シマエナガは、北海道を代表する可愛らしい鳥として知られています。
その丸くて白い体が特徴ですが、夏のシマエナガは冬とはまた違う特徴を持っています。
この記事では、シマエナガの夏の生態や生活について解説します。
この記事を書いているのは写真家のtomoです。
撮影した写真はX(旧twitter)で紹介されています。
夏のシマエナガの特徴
シマエナガは一年中北海道に生息する留鳥なので、夏の間も観察することができます。
しかし、冬とは異なり、夏は自然の中に溶け込みやすく、目立ちにくくなります。
以下に夏の特徴をまとめました。
羽毛の変化
冬はふわふわの厚い羽毛で丸っこいシルエットをしていますが、夏には羽毛が薄くなり、体つきがスリムに見えます。
これは気温が上がるため、換羽(羽毛の生え替わり)が行われるからです。
上の写真は10月下旬の様子で、これでも少しフワフワしてきているのですが、冬の姿とは全然違いますよね。
巣作りと子育て
春の初め頃、シマエナガは繁殖期を迎えます。
オスとメスが協力して、コケやクモの糸を使い、木の枝の間に丸い巣を作ります。
この巣は驚くほど巧妙で、外から見ると周囲の風景と一体化しているため見つけにくいです。
メスは6~10個ほどの卵を産み、約2週間でヒナが孵化します。その後、両親が協力してヒナに餌を与え、育てます。
エサの確保
夏は昆虫が豊富な季節です。
シマエナガは主にアブラムシや小さな甲虫を捕食します。また、樹木の芽や小さな果実も食べることがあります。
繁殖期はエサを頻繁に運ぶため、活発に動き回る姿を見ることができます。
夏にシマエナガは探せる?
シマエナガは夏は森や林の奥深くに生息しています。
北海道の山間部などに行けば全く観察できないことはないですが、冬のように群れで行動することは少なく、ペアや小さな家族単位で行動することが多いです。
そのため、夏のシマエナガは観察が難しいとされています。
また、春から夏にかけての営巣時期に不用意に近づくと子育てにストレスを与えかねません。
基本的に夏にシマエナガを探すのはオススメしません。
9月末ごろになると段々活発になって、12月頃にはフワフワのシマエナガを観察できるので、この頃を期待して待つのが良さそうです。
まとめ
夏のシマエナガは、冬の愛らしい姿とはまた違う側面をたくさん持っています。
観察する場合は、巣作りや子育てに忙しい彼らに不用意にストレスを与えないよう細心の注意をしましょう。
冬になればフワフワで可愛らしい姿になって活発に動き回ります。
シマエナガを見られる可能性も高まるので、観察するなら冬がおすすめです。
記事をご覧いただきありがとうございました。
シマエナガグッズを販売してるショップもあるので、ぜひ見てみてください。
コメント