先日スペック解説をやったZV-E1ですが、4月1日からSONYストアで先行体験をやっていたので早速触ってきました。
今回は先行体験で確認してきたことがいくつかあるので、その結果をお伝えしたいと思います。
時間の都合で新機能などを全部試したわけではなくて、個人的に気になるところだけ確認してきたのでご了承ください。
ちなみに前回のスペック解説を前提にお話しするので、こちらも読んでいただくのをオススメします。
あと今回の記事の内容は動画にもしてあるので、参考にしてみてください。
ZV-E1でSuper35mmは使える?
まず1つ目のポイントがSuper35mmモードについてです。
Super35mmモードはフルサイズセンサーのうちAPS-Cの大きさだけを使って撮影するモードです。
このモードによってAPS-C用のレンズも使えるようになるので、α7IVなどではかなり重宝している機能です。
ただZV-E1のスペック表にはSuper35mmモードについて書かれていなかったので、使えるのかどうかを確認してきました。
そして結果はSuper35mmモードは使えるんですが、4Kでは使えずFHDだけのようです。
ZV-E1は画素数が少なめのカメラなので、ここからAPS-Cにクロップすると4Kの830万画素を確保できないのかもしれません。
これは同じく画素数の少ないα7SIIIやFX3と同じ仕様なのでしょうがないことではあるんですが、同じZV-E10からのステップアップを考えている人にとってはレンズを共用しづらいのは痛いポイントかもしれません。
ZV-E1にデュアルベースISOはある?
続いてポイント2つ目ですが、デュアルベースISOについてです。
前回のスペック解説でもお話したとおり、ベースISOが2つあると暗い場所での撮影がさらにしやすくなります。
ただデュアルベースISOもスペック表には載っていなかったので、実際に触って確認をしてきました。
確認の方法はとりあえずS-Log3に設定してレンズキャップをつけてノイズが目立ちやすくした状態でISO感度を上げてみました。
結果はISO12800でノイズが減ったように感じたのでやはりα7SIIIやFX3などと同じで800と12800の仕様なのかなと思います。
ただ、ZV-E1はファインダーがなくて液晶画面ではノイズの変化が確認しづらいというのもあるので、一応他の方のレビューや情報も確認してみてください。
ちなみに800と12800では感度が16倍で4段の差があるので、ISO800でF1.4で夜景撮影していたのがISO12800でF5.6でも撮れるということになります。
F4レンズで夜景を撮れたりもすると思うので、いくつもレンズを持つ必要がなくなるかもしれません。
あと被写界深度を深くしてパンフォーカスにしたり、マニュアルフォーカスしやすくもなると思います。
ZV-E1のアクティブモード
続いて3つ目のポイントはZV-E1で初搭載のダイナミックアクティブモードです。
光学式のアクティブモードに電子式も併用して効果を高めるというZV-E1で初めて搭載された機能です。
やはり補正性能は高かったように思うんですが、屋内で歩き撮りすると通常のアクティブモードでも十分性能が高く感じられたので、やはり屋外でラフに撮ったりしないと違いはよくわからない感じです。
ちなみにレンズはSELP1635Gの広角端16mmでシューティンググリップを使ったんですが、これなら自撮りにも十分な広さに感じました。
クロップはやはり1.4倍ほどなのかなという感じです。
重さ的にはSELP1635Gが353gでZV-E1が483gシューティンググリップが215gで合計1051gで、これはFX30に軽量ズームのSELP1020Gをつけたのとほぼ同じ重さです。
超広角がなくてダイナミックアクティブのクロップがキツいという場合は通常のアクティブモードでSEL20F18Gあたりで運用するのもありかもしれません。
個人的にはZV-E10でも使っている軽量ジンバルとSEL24F28Gという162gのフルサイズ用レンズがあるので、これでスタンダード補正で運用しても良いかなと思っています。
ZV-E1のオートフレーミング機能
4つ目のポイントは、これまたZV-E1で初めて搭載されたオートフレーミング機能です。
AIを使って被写体を追いかけて被写体を常に中央にフレーミングしてくれる機能になります。
後ろ向きの人なども認識して高い精度で人を追いかけてくれたので、やっぱり面白い機能ではあります。
ただクロップされ分画質は落ちているように感じました。
そうなると、同じくクロップされるダイナミックアクティブモードの画質も気になってきますね。
ただこればっかりは実際に購入してじっくり検証していかないとわからない部分です。
ZV-E1でフレキシブル露出は使える?
5つ目のポイントはフレキシブル露出です。
FX30やα7IVでは露出の制御方式でシャッタースピード優先、絞り優先、マニュアルに加えてフレキシブル露出というモードが使えました。
これはF値、SS、ISO感度それぞれをボタン1つで自動にしたり固定したりできる、これまでの露出制御方式の全部のせみたいな機能です。
これも店員さんに聞いたりメニューから探してみたんですが、見つかりませんでした。
フレキシブル露出は複数のカスタムボタンを使って制御を切り替える物なので、シンプルでボタンも少なめのZV-E1には載せづらかったのかもしれません。
ただ、個人的にはZV-E10でも使っているマニュアルモードで全然問題ないんですが、一応確認はしておきました。
ということで、先行体験で確認したことをザッとお伝えしました。
内蔵マイクの指向性やシネマティックvlog設定などまだまだ確認しきれていない機能もありますし、ダイナミックアクティブモードの性能なんかも実際に購入して使ってみないとわからない部分はあると思います。
個人的には、α7SIII並みの暗所性能があって光学式アクティブ搭載、4:2:2 10bitと3種のフォーマット、4K60Pが撮れれば十分だと思っていたので、それを上回る性能があってしかも483gの超軽量ということでかなり買う方向になっています。
以前もお伝えした通り、値段的にもスペック的にも賛否が分かれるカメラだと思うので、スペックやレビューをじっくりみながら考えてみるのをオススメします。
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