SIGMA 100-400mm F5-6.3 DG DN OSのレビューはどんな感じ?
SONY E-マウント用レンズ『SIGMA 100-400mm F5-6.3 DG DN OS』が2020年6月18日に発売されました。
筆者も早速使用したので、参考にレビューしておきます。
この記事を書いているのは写真家兼ライターの「とも」です。
全国各地を回って風景写真を撮影しています。
寒風山に射す陽。 pic.twitter.com/4f6jrTq4jR
— とも@旅×写真 (@tm47prefectures) November 18, 2020
今回は、SIGMA 100-400mm F5-6.3を使って飛行機撮影を行いました。
どんな写真が撮れるかイメージが湧くよう、焦点距離を変えながら撮影してきました。
ということで今回は「SIGMA 100-400mm F5-6.3 DG DN OS Contemporaryをレビュー」というテーマで記事を書きます。
SIGMA 100-400mm F5-6.3 DG DN OS Contemporaryをレビュー
それでは早速、撮影した写真を交えながらレンズのレビューをしていきます。
下記の5項目に分けてレビューします。
- 100-400mmの画角
- F5-6.3の明るさ
- 解像感
- 重さと大きさ
- 価格
それではいきましょう!
100-400mmの画角
まずはこのレンズの画角についてです。
このレンズは「ズームレンズ」で、焦点距離100mmから400mmまでの画角をカバーします。
ということで、広角端と望遠端で撮影してきたので写真をご覧ください。
広角端100mm
撮影地点から飛行機までは500〜600mほど離れているので、100mmだと飛行機が小さく写ってしまいますね。
広角端の100mmはポートレートや風景撮影などに使うと良さそう。
望遠端400mm
100mmだとかなり余白が残る感じでしたが、望遠端では飛行機が大きく写り、文字や輪郭までキレイに描写されています。
400mmにもなると遠くの飛行機や動物の撮影にも使えますね。
F5-6.3の明るさ
続いて、明るさについてです。
レンズが明るいほどシャッタースピードを短くできて、手ブレや被写体ブレを抑えられます。
このレンズの開放F値は、焦点距離100mmでF5.0、400mmでF6.3です。
単焦点や広角レンズと比べるとかなり暗いですが、暗くなるのはズームや望遠の宿命。
しょうがありません。
ということで、F5-6.3の明るさを実際に確認してみました。
広角端100mm
明るさの少ない曇り空で飛行機を撮影。
F値は開放。ISO感度を500に設定してシャッタースピード1/1000秒を確保。ISO感度500程度ならノイズもそこまで目立ちません。
ブレを起こさず撮影できました。
望遠端400mm
運よくIBEX機が二連続で降りてきたので、400mmでも撮影してみました。
こちらでもISO感度500でシャッタースピード1/2500秒を確保できてます。
F5-6.3の明るさは日中の撮影では十分のようです。
ただ、開放だと周辺減光が結構キツい感じはしますね。(被写体が強調できて良いかな?)
解像感
続いて、写真の解像感についてです。
400mmで撮影した写真をトリミングして解像感を確認してみます。
望遠端400mm
こちらが元となる写真です。
と言っても、横6000pxで撮ったものを記事に載せる関係で1000pxに落としてるので、参考にしづらいかも。
望遠端400mmトリミング
こちらが機首付近をトリミングした物です。
文字はハッキリわかりますが、んー、、、少しボヤけている感じがしないでもありません。
他にも400mmの作例を撮りましたが、拡大して見ると少しボヤッとしてる感じです。(粗探ししないと分からないレベル)
明るさは犠牲になりますが、少し絞った方が解像感のある写真が撮れると思います。
ちなみに、SIGMAホームページでMTF曲線を確認すると、広角端より望遠端の方が解像度が高そうな感じでした。
筆者の体感とは違うなあ。
大きさと重さ
このレンズの大きさと重さについてです。
重さは1,140gということで1kgを超えています。
大きさも径86mm、長さ199.2mmということで20cm近くになりますし、ズームするとさらに10cmほど伸びます。
正直言って長くて重いですが、400mmの超望遠レンズでこの程度に済めばかなり上等。
もっと明るくて径の大きい物だと、2〜3kgにもなってきますから、この程度は我慢せねばならないでしょう。
価格
このレンズの価格は11万円前後です。
この記事を書いている2020年7月現在は発売直後なので、どこと比べてもそう安くは売っていません。
しかし、これまでレビューしてきたとおり、ポートレートから動物や飛行機まで撮影できるレンズですから、今後役立つことに間違いはありません。
特に初めての超望遠レンズとしてはかなりオススメです。
以上、SIGMA 100-400mm F5-6.3 DG DN OS Contemporaryについてレビューしました。
総評として、コスパが高く、超望遠の初心者にとてもオススメできるレンズです。
超望遠の中ではかなり軽いレンズなので、持っているレンズが重過ぎて気軽に使えていないという方にもオススメです。
色んな場面での作例をもっと見たいという方は下記記事を参考にしてみてください。
SIGMA 100-400mm for SONY Eマウントの作例を紹介!
続いて、せっかくなのでこのレンズと組み合わせてセットで使って欲しいレンズを紹介します。
SIGMA 100-400mm F5-6.3とセットで使って欲しいレンズ
ここからはSIGMA 100-400mm F5-6.3とセットで使って欲しいレンズを紹介します。
紹介するのは下記2つのレンズです。
- SIGMA 70mm F2.8 DG MACRO Art
- SIGMA 20mm F1.4 DG HSM Art
それではいきましょう!
SIGMA 70mm F2.8 DG MACRO Art
マクロと中望遠画角を任せられるのがこのレンズです。
作例を見るのが一番分かりやすいのでご覧ください。
マクロ撮影 たんぽぽ
マクロレンズなら被写体に思いっきり近づいて、小さな世界に飛び込んだような写真が撮影できます。
F値を上げれば細部まで写したリアルな描写、F値を下げればボケのある幻想的な写真が撮影できます。
マクロ撮影 紫陽花
普段よく目にする紫陽花も、マクロレンズで近づいて撮影すると、純白のドレスのように美しく写りました。
マクロレンズを一本持つだけで写真の世界は一気に広がります。
風景撮影
マクロレンズはマクロ撮影にしか使えないわけではありません。
このレンズは焦点距離70mmの中望遠レンズとして使えるので、風景写真もバッチリ。
ポートレートにも適した画角なので、なんでもこなす万能レンズといった印象です。
詳しい性能や作例をもっと見たいという方は下記の記事を参考にしてみてください。
【これ見ればOK!】SIGMA 70mm F2.8 MACROまとめ
SIGMA 20mm F1.4 DG HSM
続いて紹介するSIGMA 20mm F1.4 DG HSMは、いわゆる広角レンズです。
標準〜望遠では撮影できない、パノラマ写真などが撮影できます。
こちらも作例を見てイメージを膨らませてもらえればと思います。
新緑の渓流
20mmの画角は、自分に見えている範囲ほぼ全部を写し出すようなイメージです。
大きく広がる絶景スポットなどで使用すればもの凄い迫力が得られますし、自分を取り囲む空間をまるっと一枚に収められます。
夜景とリフレクション
広い画角に加えて特筆すべきは圧倒的な明るさ。
F1.4という明るさなら夜景や星景もバッチリです。
星景(天の川)
20mmの画角とF1.4の明るさで、ぜひ撮影したいのが天の川。
広く長い範囲を写せますし、明るさのおかげでISO感度を上げず、ノイズの少ない撮影が可能となります。
広い画角なので、余計な物を写さない工夫も必要になってきますが、この画角と明るさがなければ撮影できない場面はたくさんあります。
そんな場面・素晴らしい景色を撮り損ねることがないようにしてもらえれば幸いです。
(amazonではリンク先でマウントが選べます)
SIGMA 100-400mm F5-6.3 まとめ
今回は、「SIGMA 100-400mm F5-6.3 DG DN OS Contemporary」のレビュー記事を書きました。
まとめると
100mmから400mmの広い範囲の画角で、ポートレートから遠方の飛行機や動物まで撮影できそうだと分かりました。
明るさに関しても日中撮影では十分のようです。
重さ1kg超えで、長さも20cmあることから、持ち運びはちょっと大変ですが、400mmの超望遠ですから想定の範囲内です。
トリミングしても解像感が損なわれている様子はありませんでした。
価格については、発売直後の2020年7月現在では11万円前後で、どこで購入しても大きくは変わらなそうです。
総評としては、フルサイズ用の超望遠レンズを持っていない方は持っておいて損は無いといった感じです。
ちなみに、このレンズのより詳しい情報を載せたまとめ記事もあるので良ければご覧ください。
SIGMA 100-400mm F5-6.3 DG DN OSまとめ!【作例アリ】
以上、この記事が皆さんのお役に立てば幸いです。。
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