ZV-E10って4K動画の撮影もできるよね?
はい撮影できます。しかし、ZV-E10の4K撮影で注意すべきポイントが3つあります。
仕様を理解して、失敗のない4K動画撮影をしましょう!
この記事を書いているのは写真家兼ライターの「とも」です。α7iiiなど、SONY製カメラを愛用しており、ZV-E10も予約済みです。
事前に念入りなスペック確認したところ、4K撮影で注意すべきことがあったのでお伝えします。
ZV-E10の4K撮影で注意すべき3つのポイント
ZV-E10の4K撮影で注意するのは次のポイントです。
- 4Kは30fpsまで
- 4K30fpsは1.23倍のクロップ
- アクティブモードでさらに1.44倍のクロップ
それぞれについて解説します。
4Kは30fpsまで
ZV-E10の4K動画は30fpsまでしか撮影できません。
60fpsや120fpsは使えず、24fpsか30fpsのどちらかしか使えないということです。
フレームレートが上がるとデータ量が増え、画像処理エンジンへの負担が大きくなります。値段的にも高負荷に耐えられるエンジンは載せられないようですね。
と言っても、フルHDなら60fpsも120fpsも撮影可能だし、「4Kで5倍スローを撮るんだ!」という人はもっとハイスペックなカメラを選んでいるでしょう。
筆者も4K24fpsを基本にして、たまにフルHD120fpsでスローモーションを撮る感じです。
4Kは30fpsまでと覚えておきましょう。
4K30fpsは1.23倍のクロップ
4K30fps撮影では、画角が1.23倍にクロップされます。
なぜクロップされるのかは正直分かりませんが、筆者が使うα7iiiなども同じ仕様なので割り切るしかなさそうです。
1.23倍を換算24mmで示してみたので参考にしてください。(換算24mmはキットレンズ広角端の画角です)
結構狭まりますよね。解像度が落ちるわけではありませんが、この仕様を知らずにいると狙った画角で撮れないので注意が必要です。
筆者はこのクロップが嫌なのもあって24fps撮影していますが、バッチリ慣れました。むしろ30fpsの滑らかさが気持ち悪く感じることもあります。
4K30fpsはクロップされるということ。頭に入れておきましょう。
アクティブモードで1.44倍のクロップ
手ぶれ補正を有効にするアクティブモードでは1.44倍のクロップがかかります。この仕様はご存知の方も多いかもしれませんね。
電子式手ぶれ補正は広い映像をトリミングして位置を補正するもの。クロップされるのは仕方ないです。
ちなみに、「アクティブモードで4K30fps撮影したら、もしや1.77倍クロップ?」と思いきや、この場合は1.44倍で収まるみたいです。ご安心を。
アクティブモードはONにするのが基本だと思いますので、少なくとも1.44倍のクロップには対策を打ったほうが良さそうです。
ZV-E10の4K撮影では次のポイントに注意すべきだと分かりました。
- 4Kは30fpsまで
- 4K30fpsは1.23倍のクロップ
- アクティブモードで1.44倍のクロップ
ZV-E10の特徴をもっと知りたい方はまとめ記事の方もご覧ください。
続いて、4K撮影仕様への対策を考えていきます。
ZV-E10の4K撮影で対策すべきこと
ZV-E10の4K撮影で対策すべきは次の1点に尽きます。
クロップ倍率を考慮して広い画角のレンズを選ぶ。
クロップを打ち消すために、小さな焦点距離のレンズを選ぶしか対策はありません。
もちろん、4K30fpsを使わないなら1.23倍は考えなくて良いですが、アクティブモードの1.44倍クロップ対策は必須。また、撮りたい画角によって選ぶレンズが変わってきます。
ということで、パターン別に選ぶべきレンズを考えてみます。
パターンは次のとおりです。
- 広角レンズ(広い風景、自撮り)
- 標準レンズ(風景、ポートレート)
- 中望遠レンズ(ポートレート、物)
目安程度に用途をカッコ書きしてあります。動画で望遠領域を使われることは少ないので、中望遠までに留めました。
では、それぞれのレンズについて考えてみましょう。
広角レンズ(広い風景、自撮り)
広角レンズは焦点距離が換算35mm以下のレンズです。決まっているわけではありませんが、一般的な基準となっています。
35mmをクロップ倍率で割っていけば必要なレンズの焦点距離が分かりそうですね。また、ZV-E10はAPS-C機なのでフルサイズ換算の1.5倍も忘れてはいけません。
ということで計算してみます。
35÷1.5(フルサイズ換算)÷1.44(アクティブ)=16.2mm
つまり、アクティブモードを使って広角で撮るなら16mm以下のレンズが必要ということになります。
そしてこの条件に近いレンズでオススメは「SEL1018」です。焦点距離10〜18mmのズームレンズなので条件に応じて画角を変えられます。手ぶれ補正もついているので安心です。
標準レンズ(風景、ポートレート)
標準レンズは焦点距離が換算35〜85mmのレンズです。
広角レンズと同様に計算してみると、アクティブモードなら「16〜39mm」のレンズが必要となります。
標準レンズで人気なのは換算50mmなので、20mmや24mmのレンズを使えば換算50mmに近づきます。
オススメは「SEL1670Z」。
手ぶれ補正がついているので安心です。ちなみに、50mm以下の単焦点でついているものはほとんどないようです。
中望遠レンズ(ポートレート、物)
中望遠レンズは焦点距離が換算85〜135mmのレンズとします。
この画角になるとブレがかなり大きくなるので、歩きながら撮影するのではなく立ち止まって被写体をクローズアップする撮り方が基本になると思います。
アクティブモードだと「39〜63mm」が中望遠画角になります。
オススメのレンズは先ほどと同じく「SEL1670Z」です。この一本で標準から中望遠領域までバッチリです。
ZV-E10の4K撮影まとめ
今回はZV-E10の4K撮影で注意すべきポイントを3つお伝えしました。
- 4Kは30fpsまで
- 4K30fpsは1.23倍のクロップ
- アクティブモードで1.44倍のクロップ
4K撮影では60fpsと120fpsは使えず、4K30fpsは1.23倍に画角が狭まります。また、4K映像以外もアクティブモードを使うと1.44倍に画角が狭まります。
個人的には4K30fpsは使わないのでアクティブモードの1.44倍だけ気にすれば良いかなと思っています。
対策として、クロップ倍率を踏まえたレンズ選びをする必要があります。
各画角のオススメレンズは次のとおりです。
- 広角 → SEL1018
- 標準 → SEL1670Z
- 中望遠 → SEL1670Z
つまり、「SEL1018」と「SEL1670Z」があれば、望遠以外の画角はカバーできるということですね。ただ、どちらもF4のレンズなので、強い明るさやボケが必要な方は単焦点レンズを探す必要がありそうですね。
以上、ZV-E10の4K撮影に関する記事でした。最後までご覧いただきありがとうございます。
この記事が皆さんのお役に立てば幸いです。
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