今回はSONYα7SIVのスペックを予想していきます。
2023年12月時点でα7SIVはまだ発表されていません。
ただα7SIIIが発売された2020年10月から3年以上経っているので、そろそろ出てもおかしくはありません。
筆者はα7SIIIユーザーなので、これまでの経験を活かしてα7SIVのスペックを予想してみたいと思います。
α7SIVのスペック予想
早速α7SIVのスペックを予想してみますが、大きく2パターンあります。
- 高画素化して6K対応
- 4Kのまま高速化
それぞれ解説していきます。
高画素化して6K対応
α7SIVに6Kを期待している人は多いと思います。
出来上がる映像を6Kにしたいというより「4K映像の素材」として6Kで撮りたいという感じです。
動画では「アクティブモード」や「ブリージング補正」などクロップされる機能が多いので、画素数をその分多めに確保しておきたいところ。
編集で手ぶれ補正をかけたりするなら、さらに余裕が欲しくなります。
出来上がる映像が4Kでも、実は4K未満から引き伸ばしたものが多いわけです。
6K解像度あれば、クロップしても4Kを割ることはほとんどなくなりますね。
また、画素数が増えればスチル機としての使い勝手が増すので、FXシリーズとの差別化も図れるとも思います。
4Kのまま高速化
逆に「解像度は上げなくて良いから他の性能を上げて欲しい」という人もいるハズです。
α7Sシリーズは初代からずっと低画素で、そのおかげで高感度耐性も得られています。
高感度耐性はそのままでフレームレートを上げたり、AIAFやバリチルモニターなどでスペックアップというのもアリだと思います。
4K240Pが撮れれば24P変換で10倍スローも撮れちゃいます。
フレームレートを上げるにはセンサーの読み出し速度を上げる必要があるので、実質高速化というわけです。
α7SIVの心配な部分
α7SIVのスペックとして「6K対応」と「4Kのまま」の2パターンを予想しているわけですが、それぞれ心配なこともあるのでお話します。
6Kで心配なこと
6K対応すると当然センサーの画素数が増えるので、今までのような高感度耐性が得られないかもしれません。
α7SIIIの最大常用ISO感度は102400もあります。
ベーシック機である「α7IV」が51200で、高画素機の「α7RV」が32000なのでかなり高いことがわかります。
この高感度耐性が損なわれるのは大きなデメリットです。
新型センサーの「ExmorT」を使えば高感度耐性が上がりそうですが、画素数が増えた分を帳消しにできるかはわかりません。
ExmorTはミラーレス機ではまだ使われていないセンサーなので、既存の「ExmorR」からどれだけ値段が上がるかも不明。
仮に高感度耐性を求めないにしても、ExmorRのまま画素数を増やせばローリングシャッター歪みが問題になります。
歪みだけ抑えるにしても、読み出し速度の速い積層型センサー「ExmorRS」にする必要はあるので、いづれにしろ値段は上がりそうです。
まとめると、高感度耐性・値段・歪みが心配なところというわけです。
4Kで心配なこと
「4Kならα7SIIIのままで良いや」という人は結構多そうです。
仮に4K240P撮れても、高いフレームレートは基本的にスロー素材なので、スローを使わない人にはメリットになりません。
「4K120P撮れて歪みがなければ良い」という人はα7SIIIやFX3で十分です。
あと4K240P撮るには読み出し速度が必要になります。
現状のExmorRで4K240Pはおそらく無理なので、積層型センサーのExmorRSになって値段は上がりそうです。
そしてもう1点。
α7SIVベースのFX3後継機を待って、α7SIVを買い控える人が多そうということ。
6K機になればスチルユーザーの需要も増えるので買い控えが減りそうですが、4Kだと動画機として見る人が多くて「FX3後継機を待とう」となりそう。
4Kのままだと販売戦略としては微妙に感じてしまいますね。
まとめると、値段やFX3後継機を考えると買う人が少なそうということです。
α7SIVの個人的な希望
α7SIVの個人的な希望を挙げておきます。
僕はα7SIIIに加えて、同じセンサーと言われる「ZV-E1」を日没後の動物撮影に使っています。
他の機種と比べてノイズもかなり少なくて重宝してるんですが、さらに高感度耐性が上がるならそれは嬉しいです。
6Kの需要も多いと思いますが、個人的には4Kのまま高感度耐性をさらに上げて欲しいというのが希望です。
4KのままExmorT採用となったら最大常用ISO102400から上がったりもするんじゃないでしょうか。
あとα7SIIIにはAIAFがなくて被写体検出の性能が低いんですが、これは間違いなく改善するので心配しなくて良いかなと思います。
ちなみにZV-E1にはAIAFがあるので、正直α7SIIIより使いやすいです。
α7SIVのスペック予想 まとめ
今回はα7SIVのスペック予想をしてみました。
ざっくり言うと「6Kなのか4Kなのか」で需要や方向性が大きく変わりそうです。
6Kならクロップ耐性が上がったりスチルユーザーにも魅力的なカメラになります。ただ高感度耐性の向上は見込めず、歪み耐性を考えると積層型センサーは必須になりそうです。
4Kのままならさらに高いフレームレートや感度に期待できそうですが、やっぱり積層型センサーの速度は必要になりそうです。
個人的には4Kのままが希望ですが、発表のインパクトや需要も考えるとExmorT採用の6Kセンサーになりそうな気がします。
色々想像は膨らみますがあくまで予想なので、正式な発表を気長に待ちたいと思います。
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