ZV-E10用の広角レンズを探してます。オススメのレンズと選び方が知りたいな。
そんな方に向けて、ZV-E10にオススメの広角レンズを5つご紹介します。また、レンズ選びのポイントもお伝えするので、自分に合ったレンズが選べるようになります。
この記事を書いているのは写真家兼ライターの「とも」です。
全国を旅しながら風景を撮影したり、写真好きの方に役立つ情報を発信しています。
そんな筆者はSONY製カメラの愛用者。たくさんのレンズで撮影してきた筆者なので、皆さんに役立つ情報をお伝えできると思っています。
ということで今回は「ZV-E10にオススメの広角レンズ5選!【選び方も解説】」というテーマでお話していきます。
ZV-E10用広角レンズの選び方
それではまず、ZV-E10用広角レンズの選び方をお伝えします。
レンズを選ぶ際は次の項目を確認しましょう。
- 焦点距離
- 開放F値
- 手ぶれ補正
- 重さ
- 値段
それぞれについて解説しますが、ZV-E10の特徴を考えると『焦点距離』と『手ぶれ補正』の2つは特に注意した方が良いです。
また、ZV-E10はEマウントのカメラなので、Eマウント用レンズを選ぶようにしてください。SONY純正でもAマウントとEマウントがありますし、同じ名前のレンズでも違うマウントがあったりします。ご注意を。
ということで、それぞれ解説していきます。
焦点距離
焦点距離は画角を決めるとても大事な要素。小さければ画角が広くなり、大きければ画角が狭まります。
焦点距離35mm以下なら広角と言えますが、これはフルサイズ機の場合。ZV-E10はAPS-C機なので、フルサイズ換算(1.5倍)する必要があります。
仮に30mmのレンズを購入すると、換算45mmの標準レンズとなってしまうのです。
また、ZV-E10に搭載されている『アクティブ手ぶれ補正』は手ぶれを抑える代わりに、画角が1.44倍にクロップされます(狭まる)。
あと、アクティブモードを使わなくても4K30P撮影では1.23倍のクロップが加わるので、画角が広めのレンズを選ぶに越したことはないです。(筆者は4K24Pまでしか使いませんが、30Pを使う人は気をつけましょう)
アクティブモードでも換算24mmの画角で撮影したいなら
24mm ÷ 1.5倍 ÷ 1.44倍 = 11mm
つまり焦点距離11mmのレンズが必要となります。
歩きながら動画撮影するならアクティブ補正は必須なので、このクロップも考慮してレンズ選びする必要がありますね。
焦点距離についてしっかり理解しておきたい方は、次の記事を読むと良いです。
自撮りするなら換算24mm以下の画角が欲しいところ。つまり購入するのは焦点距離10mmほどのレンズということになります。
開放F値
開放F値は明るさを決める要素です。
小さければ小さいほど明るくできますが、代わりにレンズが重くなります。夜景を撮るなら重くても開放F値が小さなレンズが必要だし、日中がメインなら軽いレンズで問題なし。
ただ、開放F値が小さいとボケも使えるので、これまた悩ましいです。
目安としては日中の動画撮影がメインならF4.0でOK。夜景を撮るなら大きくてもF2.8。たっぷり背景ボケさせるならF2.0以下という感じでしょうか。
焦点距離と開放F値を決めれば、レンズもほぼ決まるかもしれませんね。
開放F値について詳しく知りたい方は、次の記事をご覧ください。
ちなみに「星景写真まで撮りたい」という方はF2.0以下のレンズが必要です。SIGMA 16mm F1.4一択かな?
手ぶれ補正
カメラだけでなく、レンズにも手ぶれ補正がついているものがあります。
また、手ぶれ補正にも種類があり、ZV-E10のアクティブモードは「電子式」の補正。アクティブモードは静止画には働かない手ぶれ補正になります。
そして、レンズ側の「光学式」補正は静止画にも効果を発揮するので、できるかぎり手ぶれ補正ありのレンズを選んだ方が良いです。
さらに、「ジンバル」を使えばブレがほとんど無くなり、ドローンで水平飛行してるのかと思う映像になります。(ジンバル購入は後から考えれば良いです)
ちなみに、ZV-E10の手ぶれ補正は静止画撮影では機能しないので、「写真もそれなりに撮る」という人はレンズ手ぶれ補正があると安心ですね。
クロップの問題でアクティブ補正を使いたくない場合は、レンズ手ぶれ補正を頼ることになります。「絶対ないとダメ」ではありませんが、できるだけ補正ありのレンズを選びましょう。
重さ
続いては「重さ」。動画撮影で重さはとても重要です。
ZV-E10は343gとかなり軽量化されていますが、レンズが重いと長時間の撮影はしんどいです。100g以下のレンズだと撮影がとっても楽だし、300g前後は標準的。500gを超えるとさすがに重いという感じ。
また、ジンバルを使って撮影する場合は機種によって重さの上限がありますから、より注意してレンズ選びする必要がありますね。
いくらZV-E10が軽量と言っても、重いレンズを使うと撮影は大変です。重さの確認はしっかりしておきましょう。
値段
レンズのお値段もやっぱり大事ですよね。
APS-C用のEマウントレンズだと5〜10万円あたりが標準的。安ければ3万円ほどだし、高いものは数十万円するのでピンキリですね。
レンズには値段なりの材料や技術が使われているので、高額なほど解像度やボケの美しさ、収差の除去に期待できます。しかし予算は限られているし、人によって求める性能は違うので、高いものを買えば良いというわけでもないです。
とりあえず、安心できるメーカーで自分にあった条件のレンズを選べばOK。
手頃な価格帯のレンズを買っても、酷いレンズにあたることはないので安心してください。
EマウントレンズにはSONY純正のほか、SIGMAやTAMRONなどサードパーティ製もあります。サードパーティ製は比較的安価で、性能が高いレンズも増えています。ただ、APS-C用はあまり無く選択肢は少なめです。
以上、ZV-E10用広角レンズの選び方についてお話しました。
特に注意すべきは、アクティブ補正のクロップ率。余裕を持って小さめの焦点距離にしておくことをオススメします。
また、レンズの性能について深く知りたい方は。メーカーのホームページで「MTF曲線」を見てみるのも良いです。MTF曲線を見ると「このレンズは望遠でも広角でも解像しそう」とか、「周辺部の写りが甘い」などいろんなものが見えてきます。
ただ、MTF曲線は上級者向けで難解なので、初心者は解説した5つを確認すればとりあえずOK。
それではいよいよ、ZV-E10にオススメの広角レンズを紹介していきます。
ZV-E10にオススメの広角レンズ5選
早速、ZV-E10にオススメの広角レンズを紹介します。
紹介するのはこちらの5つです。
- Carl Zeiss Touit 2.8/12
- SIGMA 16mm F1.4 DC DN
- SEL1018
- SEL1655G
- SELP18105G
前2つは単焦点レンズで、後ろ3つはズームレンズです。
画角がイメージしやすいよう、フルサイズ換算の焦点距離とアクティブ補正の焦点距離を載せています(ズームは広角端を記載)
それでは1つずつ見ていきましょう!
Carl Zeiss Touit 2.8/12
- 焦点距離 :12mm(換算18、アクティブ26)
- 開放F値 :F2.8
- 手ぶれ補正:なし
- 重さ :260g
- 値段 :92,000円
最初に紹介するのは換算18mmの超広角レンズ。明るさもあるので、夜景撮影が可能です。
手ぶれ補正は無いので静止画撮影での手ぶれには注意しましょう。(広角だから大丈夫かな?)
しかし、アクティブ補正後も30mm以下を保てるレンズは意外と少ないので、選択肢として挙げておきます。
SIGMA 16mm F1.4 DC DN
- 焦点距離 :16mm(換算24、アクティブ35)
- 開放F値 :F1.4
- 手ぶれ補正:なし
- 重さ :405g
- 値段 :41,000円
SIGMAの超明るい広角レンズです。
筆者はこのレンズで星景撮影してきたので強くオススメしたいところですが、アクティブモードだと画角が狭まるので自撮りは難しそうです。
ちょっと重めにも感じますが、F1.4でこの重さなら万歳です。
動画だけでなく写真もやっていきたいという人に使って欲しいレンズです。
SEL1018
- 焦点距離 :10-18mm(換算15、アクティブ22)
- 開放F値 :F4.0
- 手ぶれ補正:あり
- 重さ :225g
- 値段 :71,000円
今回1番のオススメレンズで、SONY純正になります。
広角端10mmはアクティブ補正後でも十分広角。望遠端でアクティブ補正すると40mmほどなので、標準域となります。アクティブ補正をOFFにすると換算15-27mmになって、色んな使い方ができそうですね。
手ぶれ補正ありだし、ズームレンズながら重さも抑えてあります。
ZV-E10に相性バッチリ言うことなしの一押しレンズです。
参考動画も載せておきます。
SEL1655G
- 焦点距離 :16-55mm(換算24、アクティブ35)
- 開放F値 :F2.8
- 手ぶれ補正:なし
- 重さ :494g
- 値段 :116,000円
キットレンズに近い画角で、明るさは上位互換という感じ。高額ですが、SONY上位種の『Gレンズ』なので、解像感とボケの美しさがあります。
ただ、手ぶれ補正はついてないので、特に望遠端での静止画撮影に注意しましょう。(望遠の方が手ぶれしやすい)
キットレンズを買わずにこちらを買うのもアリだと思います。
SELP18105G
- 焦点距離 :18-105mm(換算26、アクティブ37)
- 開放F値 :F4.0
- 手ぶれ補正:あり
- 重さ :427g
- 値段 :55,000円
最後に紹介するのは、広角から望遠までカバーするズームレンズ。
フルサイズ換算で26-158mm、アクティブ補正で37-227mmになります。この幅広さで427gは軽いです。手ぶれ補正もついてますし。
広角レンズの紹介記事ですが、望遠までこなすこのズームレンズもZV-E10と相性良さそうですね。
以上、ZV-E10にオススメの広角レンズを5つ紹介しました。
手ぶれ補正の有無が分かれ道になりそうですが、ジンバル運用を考えている人は手ぶれ補正なしでも問題ないと思います。逆に、ジンバルなしでレンズの手ぶれ補正もなしだと歩きながらの撮影は厳しいと思いますのでご注意ください。
それでは最後に、この記事のまとめです。
ZV-E10にオススメの広角レンズ まとめ
今回は、ZV-E10にオススメの広角レンズ5つとレンズの選び方についてお話しました。
内容を簡単にまとめておきます。
レンズを選びでは次の項目を確認しましょう。
- 焦点距離
- 開放F値
- 手ぶれ補正
- 重さ
- 値段
ZV-E10にはアクティブ手ぶれ補正が搭載されていますが、ONにすると画角が狭まります。これを踏まえてより小さい焦点距離のレンズを選ぶようにしましょう。
また、開放F値が小さいほど映像を明るくしたり背景ボケを加えたりできます。夜景撮影したい人は開放F2.8以下のレンズを選ぶようにしましょう。
開放F値が小さいとレンズが重くなるので、バランスも考えてくださいね。
APS-C用のEマウントレンズは5〜10万円くらいが標準です。安くても酷い映りはしませんが、手ぶれ補正の有無などは確認しましょう。
これらを踏まえて、次のオススメ広角レンズを紹介しました。
- Carl Zeiss Touit 2.8/12
- SIGMA 16mm F1.4 DC DN
- SEL1018
- SEL1655G
- SELP18105G
それぞれにオススメポイントはありますが、筆者のイチオシは『SEL1018』です。アクティブ補正をONにしても十分広角だし、手ぶれ補正もついてて、しかも軽量。
ZV-E10に相性バッチリの広角レンズと言えます。
以上、ZV-E10にオススメの広角レンズについての記事でした。最後までお付き合いいただきありがとうございます。
この記事が皆さんのお役に立てば幸いです。
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