今回はSONYα6700でのシマエナガ撮影についてお話します。
冬の北海道ではほとんどの木の葉が落ちて、地面も雪で覆われるので、野生動物が撮りやすくなります。
最近はほぼ毎日α6700でシマエナガ撮影をしているので、その方法などについてお話したいと思います。
ちなみに今回の内容は動画にもしてあるので見やすい方でご覧ください。
シマエナガとは
まずシマエナガについて簡単に紹介しておきます。
エナガの亜種
シマエナガは本州にもいるエナガという鳥の亜種で、大きさや形はほとんど同じです。
ただ体の模様が違っていて、シマエナガは顔が真っ白で、エナガは目の上に太眉があります。
とても可愛らしい野鳥なので、写真家だけでなく北海道のマスコット的な存在です。
大きさは日本で一番小さいキクイタダキに次いで2番目で重さは8gくらいしかありません。
スズメの重さが24gくらいなので、その1/3くらいということになります。
見つけにくい理由
北海道の全域に生息していて実は珍しい鳥ではないんですが、おそらく見たことないという人が大半だと思います。
その理由の1つ目に夏場は森の奥にいるというのがあります。
冬場は森林公園などでよく見かけますし、街中の公園にいることもありますが、4月くらいになると森に入って一気に見かけなくなってしまいます。
理由2つ目は小さくて動きが早すぎるということです。
何か鳥がいるなと思ってもよく見えなくて何の鳥かわかってないという感じ。
つまり本当は何度も見ているけどシマエナガだと気付いてないというわけです。
理由3つ目は高い木の上にいることが多いということ。
シマエナガと一緒によく見られるシジュウカラ、ゴジュウカラ、ハシブトガラなどは地面の近くまで降りてくることもありますが、シマエナガは高い木の上を飛び回っていることが多いです。
簡単にまとめると、珍しい鳥ではなくて実は見ているけどいても気付かないということです。
シマエナガの見つけ方
このあたりを踏まえてシマエナガの見つけ方についてお話します。
冬に探す
まず1つ目はやっぱり冬に探したほうが良いということ。
先ほどもお伝えしたとおり、夏場は森の奥に引っ込んでしまうので見つけるハードルは一気に上がります。
あと冬毛でふわふわのシマエナガが撮れた方が良いとも思うので、「夏場のシマエナガを撮りたいんだ」という方以外は冬を狙った方が良いと思います。
鳴き声を頼りにする
2つ目は声を頼りにすることです。
シマエナガを探すのにこれが一番大事なポイントで、声がわかるのとわからないのでは見つけやすは言い過ぎではなく10倍くらい違うと思います。
しかもシマエナガの鳴き声は独特で、ちゃんと覚えておけば100%シマエナガだとわかります。
YouTube動画では鳴き声も載せています。
ジュルル、ジュルルという鳴き声なんですが、これは本州のエナガと全く同じです。
道外からシマエナガを探しにくる方は、一度鳴き声を頼りにエナガを探してみると感覚が掴めると思います。
エナガは以前東京の上野公園あたりでも見つけたので案外近くにいると思います。
混群を見つける
3つ目は混群を見つけるということです。
シマエナガは混群という違う種類の鳥の群れを作ることが多いので、何となく他の野鳥を追いかけてたらシマエナガの声も聞こえてきたみたいなこともあります。
混群でよく見かけるのはシジュウカラ、ゴジュウカラ、ハシブトガラ、ヤマガラ、キバシリ、アカゲラあたりで、シマエナガは群れの先頭にいることが多いので意識してみると良いです。
シルエットで判別する
見つけ方4つ目はシルエットです。
声を頼りに混群を見つけても、小さい鳥がたくさんいて最初はどれがシマエナガかわからないと思います。
エナガは尻尾が長いことが名前の由来になっていて、他の鳥とシルエットを比べても尾の長さが明らかに違います。
これでシマエナガを特定できるので、尾の長さに注目してみてください。
見つけ方は主にこの4つですが、見つけたとしても木の高いところにいてよく見えなかったり、素早くて見失うということも多々あるので、運と根気づよさも必要になります。
撮影機材
続いて撮影機材についてお話します。
カメラ(α6700)
まずカメラですが、どのカメラでも撮れないことはないです。
ただ、やっぱりファインダーがあってグリップが深くて、連写性能も高いカメラが良いです。
あと被写体検出に鳥が入っていると撮影のハードルが下がります。
望遠レンズを使うとトータルで重くなるので、グリップが深くないと疲れますし、寒さ的に薄手の手袋くらいつけたいので、その意味でも深い方が良いです。
α6700はAPS-C機としてはグリップも深めで撮影しやすいです。
連写性能は高くなくて1秒11枚ですが、AF性能が高くてトラッキングがかなり重宝します。
レンズ
続いてレンズですが、シマエナガはとても小さい野鳥なので、焦点距離が大きくないと厳しいです。
目安としてはフルサイズ換算600mm前後なのでAPS-Cなら400mmくらいです。
フルサイズの600mmだと大きさと重さ的にそれなりの覚悟はいると思います。
もちろん、運よく近づいてきてくれて300mmくらいで撮れることもありますが、確率はかなり低いです。
α6700はAPS-C機なので、SEL100400GM(1.4kg)というレンズで600mmで撮っています。
ただこのレンズはフルサイズ用で、せっかくならAPS-Cの軽さを活かしたいというのもあります。
最近SEL70350Gというレンズも購入して使い始めています。
こちらは625gでやはり軽くて使いやすいです。
値段を考えてもまずはこちらをお勧めします。
三脚
三脚については、シマエナガが高確率でくるような特定のスポットなら使って良いと思いますが、そうでなければ基本的に歩いて探しまわった方が良いです。
シマエナガは本当に素早いので見つけて三脚を据えた頃にはいなくなってる可能性もあって、おそらく三脚は邪魔になります。
使い慣れてる一脚があれば使っても良いかもしれません。
設定と撮影方法
続いて設定と撮影方法についてです。
シャッタースピード
望遠で素早い被写体ということで、ブレを抑えるにはSSは1/500秒以上あった方が良いです。
シマエナガは枝に止まっていても常にキョロキョロしているので、綺麗に撮れたと思っても拡大したら被写体ブレしていることがあります。
光量が十分なら1/1000秒くらい確保して、早朝や夕方、日陰で光量が足りなくても1/500秒くらいは確保したいという感じです。
シマエナガが飛んでいるところをピタッと止めるなら1/5000秒近く必要になるし、積層型センサーなどのAFの早いカメラも必要になるので基本的には枝に止まっているところを撮るのが良いです。
AFが早くなくても、前後ではなく真っ直ぐ左右に飛べば飛んでる姿も撮れる場合があります。
露出
あとシマエナガの真っ白な体に日光が当たったりするとその部分が白飛びすることもあります。
露出は少しアンダー気味に撮った方が良くて、僕は-0.7や-1くらいで撮って現像で持ち上げています。
AF
フォーカスエリアはトラッキングのスポットや中央固定などにしておけば、一度認識した被写体を追い続けてくれます。
ワイドやゾーンなどの広い範囲だと枝が邪魔になってなかなか認識してくれないので注意してください。
連写
あと1枚ずつ撮ってたらキリがないので、必ず連写を使ってください。
構図を考えている暇もないので、可能な限り大きく撮ってあとでトリミングという感じです。
シマエナガを正面から撮るなら正面を向いてからシャッターを切るのでは遅い可能性があるので、向きそうだなと思ったら連写して正面を向くのを待つという感じです。
無駄打ちになった分は後から消せば良いですが、連続撮影可能枚数の限界もあるので注意です。
シマエナガは見つけることから撮ることまで難しいところもかなりありますが、慣れると毎日のように撮れるようになります。
具体的なスポットは言わないようにしてますが、道内の大きめの森林公園などには大体いると思うので、頑張って探してみてください。
α6700の購入はSONYストアで
ちなみにα6700を購入するならSONYストアが一番おすすめです。
アカウントを作って購入するだけで次のメリットがあります。
- 10%OFFクーポン(初回も使える)
- メーカー3年保証が無料
- 定期的にクーポン配布
SONYストアの価格はパッ見だと高く感じるんですが、そこから10%OFFですし1年の無料保証が3年になるので、実はかなり安いです。
さらに「αあんしんプログラム」に入ると15%OFFクーポンやレンズの長期保証クーポンがもらえますが、こちらは月額550円かかりますので、必要に応じて考えればOKです。
ということでα6700のシマエナガ撮影についてでした。
コメント