層は裏面照射型と積層型の間くらいの読み出し速度なので、メカシャッターは残してあるという理解で良さそうです。

Z6IIIはメカシャッターでも連写速度が1秒14枚あるので多くの動体に耐えられるとは思います。

ただメカシャッターだとプリキャプチャが使えないのは注意してください。

試し撮り

試しに電子シャッターでスズメの飛翔を撮ってみました。

SSは1/4000秒なので被写体ブレもほとんどないだろうと思います。

羽ばたきのタイミングによって歪みの目立ちやすさが違うようで、羽が真横にある状態だと一番歪みが目立ってしまいます。

Z6IIIの雀の飛翔
Z6IIIの雀の飛翔

羽根が上下にある状態だと割と目立ちにくかったりします。

Z6IIIの雀の飛翔 歪み目立たない
Z6IIIの雀の飛翔 歪み目立たない

スズメの羽ばたきは1秒に10-20回の高速なので、小鳥の飛翔を歪みなく撮るのはちょっと厳しそうです。

とはいえ、裏面照射型の機種で撮ると羽が思いっきり伸びた写真になります

Z6IIIなら鳥の大きさや羽の動きのタイミング次第で歪みが目立たない写真も撮れそうな気もします。

小鳥の羽ばたきでこれだけ健闘しているので、電子シャッターでも歪みを抑えやすいカメラには間違いないです。

いざとなったらメカシャッターを使えばOK

プリキャプチャや20枚連写を使って動体撮影するならZ8、Z9を考えた方が良いということだろうと思います。

Z6IIIの歪み検証 動画

続いて動画での歪みを確認します。

検証

早速4K30Pでの比較結果ですが、ほんの少しだけZV-E1の歪みが少ないようです。

Z6IIIとZV-E1の歪み 動画
Z6IIIとZV-E1の歪み 動画

と言ってもほぼ同じレベルと考えて良いと思いますし、両機種とも静止画より歪みが少なくなっていることもわかります。

補足

あとZ6IIIはN-RAW、ProresRAW HQで6K撮影もできます。

CF-Bカードがなくて今回試せてはいないんですが、4K30Pが6Kオーバーサンプリングなので、読み出し速度に大差はないだろうとは思います。

4K120Pについては、DXフォーマットでの撮影になることから、画角や画質は変わるけど読み出しは早くなるだろうと思います。

Z6III歪み検証 まとめ

結果をまとめると、Z6IIIの歪み耐性は積層型には劣るけど裏面照射型よりかなり有利です。

静止画撮影では裏面照射1200万画素のZV-E1より歪みにくいという結果でした。

この歪み耐性なら動体にもそれなりに耐えられると思うので、基本は電子シャッターにしておいていいんじゃないかと思います。

特に素早い被写体を撮る場合はメカシャッターを使った方が良さそうです。

メカシャッターの場合プリキャプチャが使えないので、そういった用途にはZ8やZ9の方が良さそうです。

そして動画に関しては静止画よりさらに読み出しが早くなります。

動画において、これ以上の歪み耐性が求められることはまずないだろうと思います。

この高い歪み耐性で6Kまで撮れるので、編集によるスタビライズや電子ズームの画質低下を抑えて高品質の映像が撮りやすくなっています。

裏面照射だと低画素にしないと読み出し速度を確保できませんが、部分積層の強みは6K解像度でも読み出し速度が確保できるということだと思います。

高感度耐性についてはこちらの記事でチェックしてみてください。

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