エゾナキウサギは絶滅危惧種?→違います

エゾナキウサギは絶滅危惧種なの?→今は違います

北海道だけに生息するかわいい動物「エゾナキウサギ」。

結論からお伝えするとエゾナキウサギは絶滅危惧種ではありません。

現在は「準絶滅危惧種」に分類されています。

違いがよくわからない人もいると思うので解説していきます。

この記事を書いているのは写真家の奥睦志(おく ともゆき)です。

SNSではナキウサギの写真も紹介しています。

目次

エゾナキウサギは準絶滅危惧種

エゾナキウサギは絶滅危惧種ではなく準絶滅危惧種に分類されています。

レッドリスト

絶滅危惧種はレッドリストで用いられる分類の1つです。

レッドリストは絶滅の恐れのある野生生物を評価したリストのこと。

環境省の他に都道府県やIUCNのような国際機関が作成したものがあります。

分類は絶滅危惧種Ⅰ類、Ⅱ類、準絶滅危惧種などで、Ⅰ類はAとBに分かれています。

準絶滅危惧種

準絶滅危惧種は生息環境の変化などにより、将来的に「絶滅危惧」に移行する可能性のある種のこと。

つまり、「今は危険度は小さいけど将来的には危ないかも」という感じです。

エゾナキウサギは都道府県、環境省ともに準絶滅危惧種として分類しています。

エゾナキウサギの他にもエゾオコジョ、エゾクロテン、ゼニガタアザラシなども環境省で準絶滅危惧種に分類されています。

絶滅危惧種

絶滅危惧種は、個体数が減少し絶滅の危険性が高い生物を指します。

具体的な例としては次の生物が環境省レッドリスト2020で分類されています。

  • ⅠA:シマフクロウ、ラッコ、エトピリカ
  • ⅠB:キタサンショウウオ
  • Ⅱ:タンチョウ、オオワシ、クマゲラ

絶滅に瀕する原因としては生息地の破壊、環境汚染、外来生物などが挙げられます。

なぜ準絶滅危惧種?

エゾナキウサギは北海道でも冷涼な場所にしか生息していません。

具体的には大雪山、日高山脈、北見山地などの岩場に生息していて、平地にはいないんです。

そもそも生息範囲が狭いということですね。

近年は標高の低い地域で生息数が減っている可能性が示唆されていて、温暖化の影響もあるのではと言われています。

つまり、エゾナキウサギが生息できる環境がこれから減っていく可能性があるわけなんです。

まとめ

エゾナキウサギは絶滅危惧種ではなく、準絶滅危惧種です。

絶滅の危険性が高いわけではないですが、将来的にそうなる可能性があります。

「絶滅危惧種じゃないから大丈夫!」ではなく、危険に瀕する前に守っていきたい存在です。

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