梅撮影のコツを教えて欲しいです。満開で綺麗なのに、なんかゴチャゴチャして上手く撮れない、、、
梅の撮影って実は難しくて、コツを知らないと上手く撮れません。
今回は、梅撮影でお困りの方に向けて記事を書いたのでご覧ください。
この記事の筆者は写真家兼ライターの「とも」です。
全国を旅しながら風景写真を撮影して生活しています。
梅の名所にもよく訪れて撮影していますが、なかなか難しくて失敗談もたくさんあります。
そんな筆者の経験から、皆さんに梅撮影のコツをお伝えします。
梅撮影のコツ【構図】
早速「梅撮影のコツ」を紹介していきます。
「構図」と「失敗例」に分けて解説します。
梅撮影に役立つ構図
梅撮影に役立つ構図は下記の4つです。
- 1.日の丸構図
- 2.対角線構図
- 3.額縁構図
- 4.三分割構図
それではいきましょう!
構図その1:日の丸構図
主題をど真ん中に配置する『日の丸構図』は、1番シンプルで使いやすい構図です。
主題がとても強調されるので綺麗な花を選び、周りに余計なものが入らないようにしましょう。
上の作例は太陽を梅の花で隠すことで、花びらが若干透けて見えてます。
溢れた光が『光芒(光の筋)』になっているのも良いかなと思います。
こちらも「日の丸構図」で、梅の木全体が写真に入るようにしました。
整った綺麗な形の木を選んで撮影しています。
また、梅の木が重なると枝がゴチャゴチャするので、背景に梅の木が入らないポジションで撮影。
日の丸構図はシンプルで使いやすい反面、面白みに欠けるところもあるので、あまり使い過ぎないのをオススメします。
構図その2:対角線構図
線状のものを対角線上に置いたり、物を線で結ぶと対角線になるような配置を『対角線構図』と言います。
梅の撮影では枝を対角線上に配置してみるとスッキリ分かりやすい構図になります。
上の写真ではボケも活用して奥行きも表現しています。
構図その3:額縁構図
主題を花などで囲うのが『額縁構図』です。
シンボルや人物を撮影するときに使うと、華やかで主題を強調した写真になります。
ただ、なかなか構図にはめ込むのが難しいので、「ああでもないこうでもない」と言いながらその場面に合った構図を探す必要があります。
構図その4:三分割構図
最後に紹介するのは『三分割構図』です。
写真を縦横に三分割して、主題や背景を交点や分割線上に配置する構図です。
上の写真では、主題である梅の花を右上の交点に配置しています。
日の丸構図ほど主張し過ぎず、配置も整っているのでとても使い勝手が良いです。
以上、梅撮影に役立つ4つの構図を紹介しました。
梅は枝や花の数が多く、写真がゴチャゴチャしがちなので、構図をしっかり意識することで、分かりやすくて整った写真になります。
ぜひ活用してみてください。
続いて、梅撮影での失敗例を紹介します。
梅撮影のコツ【失敗例から学ぶ】
梅の撮影で特に注意してほしいことが1つあります。
それは『二線ボケ』です。
二線ボケは梅撮影だけでなく色んな場面で発生するので、ぜひ理解して対策して欲しいです。
二線ボケ
『二線ボケ』はその名の通り、線状のものが二重に写ってしまうボケ方です。
二線ボケがあると滲んだような汚い印象の写真になってしまいます。
上の写真は主題である梅の花を強調するために背景の枝をボカそうとした結果、二線ボケになってしまったものです。
ちょっと使い物にならないですよね、、、
では、こんな二線ボケを防ぐにはどうすれば良いのか?
対策は下記の通りです。
- F値を上げる(絞る)
- 距離を変えてみる
- 背景に線状のものを配置しない
二線ボケもあくまでボケの一種なので、F値を上げることで解消します。
また、ボケはF値だけでなく、被写体とカメラの距離が近くても発生するので、距離をおくことで二線ボケがおさまる場合もあります。
そして1番良いのは、そもそも枝を背景に入れないことです。
綺麗な梅の花をボケで演出したい場面って必ずあります。そんな時は位置や角度を調節して枝が入らないようにするのが最も効果的です。
以上、二線ボケについて解説しました。
二線ボケは線状のものがあれば発生する可能性があり、梅に限らず発生します。特に「枝の多い木」や「花の茎」が二線ボケを起こすことがあるので注意してください。
梅撮影のコツ まとめ
今回は梅撮影のコツとして『構図』と『失敗例』を紹介しました。
梅撮影に役立つ構図としてオススメするのは下記の4つです。
- 1.日の丸構図
- 2.対角線構図
- 3.額縁構図
- 4.額縁構図
特に「三分割構図」はしっかりバランスが取れる万能構図なのでぜひ活用して欲しいと思います。
失敗例として紹介したのは「二線ボケ」です。
二線ボケがあると写真が汚く滲んでしまうので、対策として下記の3つを紹介しました。
- F値を上げる(絞る)
- 距離を変えてみる
- 背景に線状のものを配置しない
この3つで二線ボケが避けられます。
「構図」と「二線ボケ対策」を使って、充実の梅シーズンを過ごしてください!
以上、この記事が皆さんのお役に立てば幸いです。
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