7月28日発売のSONYα6700が届いたので、早速レビューしていきます。
詳細な検証はこれからやりますが、今回は手ぶれ補正の性能確認と野鳥撮影をしました。
使い勝手の部分についてもレビューするので、カメラ選びや使い方の参考にしてみてください。
ちなみに今回の内容は動画にもしてあるので、見やすい方でご覧下さい。
α6700の手ぶれ補正(アクティブモード)
早速、α6700の動画用手ぶれ補正である「アクティブモード」で手持ち歩き撮影してみました。
α6700にAPS-C用レンズの「SELP1020G」をつけてシューティンググリップに載せての撮影です。
両手持ちでラフに歩きました。
アクティブモードの性能
今回のアクティブモードも手持ち歩き撮影がしっかりできる性能のようです。
ただブレの目立ち方には画角が大きく影響します。
今回、焦点距離10mmをフルサイズ換算して15mm。ここにアクティブモードのクロップも加えて17mmほどの画角で撮っています。
かなり広くて有利な条件なので、画角を狭くした検証なども今後やってみます。
あとアクティブモードは直進には強いけど旋回に弱いという性質が今までの機種でもずっとありました。
他のカメラと比べながら深掘りした性能確認はやっていきたいと思います。
手ぶれ補正は手持ちで歩き撮影できる性能。
α6700は軽い
少し歩き撮りしただけですが、やっぱりα6700はかなり軽いです。
同じAPS-C機のFX30よりα6700は150g軽いので明らかに負担が違います。
旧モデルのα6600と比べても若干ですが軽くなっています。
ZV-E10やZV-E1で使っている軽量ジンバルの「CRANE M2S」にも載りました。
カメラ本体が軽いと色んな機材と組み合わせできて撮影の選択肢も増えそうです。
α6700で野鳥撮影
静止画と動画で野鳥撮影をしてみました。
撮影条件
望遠ズームレンズの「SEL100400GM」をつけて、フルサイズ換算150から600mmで撮ります。
フルサイズより画角を1.5倍稼げるのも良いところです。
動画の方は、せっかくなので4K120Pの5倍スローにしてみます。
スローにすると鳥や動物の仕草をじっくり見れたりブレも目立ちにくくなります。
ちなみにZV-E1とα7RVは協調制御手ブレ補正に対応していますが、α6700は対応していないようです。
協調制御補正の仕様については過去に解説しています。
ヤマゲラ
ということで、1枚目の写真はヤマゲラの写真です。
いわゆる「キツツキ」の一種で日本だと北海道でしか見られない野鳥になります。
手前に枝葉が思いっきり被っていますが、しっかり瞳にピントを合わせてくれました。
AIAFがなかったり鳥の検出ができないカメラだと結構面倒な条件だと思いますが、すんなり撮ることができました。
動画の方もしっかりAFが働いてくれます。
上の画像は動画から切り出したものです。
手持ちの望遠動画はブレが大きいので、撮影後の編集でスタビライズはかけています。
ちなみに4K120Pは1.6倍クロップなので焦点距離400mmのレンズが1000mm付近まで使えることになります。
この仕様はFX30も同じで、小さかったり近づけない野鳥を撮るのに結構重宝しています。
アカゲラ
続いてアカゲラの写真です。
こちらもキツツキで、木を突いているところをよく見かけますが、珍しく地面で餌を探していました。
この個体は小さくてお腹の辺りがくすんだ色になっているので、まだ幼鳥だと思います。
コアカゲラというのもいるんですが、そちらはお尻が白いのでやはりアカゲラの幼鳥っぽいです。
少し暗い環境で撮っているのでISO2500の設定です。
先ほどの写真はISO800くらいだったので細かく比べると少し粗い感じもします。
しかしまだ良好ではないでしょうか。
動画も撮影しました。設定はXAVC HS 4K120P 4:2:2 10bit 280MbpsでS-Log3で撮っています。
4K120P記録はSDカードの性能が低いとできないので注意してください。
僕はSONYのビデオスピードクラスV90のカードを使っているので問題なしです。
ツツドリ
続いてはツツドリの幼鳥です。
こちらも手前にツルがあってカメラ次第ではAFが迷うところなんですが、しっかりと瞳にピントがあっています。
ISO5000で撮影していてよく見るとノイズが乗っているんですが、全体の印象としては良いです。
ツツドリはカッコウの仲間になります。
カッコウと言えば「托卵」で有名で、違う種類の鳥に雛を育てさせます。
観察していると、ムシクイが飛んできてツツドリに餌を渡していました。
すごい体格差ですが、ムシクイはツツドリのことを自分の子供だと勘違いして育てています。
餌を渡した後も、まだ足りないと餌を要求して、ムシクイはすぐに探しにいきました。
本当の子供はツツドリによって巣から落とされて死んでしまっているので結構残酷な状況です。
ISO6400あたりを超えると画質的に厳しそう
エゾリス
最後に野鳥ではないですが、エゾリスも撮ってみました。
これもISO5000で撮影したものになります。
木の隙間から顔を出したところをしっかりAFが捉えてくれました。
今回の写真はロスレス圧縮RAWで撮ったもので、普段はそのまま「Lightroom」で現像しています。
この時点ではα6700のRAWファイルにLightroomが対応しておらず現像できませんでした。
SONYの「Imaging Edge Edit」なら現像できますが、とても使い勝手が悪いです。
応急的にEditで16bit「TIFFファイル」に変換してからLightroomで現像しました。
変換するとプロファイル補正の適用ができなかったり画質的に不利になる部分もあるので、はやく対応してほしいところです。
α6700の操作感
最後に操作感について簡単にお話します。
フロントダイヤルとグリップ
先日のスペック解説でもお話しましたが、フロントダイヤルがあるのとグリップ形状は良いです。
フロントダイヤルがあることでF値の調整が直感的にできます。
グリップが深くて中指部分の溝も大きいので手にフィットしてくれます。
僕はジンバル撮影もしたりするので、ストラップは基本つけないんですが、グリップがしっかりしてないと片手で持つのは心配だったりします。
この形状なら安心できそうです。
三角リング
一応気をつけてほしいのはストラップの三角リングが動いて、音が鳴ることです。
最近の機種は動きにくくて音も出ないようになっていたんですが、α6700はかなり音がするので、僕は三角リングを完全に外しました。
外すのをオススメするわけでもないですが、動画も撮る方は対策をしたほうが良いと思います。
ファインダー
動画機には搭載されないファインダーですが、やっぱりあると良いなと思います。
広角や標準画角くらいなら個人的にはモニターで問題ありません。
ただ精度が必要な望遠撮影になると、視認してそのままの方向で撮らないと簡単に被写体を見失います。
ファインダーがあるとそのリスクを減らせてやっぱり良いです。
欲を言えば方向だけでなく水平位置も合わせて上部にファインダーをつけてほしいという方はいるかもしれません。
ただ、収納的には上面フラットな方が良いのでそこまでは求めなくて良いかなという感じです。
静止画・動画・S &Q切替ダイヤル
静止画、動画、スロー&クイック切り替えダイヤルの形状も良いと思います。
僕は動画も写真も撮るので、写真を撮って、そのままの構図で動画も撮っておきたいということが結構あります。
そういう時に、このダイヤルならファインダーを覗いたままでも切り替えができて、実際今回もこの方法で撮影をしました。
ちなみに、写真と動画を切り替えるときにいちいち設定も変えるのは面倒ですよね。
そういう方は操作カスタマイズ→静止画/動画独立設定は活用した方が良いと思います。
チェックした項目は動画と静止画で独立の設定になるので、僕は全項目チェックを入れています。
ボタン配置
ボタン配置や形状についてはちょっと迷走している感じがあって、不満は出そうな気はします。
MENUボタンが斜めで押しづらいとか、C1ボタンはいつ使えば良いんだというような感じです。
段々慣れてくる部分もあるのかもしれませんがC1ボタンについては押しづらいどころか押してる感触すらも無いので、これは流石にダメだと思います。
操作感としては以上ですが、まだ1日使っただけなので気づいたことは逐一お伝えしたいと思います。
ということで今回はα6700の1日レビューをしてみました。
FX30を軽くして、静止画も撮れるようにして、AIAFもあってということで、やはりかなり良いカメラだと思います。
ただ動画用で考えるなら空冷ファンがないことや、XAVC SIの4K120Pなどを使えない点は頭に入れておいた方が良いと思います。
購入はSONYストアがオススメ
ちなみにα6700を購入するならSONYストアが一番おすすめです。
アカウントを作って購入するだけで次のメリットがあります。
- 10%OFFクーポン(初回も使える)
- メーカー3年保証が無料
- 定期的にクーポン配布
SONYストアの価格はパッ見だと高く感じるんですが、そこから10%OFFですし1年の無料保証が3年になるので、実はかなり安いです。
さらに「αあんしんプログラム」に入ると15%OFFクーポンやレンズの長期保証クーポンがもらえますが、こちらは月額550円かかりますので、必要に応じて考えればOKです。
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