SIGMA 56mm F1.4 DC DNの作例が見たい。あと、撮り方とかレンズの特徴も知れたら良いな。
そんな方に向けて、SIGMA 56mm F1.4の作例を紹介します。
「このレンズでどんな写真が撮れるのか」「どうやったら良い写真が撮れるのか」がこの記事を見れば分かります。
この記事の筆者は、写真家兼ライターの「とも」です。
このレンズを使って全国各地の風景写真を撮影してきた私なので、皆さんに役立つ情報をお伝えできると思っています。
ということで今回は、「SIGMA 56mm F1.4 DC DNの作例を紹介!【撮り方とレンズの特徴】」というテーマで記事を書きます。
SIGMA 56mm F1.4 DC DNの作例
それでは早速SIGMA 56mm F1.4 DC DNの作例を紹介していきます。
今回紹介するのは下記の写真です。
- 花の近景
- 街の夕景
- 街の夜景
- 遠景
- 暗所
それではいきましょう。
花の近景
最初に紹介するのは梅の花の近景です。
主題である中央の花にピントが合い、周囲の枝や花は程よくボケています。
太陽と花を重ねることで花びらが透ける、面白い一枚になりました。
2枚目は水仙の花の近景です。
左上の花にピントを合わせ、周囲の花や茎は綺麗にボケています。
SIGMA 56mm F1.4 DC DNは「中望遠レンズ」なので、遠景を撮るイメージかも知れませんがこのように近景でもしっかり性能を発揮します。
街の夕景
続いて紹介するのは長崎の夕景です。
太陽が沈む直前で、街がオレンジ色に染まっています。建物や山の影も良い雰囲気を出してくれていますね。
小さな建物まで鮮明に写って、解像度も高いです。
街の夜景
先ほどの夕景と同じ場所から撮った夜景です。
夜景となると、さすがに手持ちではブレるので三脚を使用します。
世界的にも有名な長崎の夜景をバッチリ写真に納めました。
遠景
地元鹿児島のシンボル、桜島です。
中望遠という画角のおかげで、湾を挟んでも迫力の一枚が撮影できました。
暗所
御船山楽園ホテルの電飾です。
暗所での撮影はシャッタースピードが長くなって手ブレしがちですが、このレンズは「とても明るい」ので手ブレしにくいという特徴があります。
以上、SIGMA 56mm F1.4 DC DNの作例を紹介しました。
近景・遠景に夕景・夜景。このレンズは色んな場面で活躍してくれます。
私は風景をメインに撮影していて作例がないですが、ポートレート(人物撮影)にも相性は良いです。
撮影できる写真のイメージが湧いたところで、ここからはレンズの特徴や撮影方法についてお話します。
SIGMA 56mm F1.4 DC DNの特徴
まず先に、SIGMA 56mm F1.4 DC DNの特徴を押さえておきます。
このレンズの特徴は明るくてボケ感があり、余計なものを除いた写真が撮れるところです。
この特徴が生まれる理由を下記の「2つの性能」から紐解いていきます。
- 開放F値1.4
- 焦点距離56mm
それでは解説していきます。
開放F値1.4
開放F値1.4のという『1.4』という数値は、このレンズが「とても明るい」ことを示しています。
F値は小さいほど光を多く取り込んで写真が明るくなります。
そして、開放F値とはそのレンズが設定できる最小のF値のことです。
色んなレンズを見比べてみるとわかると思いますが、開放F値は2.8くらいでも小さめで、1.4という数値のレンズはほとんど見かけません。
この1.4という明るさのおかげで、暗いシーンでも手ブレせず明るく写すことができます。
また、F値が小さいと写真がボケやすくもなるので、主題をより強調したりボケを使った幻想的な写真も撮ることができます。
逆にボケを出したくない時はカメラの設定でF値を上げれば良いので、開放F値は小さいに越したことはないのです。
焦点距離56mm
焦点距離56mmの『56mm』という数値はこのレンズが「中望遠レンズ」であることを示しています。
焦点距離は写真の画角を決めるもので、おおよそ下記のとおり判断できます。
- 35mm以下→広角レンズ
- 35〜85mm→標準レンズ
- 85mm以上→望遠レンズ
「あれ、56mmだったら標準レンズじゃないの?」
と、思われるかも知れませんが、実はこれフルサイズ用の判断基準なので、APS-C用のレンズは焦点距離に1.5倍した数値で判断します。
つまり、「56×1.5=84mm」となるのでちょうど標準と望遠の境目あたりなので「中望遠レンズ」と言えるのです。
ちなみにフォーサーズ用レンズだと2.0倍した数値で判断します。
このように、APS-Cを1.5倍したりフォーサーズを2.0倍することを『フルサイズ換算』と言うので、ぜひ覚えておいてください。
中望遠は比較的狭い画角なので、何かにフォーカスしたり景色の一部分を切り取った写真を撮ることができます。
以上、開放F値1.4と焦点距離56mmという性能が「明るくてボケがあり、余計なものがない写真」を作り出すというわけです。
ここからは、実際に写真を撮る時のテクニックを紹介します。
SIGMA 56mm F1.4 DC DNでの撮り方
レンズの特徴も押さえたところで、実際の撮り方についてお話していきます。
ここでは撮り方に関する下記の3つについて説明します。
- カメラの設定
- 構図
- 環境
それではいきましょう。
カメラの設定
カメラの設定の中でも気をつけるポイントが3つあります。
- 撮影モード
- 露出
- F値
順にお話します。
撮影モード
撮影モードにはマニュアル・オート・シャッタースピード優先などありますが、とりあえず『絞り優先モード(Aモード)』を選ぶと良いです。
絞り優先モードでは、F値を設定すれば、シャッタースピード(SS)は自動で調整してくれます。
夜景や、軌跡撮影ではマニュアルモードを使うこともありますが、ほとんどの場面は絞り優先モードで撮れてしまいます。
露出
絞り優先モードを選んだら、次に「露出」を設定します。
露出とは簡単に言うと写真の明るさのことです。少し暗くしたいなら「-0.3」とか、かなり明るくするなら「+2.0」など、明るさの度合いを数値で調整します。
「白とび」や「黒つぶれ」しないように明るさを調整しましょう。
ちなみに、現像ソフトを持っているなら、後で露出の調整は可能なので、そこまで深く考えなくて良いかもしれません。
F値
露出を決めたら、今度はF値を設定します。
上でもお話した通り、F値を小さくすれば背景がボケやすく、逆に大きくすれば全体にピントが合いやすくなります。
主題を強調したいときにはF値を小さくし、全体をハッキリ写す風景写真などではF値を大きめにすると良いと思います。
構図
続いて、すぐ使える代表的な構図を2つ紹介します。
日の丸構図
写真の中央に主題を置くのが「日の丸構図」です。
シンプルで使いやすい反面、単調で似たような写真になりがちです。
使いすぎないよう注意しましょう。
三分割構図
写真を縦横三分割して、主題や背景の位置を決めるのが「三分割構図」です。
上の写真では右上の交点に主題の梅の花を配置しています。
他にも、水平線の位置を決めるなど色んな場面で柔軟に使える構図で、とてもオススメです。
環境
カメラの設定や構図をバッチリ予習しても、環境への対策が打てなければ良い写真は撮れません。
天気が悪かったり、室内で明るさが足りない時には、SSが長くなり、手ブレしやすくなります。
そんな場合の対策としては、F値を小さくすると良いです。
F値を小さくすることで、光の量を確保してSSを短くすることができます。
また、風が強くて被写体ブレを起こす時にもF値を上げることでSSが短くなり、ブレがなくなります。
「でも、F値を変えると思ったようなボケがでなくなる、、、」
という場合は、ISO感度を上げることでもSSを短くできますが、ノイズが発生してザラザラした写真になってしまう恐れもあります。
この辺りの駆け引きは、実際に撮影しながら感覚を掴んでいくしかないし、そこが写真の面白いところです。
以上、SIGMA 56mm F1.4 DC DNでの撮影方法についてお話しました。
ぜひ参考にして実践してみてください。
最後にこの記事のまとめをしておきます。
SIGMA 56mm F1.4 DC DN まとめ
今回は、SIGMA 56mm F1.4 DC DNの作例から、レンズの特徴と撮影方法まで紹介しました。
「明るくてボケやすい中望遠」であるこのレンズは、とても使い勝手が良く、初心者にもベテランにもオススメできます。
まだ持っていない方はぜひ購入して欲しいですし、持っている方は今回紹介した内容を参考に、より写真のレベルを上げて欲しいと思います。
ちなみに、下記記事ではこのレンズについてより幅広く情報を載せています。
【買う前に見て欲しい!】SIGMA 56mm F1.4 DC DN まとめ
以上、この記事が皆さんのお役に立てば幸いです。
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