今回はSONYα6700用のおすすめジンバル5選を紹介します。
ジンバルは滑らかで安定した映像を撮るのに必要な機材です。
α6700には動画用手ぶれ補正のアクティブモードがありますが、ジンバルとは効果が違います。
今回はジンバルの役割や選び方も解説した上で、おすすめのジンバルも紹介するのでぜひ最後までご覧ください。
α6700にもジンバルが必要な理由
まずはα6700にもジンバルが必要な理由をお伝えします。
理由は大きく分けて次の2つです。
- アクティブモード以上の性能がある
- ジンバルだけの機能がある
それぞれについてお話します。
アクティブモード以上の性能がある
α6700には動画用手ぶれ補正の「アクティブモード」が搭載されています。
アクティブモードは手持ちで歩き撮影ができる性能がありますが、カメラ単体だと補正の限界や弱点もあります。
- 広角でないとブレる
- 旋回に弱い
- 画角が狭くなる
広角でないとブレる
アクティブモードは手持ちで歩き撮影する場合、20mm前後の広角でないとブレやすくなります。
風景撮影などであれば広角で良いと思いますが、被写体がいるポートレート動画などを撮るなら、35〜50mmあたりの標準画角を使いたいこともあると思います。
標準あたりだとさすがにブレも出やすくなるので、ジンバルが必要になってきます。
旋回に弱い
アクティブモードの弱点として旋回に弱いというのがあります。
広角で直進するのには強いんですが、カーブを曲がったりカメラの向きを変えるとガタついてしまいます。
滑らかに旋回するにはジンバルが必要になります。
画角が狭くなる
アクティブモードを使うと画角が狭くなります。
具体的には1.12倍のクロップで、16mmのレンズもフルサイズ換算24mmでクロップを加えると27mmほど。
余裕を持ってレンズ選びする必要があります。
ジンバルにα6700を載せる場合は手ぶれ補正スタンダードで十分なので、クロップはありません。
手ぶれ補正の仕様についてはこちらの記事で詳しく解説をしています。
ジンバルだけの機能がある
アクティブモードには無いジンバルだけの機能があります。
- 旋回速度の指定
- 旋回方向の指定
- スティック操作
旋回速度の指定
ジンバルは旋回速度を指定することができます。
例えばジンバルを急に旋回させても、旋回速度を遅くしていればカメラはゆっくりついてきて、落ち着いた映像になります。
スピードのある被写体を追うような時には旋回速度を早めることもできます。
手持ちだと一定速度での旋回は難しいですが、ジンバルなら安定した映像が撮れます。
旋回方向の指定
ジンバルでは旋回方向を指定することができます。
具体的には水平・垂直・光軸回転の3方向です。
風景の歩き撮影では水平方向だけ回転させれば、余計な上下の動きを入れずに済みます。
隅々まで映せるようにするなら垂直方向も動くように設定すればOK。
光軸回転を加えると不安定な印象になりますが、自由に空を飛んでいるような面白い映像になったりします。
必要に応じて、動く方向を決められるのはジンバルの大きなメリットです。
スティック操作
ジンバルはグリップにあるジョイスティックで操作ができるようになっています。
ジョイスティック操作で、体の向きは変えずにカメラだけ方向を変えたりできるので、撮影の選択肢も多くなります。
正面に歩きながらカメラだけは横に旋回させたりできるので、複雑な足運びをせずに済みます。
このスティック操作もジンバルの大きなメリットです。
α6700用ジンバルの選び方
続いて、α6700用ジンバルの選び方についてお話します。
ジンバル選びで特に重要なポイントは次の4つです。
- 最大積載重量
- 運転時間
- 重さ
- 値段
1つずつ簡単に解説しておきます。
最大積載重量
まずは最大積載重量(ペイロード)についてです。
ジンバルにはそれぞれ載せられる機材の重さの限度があります。
α6700は493gの軽量なカメラですが、レンズやマイクなども加えた重さに耐えられるかを確認しておく必要があります。
最大積載重量が〇〇gと明記されていれば安心ですが、最近は明記されていない機種もあるので注意が必要です。
今回はその辺りも踏まえてジンバルを紹介していきます。
運転時間
ジンバルがどのくらいの時間運転できるか?も念の為確認しておいたほうが良いです。
小まめに充電すれば、どのジンバルでもバッテリー切れすることはないとは思います。
ただ念の為、少なくとも8時間くらいは運転できるものを選ぶと良いです。
重さ
α6700のコンパクトさを損ねないために、ジンバル選びも重さが大事です。
α6700は軽量な機種ではありますが、レンズが重いとパワーのある重いジンバルが必要になります。
逆に、レンズが軽ければジンバルも軽くて済むということです。
最大積載重量をクリアしつつ、ジンバル自体も軽く抑えることでより楽に撮影ができます。
値段
最後に値段です。
ジンバルの値段は3万円から10万ほどでかなりバラつきがあります。
傾向としては値段が高いほど機能が豊富で、カスタマイズ性やパワーもあります。
ただ正直、安いジンバルでも速度調整や旋回方向の指定など基本的な機能は備えているので、機能面はそこまで考えなくても良いように思います。
α6700用おすすめジンバル5選
それではα6700用おすすめジンバル5選を紹介します。
- CRANE M2S
- CRANE M3
- CRANE M3 S
- AirCross S
- RS3 Mini
CRANE M2S
- 耐荷:不明
- 時間:10時間
- 重さ:549g
- 値段:39,000円
まずはZHIYUNのジンバル「CRANE M2S」で、僕も使っているジンバルです。
このジンバルの強みはなんといっても549gの軽さで、今回紹介する中で最軽量です。
代わりにパワーがあまり無いのでフルサイズ機だと使えるレンズが限られます。
ただAPS-C機ならレンズの選択肢は比較的多いです。
僕は日中撮影だと「SELP1020G」を使って、夜景は「SEL15F14G」を使うんですが、どちらも問題なく乗せることができています。
こちらの動画の冒頭の映像はCRANE M2Sとα6700で撮影したものです。
値段も安くて、手軽に高品質な映像を撮るならこのジンバルという感じです。
CRANE M3
- 耐荷:不明
- 時間:8時間
- 重さ:700g
- 値段:49000円
続いてもZHIYUNのジンバル「CRANE M3」です。
CRANE M2Sより150g重くなった代わりにパワーが増しています。
ZHIYUNのジンバルはペイロードの記載が無いので、対応表を見る必要があります。
重さが近いα6600との組み合わせを見ると、460gのSEL14F18GMも載るようです。
軽量ながらパワーの不安は少なそう。
少し重くなっても良いからレンズの選択肢を増やしたいという方はこちらを選ぶと良さそうです。
CRANE M3S
- 耐荷:不明
- 時間:7.5時間
- 重さ:705g
- 値段:52000円
3つ目もZHIYUNのジンバル「CRANE M3S」です。
ZHIYUNはα6700と相性のよい軽いジンバルが多いですね。
CRANE M3と似たスペックですがこちらが最新で、稼働時間が少し短くなっていますがパワーが上がってます。
α6600の対応表を見ると830gのSIGMA24-70mmF2.8が載るようでした。
かなりパワーがありますね。
重さと値段はM2Sより上がりますが、最新機種なので安心感もありそうです。
AirCross S
- 耐荷:1.8kg
- 時間:14時間
- 重さ:750g
- 値段:35000円
続いてMOZAのジンバル「AirCross S」です。
今回紹介する一番安いジンバルなのですが、ペイロードは1.8kgということでかなりパワーがあります。
撮影時間も14時間で、重さはCRANEシリーズよりは重いですが750gにとどまっています。
スペック的にはかなり良さそうなんですが、ジョイスティックの位置がグリップの真ん中ではなく左側にあったり、特殊な部分が多いです。
レビューも少なめの製品なので使い勝手で心配な部分はあります。
RS3 Mini
- 耐荷:2,000g
- 時間:12時間
- 重さ:850g
- 値段:52,000円
最後に紹介するのはDJIのジンバル「RS3Mini」で、僕も使っているジンバルです。
最大積載重量が2kgもあるので、α6700だけでなくフルサイズ機の運用もできます。
僕が使っているZV-E1やα7IVなども、相当重いレンズでない限り組み合わせることができます。
このパワーに対して値段は5万ちょっとなのでコスパも良いですし、Bluetooth接続ができてグリップで録画・停止なども可能。
ただ今回紹介する中ではちょっと重めなので、片手で自撮りなどは難しいです。
APS-Cもフルサイズも1機でカバーしておきたいという方にオススメのジンバルです。
以上、今回はα6700におすすめのジンバルを5つ紹介しました。
とにかく手軽に軽量レンズと組み合わせるなら「CRANE M2S」。
レンズの選択肢を増やすなら「CRANE M3」。
フルサイズ機も載せられるようにしておきたいなら「RS3Mini」という感じで選ぶと良いかなと思います。
機材選びの参考にしてみてください。
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