今回はSONYα7CIIの手ぶれ補正性能を確認していきます。
α7CIIには7段の「光学式手ぶれ補正」と動画用手ぶれ補正の「アクティブモード」があります。
これまでのSONYカメラの手ぶれ補正はα7RVで8段を実現しているんですが、他の機種は大体5段か5.5段くらいです。
7段にスペックが上がっているので、実際にその効果が出るのかは気になります。
あとアクティブモードに関しても機種によって補正性能が違ったりするので、α7IVとの違いやZV-E1のダイナミックアクティブモードとも違いがあるのか気になります。
なので今回は写真と動画の両方でα7CIIの手ぶれ補正性能を確認したいと思います。
今回の内容は動画にもしてあるので、見やすい方でご覧ください。
α7CIIの手ぶれ補正(静止画)
まずは静止画で実際に7段の補正効果が出るか確認します。
確認方法
手ぶれがギリギリ出ないシャッタースピード(SS)を確認しますが、手ぶれ補正onとoffで7段の差になるかを確認します。
レンズはSELP1635Gで、望遠端35mmで撮影。
画像を4倍ほどに拡大してブレているかを確認します。
撮影距離はCIPAの規格を参考にして、焦点距離20倍の70cmで撮影します。
α7CII(OFF)
ということで早速試してみます。
まず手ぶれ補正なしでSS1/40秒で撮影しました。
手ぶれしないSSの目安は「焦点距離分の1秒」。
35mmだと1/35秒ということでまず1/40秒からですが、まだギリギリブレませんでした。
SSを0.3段長くして1/30秒だとブレが出始めて、1/25秒だとさらにブレが大きくなります。
ということでブレないSSは1/40秒となりました。
α7CII(ON)
今度は手ぶれ補正をonにして、いきなりSSを5段長くした0.8秒です。
手ぶれ補正のおかげでブレていないようです。
さらに思い切って6段の1.6秒にしましたが、同じくブレませんでした。
ここから刻んで6.3段、6.7段でも同様の結果です。
そして7段で少しブレてしまいました。
一応そのまま続けると7.3段ではブレずに済んで、7.7段では完全にブレています。
7段前後で何度か撮影してみましたが、6.7か7.0段あたりでブレ始める感じです。
シャッタースピードが3秒近い状態でもブレを抑えられてる十分良い結果だと思います。
α7IVの手ぶれ補正(静止画)
続いて参考にα7IVでも検証してみます。
α7IVの補正段数は5.5段です。
α7IV(OFF)
まず手ぶれ補正をoffにした状態で撮影。1/30秒ではブレず、1/25秒でブレました。
ブレないSSは1/30秒ということになります。
ただ段数の測り方がα7CIIと同じ方がわかりやすいので、とりあえず1/40秒としておきます。
α7CIIよりα7IVの方が重いので細かいブレが出にくいというのはあると思います。
α7IV(ON)
ということで1/40秒から5段長くした0.8秒です。
α7IVもここではまだブレていません。
続いて5.3段ですがちょっとブレが出ているような気もします。
5.7段でさらにブレましたが、6.0段ではブレを抑えられました。
6.3段で思いっきりブレて、6.7段もブレて、7段、7.3段、7.7段とブレている状態が続きます。
つまり、うまく撮れても6段くらいで基本的には、5.3段前後と考えて良さそうです。
やはりα7CIIの方が手ぶれをより強力に抑えてくれるようです。
ただ7段ギリギリを狙ったりすると失敗することもあると思うので、シャッタースピードは余裕をもって設定するようにしてください。
α7CIIの手ぶれ補正比較(動画)
続いてはα7CII動画用手ぶれ補正「アクティブモード」の検証です。
比較方法
今回α7CIIに「SELP1635G」をつけてシューティンググリップに乗せて撮影してみましたが、かなり滑らかに撮れました。
ただ両手でしっかりグリップして、歩き方も慎重目、焦点距離も広角端16mmで撮っているので条件は良いです。
α7IVのアクティブモードで同じ条件で撮れば、やはり同じような映像を撮ることができます。
なので条件を悪くして比較します。
焦点距離を望遠端35mmにしてシューティンググリップなし、歩き方も気にせずラフに歩きます。
あとZV-E1のアクティブモードと「ダイナミックアクティブモード」も比較に加えます。
通常のアクティブモードは光学式補正のみなんですが、ダイナミックアクティブモードには電子式補正も加わってより強力に補正できるので、違いを見てみます。
直進
ということでまずはα7CIIの直進です。
やはり画角が狭いしラフに歩いているのでたまに大きくブレることがあります。
続いてα7IVで、やはりブレが出るんですがα7CIIより良好のブレが少なくて小さいように感じます。
続いてZV-E1のアクティブモードですが、ブレの数も大きさもα7CIIより多い印象です。
そしてZV-E1のダイナミックアクティブモードですが、これは明らかに一番滑らかです。
とりあえず直進での結果は次のとおりです。
- 1. ZV-E1 D.Act
- 2. α7IV Act
- 3. α7CII Act
- 4. ZV-E1 Act
カーブ
今度はカーブを曲がってみます。
広角でしっかり撮れば割と綺麗に撮れますが、アクティブモードは基本的に旋回が難しいので注意してください。
ということでα7CIIです。やはり旋回中にフラついたりガタつく印象があります。
続いてα7IVですが、やはりα7CIIと同じような印象で、大きな違いは感じません。
ZV-E1のアクティブモードですが、直進への移行で大きくガタつきます。
そしてダイナミックアクティブモードは一番滑らかで、直進への意向もスムーズです。
旋回もしたところで、直進も旋回も含めた全体の評価をしてみます。
- 1. ZV-E1 D.Act
- 2. α7IV Act
- 3. α7CII Act
- 4. ZV-E1 Act
やはりZV-E1のダイナビックアクティブが一番優秀です。
感覚としてはα7IVは重い分の安定感があって、これは以前FX30とα6700の比較でも感じたことです。
軽い機種だとグリップや歩き方の影響をモロに受ける感じがします。
試しに画角を狭くしたまま、カメラをしっかり固定するためにシューティンググリップの両手持ちで撮影してみました。
握りを変えただけでα7CIIもかなり安定するようになって、α7IVとの差はなくなりました。
むしろ旋回後の直進への移行をみるとα7CIIの方が滑らかに感じます。
α7CIIの手ぶれ補正 まとめ
α7CIIの手ぶれ補正検証結果を簡単にまとめます。
結果まとめ
まず静止画ではほぼスペック通りの補正効果を発揮してくれました。
よってα7IVよりα7CIIの方が有利です。
動画に関しては、なかなか優劣がつけ難い内容でした。
ただ今回の結論としては、重さがある分、ラフに撮影するとα7IVの方がブレを抑えやすいです。
ただグリップや歩き方次第でむしろα7CIIの方が良い可能性もあるという感じです。
ちなみにα7CIIにオススメのジンバルも紹介しているので参考にしてみてください。
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撮影の参考にしてみてください。
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