SONYα7IVの動画撮影に良いレンズないかな?1本でなんでもこなせると良いけど、、、
そんな方に向けておすすめのレンズが『SELP1635G』です!
SELP1635Gは広角ズームレンズですが、α7IVのある機能を使うと1本でなんでも撮れる神レンズになります。
今回はSELP1635Gの性能に加えて運用方法も紹介していきます!
この記事を書いているのは写真家兼ライターの「とも」です。
全国を旅して風景や動物などを撮影しています。
そんな筆者は映像制作も行っていて、自治体のPRに活用いただいたりYouTubeでも情報発信しています。
撮影に使っているのはもちろんSONYα7IVなので、皆さんに役に立つ情報をお伝えできるはずです。
ということで今回は「SONYα7IVの動画撮影に最適の神レンズSELP1635G【1本でOKな理由】」と言うテーマでお話していきます。
SONYα7IV用神レンズSELP1635G
SELP1635GはSONYα7IVに相性抜群なのですが、相性の前にまずSELP1635Gのスペックを紹介していきます。
- 焦点距離16-35mm
- 開放F値4.0
- パワーズーム
- 重さ353g
- レンズ内手ぶれ補正なし
1つずつ詳しく解説していきます。
焦点距離16-35mm
SELP1635Gの焦点距離は16〜35mmです。
広角端16mmは超広角領域なので、広い範囲を映せるだけでなくパースが効いて奥行きや立体感が出やすいです。
また、動画の歩き撮りでは景色が前後に流れやすいので躍動感が出ます。
V-Logなど撮る場合はこの躍動感がかなり重要で、50mm前後の標準画角とは全く違う印象になります。直進するだけで飽きのこない映像になるので超広角や広角はオススメです。
また、望遠端35mmは標準画角とのちょうど間に位置するので、歪みも少なく整った印象になります。
35mmはポートレート動画にバッチリですし、物撮りにも良いです。
もちろん、安定の24mm前後で使っても良いので、このレンズの焦点距離は本当に汎用性が高いです。
汎用性を確認するレビュー動画もあるのでよければどうぞ。
開放F値4.0
SELP1635Gの開放F値は4.0です。
これは正直言って暗めで、強いボケは期待できません。
F4では暗所でのノイズなどを心配する方もいるかもしれませんが、α7IVの高感度耐性なら夜景撮影も可能です。
後ほど詳しく解説します。
パワーズーム
SELP1635Gはパワーズームレンズです。
パワーズームはいわゆる電動ズームのことで、レンズについたレバーを押し引きするだけでズームが働きます。
フォーカスリングを回すことでもズームできますが、左手の支えが不安定になったりしますし、パワーズームなら一定スピードでズームするので映像の印象も良いです。
SONY Eマウントにパワーズームレンズは5つくらいしかないので、希少価値的なところもあります。
重さ353g
SELP1635Gの重さは353gです。
この重さはフルサイズ用ズームレンズとしてはかなり軽めなので、撮影の負担も軽くなります。
明るいレンズだとここまで軽くはできないので、思い切ってF4まで明るさを落としたおかげとも言えそうです。
ジンバルを使う方は積載量も気になるところだと思いますがα7IVとSELP1635Gを合わせて1.1kgほどなので、安心できます。
レンズ内手ぶれ補正なし
SELP1635Gにはレンズ内手ぶれ補正がありません。
ちょっと不安に感じる方もいるかもしれませんが、α7IVにはボディ内光学式手ぶれ補正が搭載されているので、レンズ内手ぶれ補正は全くの不要です。
後ほど詳しくお話しますが、レンズ内手ぶれ補正はむしろないほうが良いということだけお伝えしておきます。
ここまで、SELP1635Gのスペックについてお話しました。
開放F4.0で暗めではありますが、画角の選択肢とコンパクトさから汎用性は高いということになります。
ということでここから、α7IVとSELP1635Gの相性の良さについてお話していきます。
α7IVとSELP1635Gの相性
いよいよここからα7IVとSELP1635Gの相性についてお話していきます。
相性の良さが分かればSELP1635G1本で済むということもお分かりいただけると思います。
お話する項目はこちらのとおりです。
- Super35mmモードの相性
- 高感度耐性の相性
- アクティブモードの相性
それでは1つずつお話していきます。
Super35mmモードの相性
α7IVにはSuper35mmモードという機能があります。
Super35mmモードは使うセンサーの範囲を狭めることで画角を1.5倍望遠寄りにするというものです。
SELP1635Gの望遠端の焦点距離は35mmですが、Super35mmモードを使うことでおよそ53mmの画角まで使うことができるんです。
53mmは標準域ど真ん中なのでポートレートはよりモデルに注目できるし、物撮りにも相性が良いです。
同じフルサイズの動画機であるα7SIIIやFX3にはない機能で、かなり優位性があります。
「でも使うセンサーを狭めるなら画質が落ちるのでは?」と心配される方もいるかもしれませんが、全く心配入りません。
4K映像は3840×2160の830万画素でできていますが、α7IVのSuper35mmモードは4600×2600の1200万画素をもとに830万画素へ書き出しされます。
解像度割れしておらず、フルサイズからの画質低下は全く感じられないので、筆者もよく使っています。
ここから全画素超解像ズームを使えばさらに画角が1.5倍になり、90mmほどの中望遠としても使うことができます。ただ、全画素超解像ズームまで使うと若干画質の低下が気になるかもしれません。
ちなみに、Super35mmモードなども使ったレビュー動画があるのでよければ参考にしてみてください。
高感度耐性の相性
α7IVにはフルサイズならではの高感度耐性があります。
SELP1650Gは解放F4の暗いレンズなので、APS-Cなど暗所性能が高くないカメラで夜景を撮ったりすると簡単にノイズまみれになってしまいます。
ただα7IVはフルサイズの優れた高感度耐性があることに加えて、S-Log3ではデュアルネイティブISO的な特性があります。
これはS-Log3でISO感度を上げていった時にISO3200で一度ノイズが減るというものです。
この特性を活かせば、F4の暗さを補うためにISOを思い切り上げてもノイズが目立ちにくいです。
実際に、SELP1635GとS-Log3を使った夜景撮影もしているのでよければ参考にしてみてください。
アクティブモードの相性
α7IVには動画用の手ぶれ補正であるアクティブモードが搭載されています。
アクティブモードはとても強力な手ぶれ補正なんですが、レンズの条件次第で効果が激減します。
効果を発揮させるには次に注意する必要があります。
- 純正レンズであること
- 広角から標準のレンズであること
- レンズ内手ぶれ補正がないこと
まず、SONY純正レンズでないと効果が十分出ません。筆者はSIGMAのレンズで試しましたが、純正と比べて相当効果が落ちます。
公式情報は出ていませんが、数多くのレビューで同じことが言われており、SONYが自社レンズに優位性を持たせるためにとった方法なのかなと思っています。
そして、広角から標準であること。望遠レンズでアクティブモードを使っても、手ぶれ補正の挙動が少しおかしくなります。
100mm前後なら良いかもしれませんが、200mmにもなると使わないほうが良いです。
最後に、レンズ内手ぶれ補正がないこと。
これまでの検証結果から、レンズ手ぶれ補正があるとむしろ効果が落ちるという結果が出ています。
このことについてSONYへ質問したら次のような回答が得られています。
「レンズに手ぶれ補正機能がある場合、角度ブレだけをレンズが担い、回転ブレとシフトブレをボディが担う。」
ブレの要素には角度・回転・シフトの3つがあり、レンズに手ぶれ補正がない場合はボディで全てに対応し、手ぶれ補正がある場合は役割分担が起こるということです。
おそらくこの役割分担によって3要素の補正効果にバラツキが出てしまっているのではと考えています。
実際、手ぶれ補正ありとなしのレンズで比較検証したところ、手ぶれ補正なしのほうが効果が安定していました。
ちょっと難しい話でしたが、いずれにしろ、α7IVで使う広角レンズには手ぶれ補正がないものを選んだほうが良いです。
以上のとおり、α7IVとSELP1635Gの相性は抜群に良く、1本でなんでもこなせてしまうわけです。
ぜひこの神レンズの性能をご自身で確かめてみてください!
α7IV動画用神レンズ まとめ
今回はα7IVの動画撮影にオススメのSELP1635Gについてお話しました。
性能やα7IVとの相性についてお話してきましたが、最後に簡単にまとめをしておきます。
SELP1635Gのスペックは次のとおりです。
- 焦点距離16-35mm
- 開放F値4.0
- パワーズーム
- 重さ353g
- レンズ内手ぶれ補正なし
16-35mmの広角ズームで汎用性は高いですが、開放F4.0なので暗めです。
パワーズームは映像表現の幅を広げてくれますし、この汎用性で353gはフルサイズ用としてはかなり軽量コンパクトです。
そしてα7IVとの相性についてまとめると次のとおりです。
- Super35mmモードの相性が良い
- 高感度耐性の相性が良い
- アクティブモードの相性が良い
Super35mmモードを使うと画角を1.5倍しておよそ53mmの画角で使うことができます。
選択肢を大きく広げてくれますし、α7SIIIやFX3にはできない芸当で使わなきゃ損です。
フルサイズ持ち前の高感度耐性があるし、S-Log3のデュアルネイティブISO特性を活用すれば夜景撮影もできます。
アクティブモードとの相性も、「純正・広角・手ぶれ補正なし」ということで全て満足しています。超広角の躍動感で手持ちの歩き撮影が楽しめます。
汎用性が高く、α7IVとの相性もバッチリのこのレンズはまさに神レンズと言って良いと思います。
現状α7IVにイチオシのレンズなので、ぜひ使ってみてください。
この記事が皆さんのお役に立てば嬉しいです。
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