今回はSONY ZV-E1用のおすすめジンバル5選を紹介します。
ジンバルは滑らかで安定した映像を撮るのに必要な機材です。
ZV-E1には「ダイナミックアクティブモード」のような強力な手ぶれ補正機能もありますが、ジンバルとは効果が違います。
今回はジンバルの役割や選び方も解説した上で、おすすめのジンバルも紹介するのでぜひ最後までご覧ください。
ZV-E1にもジンバルが必要な理由
まずはZV-E1にもジンバルが必要な理由をお伝えします。
理由は大きく分けて次の2つです。
- アクティブモード以上の性能がある
- ジンバルだけの機能がある
それぞれについてお話します。
アクティブモード以上の性能がある
ZV-E1には動画用手ぶれ補正の「アクティブモード」と、より強力な「ダイナミックアクティブモード」が搭載されています。
どちらも手持ちで歩き撮影できる性能がありますが、カメラ単体だと補正の限界や弱点もあります。
- 広角でないとブレる
- 旋回に弱い
- 画角が狭くなる
広角でないとブレる
アクティブモードは手持ちで歩き撮影する場合、20mm前後の広角でないとブレやすくなります。
風景撮影であれば広角で良いと思いますが、被写体がいるポートレート動画などを撮るなら、35〜50mmあたりの標準画角を使いたいこともあると思います。
標準画角だとさすがにブレも出やすくなるので、ジンバルが必要になってきます。
旋回に弱い
アクティブモードの弱点として旋回に弱いというのがあります。
広角で直進するのには強いんですが、カーブを曲がったりカメラの向きを変えるとガタついてしまいます。
滑らかに旋回するにはジンバルが必要になります。
画角が狭くなる
アクティブモードを使うと画角が狭くなります。
通常のアクティブモードは1.12倍のクロップで、D.アクティブモードは1.43倍のクロップです。
20mmのレンズも23mm、29mmほどになってしまうので、余裕を持ってレンズ選びする必要があります。
ジンバルにZV-E1を載せる場合は手ぶれ補正スタンダードで十分なので、クロップはありません。
アクティブモードの仕様についてはこちらの記事で詳しく解説をしています。
ジンバルだけの機能がある
アクティブモードには無いジンバルだけの機能があります。
- 旋回速度の指定
- 旋回方向の指定
- スティック操作
旋回速度の指定
ジンバルは旋回速度を指定することができます。
例えばジンバルを急に旋回させても、旋回速度を遅くしていればカメラはゆっくりついてきて、落ち着いた映像になります。
逆にスピードのある被写体を追ったりするために旋回速度を早めることもできます。
手持ちだと一定速度での旋回は難しいですが、ジンバルなら安定した映像が撮れます。
旋回方向の指定
ジンバルでは旋回方向を指定することができます。
具体的には水平・垂直・光軸回転の3方向です。
風景の歩き撮影では水平方向だけ回転させれば、余計な上下の動きを入れずに済みます。
隅々まで映せるようにするなら垂直方向も動くように設定すればOK。
光軸回転を加えると不安定な印象になりますが、自由に空を飛んでいるような面白い映像になったりします。
必要に応じて、動く方向を決められるのはジンバルの大きなメリットです。
スティック操作
ジンバルはグリップにあるジョイスティックで操作ができるようになっています。
ジョイスティック操作で、体の向きは変えずにカメラだけ方向を変えたりできるので、撮影の選択肢も多くなります。
正面に歩きながらカメラだけは横に旋回させたりできるので、複雑な足運びをせずに済みます。
このスティック操作もジンバルの大きなメリットです。
ZV-E1用ジンバルの選び方
続いて、ZV-E1用ジンバルの選び方についてお話します。
ジンバル選びで特に重要なポイントは次の4つです。
- 最大積載重量
- 運転時間
- 重さ
- 値段
1つずつ簡単に解説しておきます。
最大積載重量
まずは最大積載重量(ペイロード)についてです。
ジンバルにはそれぞれ載せられる機材の重さの限度があります。
ZV-E1は483gのかなりの軽量ですが、レンズやマイクなども加えた重さに耐えられるかを確認しておく必要があります。
最大積載重量が〇〇gと明記されていれば安心ですが、最近は明記されていない機種もあるので注意が必要です。
今回はその辺りも踏まえてジンバルを紹介していきます。
運転時間
ジンバルがどのくらいの時間運転できるか?も念の為確認しておいたほうが良いです。
小まめに充電すれば、どのジンバルでもバッテリー切れすることはないとは思います。
ただ念の為、少なくとも8時間くらいは運転できるものを選ぶと良いです。
重さ
ZV-E1のコンパクトさを損ねないために、ジンバル選びも重さが大事です。
ZV-E1は軽量な機種ではありますが、レンズが重いとパワーのある重いジンバルが必要になります。
逆に、レンズが軽ければジンバルも軽くて済むということです。
最大積載重量をクリアしつつ、ジンバル自体も軽く抑えることでより楽に撮影ができます。
値段
最後に値段です。
ジンバルの値段は3万円から10万ほどでかなりバラつきがあります。
傾向としては値段が高いほど機能が豊富で、カスタマイズ性やパワーもあります。
ただ正直、安いジンバルでも速度調整や旋回方向の指定など基本的な機能は備えているので、機能面はそこまで考えなくても良いように思います。
ZV-E1用おすすめジンバル5選
それではZV-E1用おすすめジンバルを5選を紹介します。
- RS3 Mini
- CRANE M2S
- CRANE M3
- CRANE M3 S
- AirCross S
RS3 Mini
- 耐荷:2,000g
- 時間:12時間
- 重さ:850g
- 値段:52,000円
まず紹介するのはDJIのジンバルで、僕も使っているかなりオススメのジンバルです。
最大積載重量が2kgあるので、ZV-E1との組み合わせだと1kg以上のレンズも載ることになります。
僕がよく使っているズームレンズの「SELP1635G」や「SEL24F14GM」は400g前後なので、パワー十分なのがわかります。
このパワーに対して値段は5万ちょっとなのでコスパも良いですし、Bluetooth接続ができてグリップで録画・停止なども可能。
こちらの動画の冒頭の映像はZV-E1とRS3Miniで撮影したものなのでよければご参考に。
片手で持って撮影するようなジンバルではないですが、フルサイズ用の1台として持っておくと重宝します。
CRANE M2S
- 耐荷:不明
- 時間:10時間
- 重さ:549g
- 値段:39,000円
続いてはZHIYUNのジンバルで、こちらも僕が使っているジンバルです。
このジンバルの強みはなんといっても549gの軽さで、今回紹介する中で最軽量です。
軽量レンズの「SEL24F28G」と組み合わせれば、片手で自撮りが楽々できてしまいます。
サードパーティだと「SIGMA 17mm F4 DG DN」あたりも歩き撮りの相性が良さそうです。
ネックなのはパワーがあまりないことで、レンズの重さは目安250gくらいには抑えたいところ。
レンズの制約はありますが、とにかく気軽に撮りたいという方にオススメのジンバルです。
CRANE M3
- 耐荷:不明
- 時間:8時間
- 重さ:700g
- 値段:49000円
3つ目もZHIYUNのジンバルです。
CRANE M2Sより150g重くなった代わりにパワーが少し増しています。
と言っても、ZHIYUNのジンバルはペイロードの記載が無いので、対応表を見る必要があります。
ZV-E1との組み合わせを見るとSELP1635Gは載っていませんが、それより重いSEL20F18Gが載っています。
350〜400gあたりが上限になっていそうで、ちょっと難しいラインです。
CRANE M3S
- 耐荷:不明
- 時間:7.5時間
- 重さ:705g
- 値段:52000円
続いてもZHIYUNのジンバルです。
CRANE M3と似たスペックですがこちらが最新で、稼働時間が少し短くなっていますがパワーが上がっているようです。
対応表を見るとZV-E1とSELP1635Gの組み合わせもしっかり載っているので安心。
CRANE M2Sより150g重くなって値段も上がりますが、レンズの選択肢はこちらの方が多くて機能も豊富です。
AirCross S
- 耐荷:1.8kg
- 時間:14時間
- 重さ:750g
- 値段:35000円
最後はMOZAのジンバルです。
今回紹介する一番安いジンバルなのですが、ペイロードは1.8kgということでかなりパワーがあります。
撮影時間も14時間で、重さはCRANEシリーズよりは重いですが750gにとどまっています。
スペック的にはかなり良さそうなんですが、ジョイスティックの位置がグリップの真ん中ではなく左側にあったり、特殊な部分が多いです。
レビューも少なめの製品なので使い勝手で心配な部分はあります。
以上、今回はZV-E1におすすめのジンバルを5つ紹介しました。
個人的には作品撮影にも使える十分なパワーが必要なら「RS3 Mini」。
とにかく手軽に軽量レンズと組み合わせるなら「CRANE M2S」。
中間どころとして「CRANE M3S」という感じで選ぶと良いかなと思います。
機材選びの参考にしてみてください。
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