SEL90M28Gが気になってるけど、α6000シリーズでも使えるのかな?
はい、使えます。
しかし、SEL90M28Gは「フルサイズ」用のレンズなので「APS-C」機であるα6000シリーズで使う場合に注意すべきことがあります。
この記事では注意点について解説するので、それを踏まえてα6000シリーズで使うか判断しましょう。
この記事を書いているのは写真家兼ライターの「とも」です。
全国を旅しながら風景写真を撮影して生活しています。
そんな筆者は『α7iii』と『α6300』にSEL90M28Gを装着して撮影を行ってきました。
違いを肌で感じている筆者なので、皆さんに役立つ情報をお伝えできると思っています。
ということで今回は、「SEL90M28Gはα6000シリーズでも使えるの?」というテーマで記事を書きます!
SEL90M28Gをα6000シリーズで使うと
冒頭にお話したとおり、SEL90M28Gをα6000シリーズで使うことは可能です。
ただ、フルサイズ用レンズをAPS-C機で使う場合の注意事項があるので、それを踏まえて使用しましょう。
注意事項は下記の通りです。
- 1.画角が望遠寄りになる
- 2.フルサイズ用レンズは重い
この2点だけです。
レンズの画質が落ちたりなどということはありません。
この2点が気にならないという人はα6000シリーズでSEL90M28Gを使って良いと言えます。
ということで、この2点について詳しくお話していきます!
ちなみに今回とは逆で、APS-C用レンズをフルサイズ機で使うと写真の四隅が黒くなる「ケラレ」が生じてしまうのでご注意を。
画角が望遠寄りになる
SEL90M28Gの焦点距離は「90mm」なので、フルサイズ機で使うと中望遠あたりの画角になります。
しかし、APS-C機であるα6000シリーズで使う場合には画角が変わります。
APS-C機での画角の確認は焦点距離を1.5倍すれば良いので(フルサイズ35mm換算と言います)
90 × 1.5 =135mm となり、望遠寄りの画角になるのです。
望遠寄りだと、遠くの物を写せますが、『圧縮効果』で平面的な写真になりやすいとも言えます。
個人的には、マクロ撮影で135mmだと立体感が損なわれる気がしており、あまりオススメはできません。
画角の目安は「焦点距離35以下→広角、50前後→標準、85以上→望遠」といった感じ。90でも135でも同じ望遠ですが、写る範囲や印象はかなり違います。
フルサイズ用レンズは重い
SEL90M28Gの重さは602g。
APS-C用のマクロレンズで「Touit 2.8/50 M」というのがあり、こちらの重さは290g。約半分の重さですね。
APS-C用とフルサイズ用のレンズでは重さが全く違うのです。
もちろん、重さに比例して大きさも違います。
長い間首から下げていると疲れてきますし、構える時に力も必要。
気軽に撮影できるということでAPS-C機を選んだ人にとっては大きな負担になるでしょう。
ここまでの内容で
「やっぱりAPS-C用のレンズにした方が良いかな、、、」
と思った人には『Touit 2.8/50 M』がお勧めです。
フルサイズ換算75mmの中望遠マクロレンズで、カールツァイスの高解像が魅力。
参考にリンクも載せておきます。
APS-C機を使う場合は焦点距離を「1.5倍」して画角を比べましょう。
SEL90M28Gを使うべき人
ここまでお話した2つの注意点を踏まえて、SEL90M28Gをα6000シリーズで使うべきなのはどんな人かをお伝えします。
それは下記に当てはまる人です。
- 1.フルサイズ機の購入を検討している人
- 2.APS-C機で135mmマクロを使いたい人
それぞれ解説します!
フルサイズ機の購入を検討している人
「将来フルサイズ機を買った時にレンズを揃え直したくない!」
という人は今のうちにフルサイズ用レンズを買っておくのもアリです。
APS-C機を買ったは良いけど、フルサイズ機が気になってしょうがないという人はSEL90M28Gを買ってしまって良いでしょう。
逆に、APS-C機で満足してるのにフルサイズ用レンズに手を出そうとしている人は、重さのデメリットが残るだけなのでやめましょう。
フルサイズ用レンズはフルサイズ機で使うのが1番!という前提で考えましょう。
APS-C機で135mmマクロを使いたい人
純粋に「135mmのマクロレンズが欲しい!」
という人もSEL90M28Gを購入して良いでしょう。
フルサイズ用レンズには135mmマクロもあったりしますが、APS-C用となるとなかなか見つかりません。
その代わりとしてフルサイズ用レンズを使うなら全く問題ナシ。
ちなみに、135mmは85mmと並ぶ「ポートレートの2大画角」なので、ここにメリットを感じる人もいるかもしれませんね。
APS-用レンズはフルサイズ用よりバリエーションがありません。画角が望遠寄りになるというAPS-Cの特性を活かしてバリエーションを補うのは賢い考え方だと思います。
SEL90M28とα6000シリーズ まとめ
今回はSEL90M28Gをα6000シリーズで使う場合の注意点についてお話しました。
問題なく使うことはできますが、下記を理解したうえで使いましょう!
- 1.画角が望遠寄りになる
- 2.フルサイズ用レンズは重い
APS-C機では画角が望遠寄りとなるので注意。
具体的には、90mmを1.5倍した「135mm」の画角となります。
ポートレートに向いている画角ですが、圧縮効果でやや平坦な印象の写真になります。
また、フルサイズ用レンズは重く、APS-C用と比べると倍近い重さになります。
撮影の手軽さを求めてAPS-C機を購入したのであれば、SEL90M28Gは使わない方が良いです。
「画角」と「重さ」について理解した上であれば、SEL90M28Gを使って問題ないでしょう。
以上、この記事が皆さんのお役に立てば幸いです。
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