北海道だけに生息する白くて小さな鳥シマエナガ。
「シマエナガを自分で撮ってみたいけど、やっぱり高いカメラが必要?」と考えている方は多いと思います。
今回はシマエナガを撮るのに高いカメラが必要なのかについて解説します。
この記事を書いているのは写真家のtomoです。
撮影したシマエナガの写真はX(旧Twitter)で紹介されています。
シマエナガを撮るのに高いカメラは必要?
シマエナガを撮影するには高いカメラがあった方が良いです。
絶対に必要とまでは言えません。
ただスマホでは厳しいとも言えるのでその理由をお話します。
シマエナガは小さい
シマエナガはとても小さい鳥なので、撮影するにはレンズの「焦点距離」が必要です。
焦点距離が大きいと遠くのものを大きく写せます。
スマホの望遠レンズは100mm前後ですが、一眼カメラのレンズは400mmや600mmの焦点距離も使えます。
スマホも100mmからさらに電子ズームで大きく写すこともできますが、画質が悪くなってしまいます。
シマエナガは素早い
シマエナガはとても素早い鳥なので、撮影するにはある程度慣れが必要です。
そしてスマホでもカメラでも設定に注意が必要。
素早かったり遠くの被写体を撮るにはシャッタースピード(SS)というものを早くしないとブレが発生します。
カメラを向けてただシャッターを切るだけでは綺麗な写真は撮れないんです。
実はカメラだけでなくスマホでもSSは調整できます。
ただスマホの画面内でSSを調整したりズームしたりすると、操作が煩雑になって正確さや素早さが落ちます。
一眼カメラにはボタンやダイヤルがたくさんあって、最初は難しいですが慣れれば高い精度で撮影できます。
簡単に言うと一眼カメラには「高い操作性」があるんです。
スマホは画質が悪い
焦点距離が小さいスマホでは電子ズームに頼ることになって画質が落ちます。
そしてちょっと難しい話ですが、SSを早くするとノイズ(ザラザラ感)の原因であるISO感度を上げる必要も出てきます。
しかも、そもそもスマホの小さなセンサーはノイズが出やすいです。
風景を撮ったりする分にはスマホでも綺麗な写真が撮れますし、気軽に使えるのもメリットです。
ただ野鳥撮影となると一眼カメラとの画質の差はとても大きくなるんです。
高いカメラってどのくらいの値段?
シマエナガを撮れるカメラってどのくらいの値段なんでしょうか?
カメラの値段もピンキリなので、値段ごとに分けて性能を見ていきます。
10万円前後(コンデジ)
10万円前後でシマエナガを撮れるカメラを探すなら「コンパクトデジカメ」になると思います。
コンデジはレンズと一体化しているカメラです。
軽量コンパクトかつ値段も手頃で、大きな焦点距離が使えたりもするので野鳥撮影にも適しています。
ただ、センサーが小さいためノイズが出やすく、画質に過度な期待はしない方が良いです。
具体的には「Nikon COOLPIX P950」あたりが良いかなと思います。
COOLPIX P950
20万円前後(一眼エントリー)
20万円前後でシマエナガを撮るなら「エントリーモデルのミラーレス一眼」を選ぶことになります。
カメラと超望遠レンズそれぞれ10万円前後という感じです。
コンデジよりセンサーが大きくなって画質が向上しますし、AF性能などもコンデジより改善すると思います。
一眼のエントリーモデルは「APS-C」という大きさのセンサーのものが多いです。
具体的には「CanonのEOS R10」と「RF100-400mm」の組み合わせが良いかなという感じです。
EOS R10
RF100-400mm
30万円前後(一眼ミドル)
30万円前後になるとカメラを「ミドルクラス」にアップすることができそうです。
ここではレンズは同じ10万円前後でもカメラを20万円前後にするイメージです。
APS-Cセンサーのままですが、AF性能や機能が向上します。
最近のカメラはAF性能の進化が早くて、撮影のしやすさがカメラによって全然違います。
特に鳥を認識する機能があるとシマエナガの撮影もしやすくなるので、同じAPS-Cでも撮れる写真の質はかなり上がります。
具体的な例を挙げると「SONYのα6700」と「SEL70350G」というレンズの組み合わせです。
野鳥撮影を始めるなら個人的にイチオシの組み合わせになります。
α6700
SEL70350G
70万円前後(一眼フルサイズ)
一気に値段が上がりますが、これは「フルサイズセンサー」のカメラの場合です。
フルサイズのカメラにはフルサイズ用のレンズが必要になるので値段が跳ね上がります。
ノイズに強く、AF性能や機能も充実しています。
ただフルサイズ用の望遠レンズに軽いものはないので注意が必要。
せっかく買ったのに、重すぎて撮影に行かなくなったという人を何人も見たことがあります。
画質や機能も大事ですが、現実的に使っていけるか?も重要ということです。
具体例は「SONYα7RV」と「SEL200600G」の組み合わせが良いかなと思います。
α7RV
SEL200600G
まとめ
今回はシマエナガを撮るのに高いカメラが必要かというテーマでお話しました。
結論としてはスマホで撮るのは無理ではないけど難しく、高いカメラがあった方が断然良いです。
ただ高いカメラもピンキリなので、いくつか具体例を挙げて紹介しました。
個人的にはSONYα6700とSEL70350Gの組み合わせをとてもオススメで、撮影で実際に使っています。
ぜひ参考にしてみてください。
最後までご覧いただきありがとうございます。
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