キットレンズを買ったけど「買ってはいけない」って言われてる。失敗だったかな…
カメラ選びと同じくらい悩むのがレンズ選び。
単焦点やズーム、純正、他社など色々あって選ぶのは難しいですよね。
僕が最初に購入したカメラはSONYのα6300というカメラで、よくわからずレンズキットで購入しました。
ただ購入した後で「キットレンズは買ってはいけない」というような記事を見かけて「やってしまったな…」と思ったのを覚えています。
それから今までにレンズを20本くらい使ってきてますが、実は今でもキットレンズを買って正解だったと思っているので、その理由をお伝えしたいと思います。
あと、キットレンズの「注意点」や「次に買って欲しいレンズ」についてもお話します。
ちなみにこの記事の筆者「とも」は写真や動画のコンテストで受賞経験もあり、SNSでも写真を紹介されています。
そんな筆者の経験も活かしてキットレンズについてお話したいと思います。
キットレンズを買って正解だった理由
まずキットレンズを買って正解だったと思う理由を3つお伝えします。
- 高いレンズは失敗するリスクが大きい
- 色んな焦点距離や機能を試せる
- キットレンズで十分という人も結構いる
それでは1つずつお話していきます。
高いレンズは失敗するリスクが大きい
理由1つ目は「高いレンズは失敗するリスクが大きい」ことです。
キットレンズを使わない方が良いと言われても、初心者がいきなり自分ピッタリのレンズを選ぶのはとても難しいです。
キットレンズを買わない方が良いと言っている方達は単焦点レンズを薦めていることが多いと思います。
しかし、画角のことがわからないうちに単焦点を買うのはさらにリスクがあります。
一本目の単焦点で失敗→次の単焦点→次の単焦点とやっていったらキリがありません。
巷で「神レンズ」と言われているようなレンズも、自分に合っているかはわからないですし、高いレンズを買えば作品のレベルが一気に上がるわけでもないです。
個人的には写真も動画もまずは設定や画角、構図が重要だと思っています。
キットレンズでできることとできないことを知って、そこからレンズ選びを始めるのが一番効率的だと思います。
なんならキットレンズで十分という人も出てきますし、キットレンズでの経験を活かせばトータルコストを抑えた良いレンズ選びができると思います。
キットレンズをあくまで練習用として捉えるなら中古で1~2万円くらいで買っても良いです。
高いレンズを買うよりもまずは設定や構図など、色んなことを試すのが大事ということです。
色んな焦点距離や機能を試せる
理由2つ目の「色んな焦点距離や機能を試せる」ことについてお話します。
ここまでお伝えしたとおり、キットレンズでいろんなことを試すのが大事で、その中でも焦点距離の感覚を掴むのが一番重要だと思います。
焦点距離は写真や映像の画角を決めるものなので、焦点距離選びを失敗すれば画角も構図もあったものではないです。
被写体が点にしか映らなかったり、逆にどアップにしか写らないということは十分あり得ます。
キットレンズはいわゆる「標準ズームレンズ」のものが多くて、広角24mmあたりから中望遠70mmあたりを写せて汎用性が高いです。
広角端の24mm付近で広めの風景を撮ったり、35~50mmあたりでスナップを撮ってみたり、70mmの中望遠付近でポートレートを撮ったりしてみるのも良いと思います。
ただ何となく、遠いからズームして撮ろうとかとりあえず全部入るように広角で撮ろうというのはあまり良くありません。
「広角だと立体感が出やすい」とか、「望遠だと歪みがなくて整った印象」という感じで色々考えたり調べたりしがら撮影をしてみるのが良いです。
使っていくうちに「自分は広角で撮ることが多いから、次は広角の明るい単焦点を買ってみよう」とか「もっと被写体を大きく写したいから望遠ズームが必要だな」という感じで、自分に必要な焦点距離がわかってくると思います。
あとはキットレンズでもレンズ内手ぶれ補正や電動ズームを搭載しているものもあるので、そういった機能も試しておくとレンズ選びの見方も変わってくると思います。
これに加えて、SSとF値、ISO感度の感覚も掴んでいけば設定も上達していきます。
キットレンズで十分という人も多い
理由3つ目の「キットレンズで十分という人も多い」についてお話します。
「とりあえずキットレンズを使ってみたけど、これで十分かも」という方も結構多いです。
そもそもスマホなどと比べると画素数が多くて高精細だったり、光学ズームだから画質が劣化しないという感じで、キットレンズでも一眼カメラの画質の良さを感じられるんです。
スマホとは違う操作感の良さや撮影の楽しさで満足する方も多いと思います。
キットレンズで済むなら一番安上がりで良い選択だと思いますし、実際僕も最初に購入したカメラは手放しましたがキットレンズはずっと使っています。
圧倒的に軽量コンパクトなので作品撮りというよりは気軽にvlogなどを撮りたい時に使っています。
カメラを始めたての頃は重さとか大きさのことはほとんど考えてなかったように思います。
しかし気軽に撮れるというのは長く続けるのにすごく大事ですし、ジンバルや三脚の組み合わせも広がるので、軽さは本当に大事です。
そんな感じでキットレンズは軽量コンパクトというメリットもあるんです。
キットレンズの注意点
ここまでキットレンズを買ってよかった理由をお伝えしたので「キットレンズの注意点」をお伝えします。
画質や性能で劣る
キットレンズは端的に言うとやっぱり画質が良いとは言えません。
動画ではそこまで極端な違いは感じなかったりしますが、静止画をじっくり見ると解像感がなかったりボヤッと写るようにも思います。
あと開放F値が大きい暗めのレンズが多いです。
手持ちで夜景撮影などをしようとすると、ISO感度を上げてノイズが増えたりもしやすいですし、強くて綺麗なボケにも期待はできないです。
ただそういった写真を見て「キットレンズ使ってるな」と思う人がいるわけでもないし、良いレンズを使った写真を見て「良いレンズ使ってるな」と思う人は少数です。
先ほどもお伝えした通り、レンズ性能よりもっと重要な設定や構図を押さえてないのにレンズ性能を言っても結果には結びつかないと思います。
明らかに用途が違う場合
用途が最初から決まっているならキットレンズを使う必要はないかもしれません。
例えば、「星景」を専門的に撮るなら明るい単焦点レンズを買った方が良いですし、「野生動物」や「スポーツ」を撮るなら望遠ズームを買った方が良いです。
絶対キットレンズを使った方が良いというつもりもなくて、キットレンズを無理に選択肢から外さなくて良いと言っているわけです。
キットレンズはあくまでも練習用と捉えて、次のレンズ選びにつなげるという考え方もアリだと思います。
続いてはキットレンズの次に選んでほしいレンズについてお話します。
キットレンズの次のレンズ選び
キットレンズの次のレンズではやっぱり今までできなかったことをやって欲しいです。
なので個人的に1番オススメなのは「明るい単焦点レンズ」を選ぶことです。
焦点距離についてはキットレンズでの経験を活かして自分に必要な画角で撮れるものを選ぶと良いと思います。
夜景や星景を撮ってみたいなら広角で開放F1.4あたりの明るいレンズを買うと良いですし、花や小物なんかを撮ったりするなら中望遠のマクロレンズを選んでみても良さそうです。
近景はF値をそこまで小さくしなくてもボケるのでF2.8くらいで大丈夫です。
2番目にオススメなのは「超広角や超望遠ズームレンズ」を選ぶことです。
明るさやボケは要らないから「もっとパースを効かせた広角で撮りたい」とか、「動物や乗り物をもっと大きく撮りたい」という方もいると思うので、その領域のズームを買ってみると良いと思います。
いずれにしろ、暗めの標準ズームであるキットレンズでの経験をもとに、今までできなかったことを試してみるのが良いと思います。
キットレンズまとめ
今回は「キットレンズを買ってはいけないことはない」というテーマでお話しました。
内容を簡単にまとめると、いきなり高価な単焦点レンズなどを買っても画角の感覚が掴めなくて失敗する可能性が大いにあります。
それよりもキットレンズを使って画角や構図、SS,F値,ISO感度などの設定の感覚を掴んでから次のレンズにステップアップした方が良いと思います。
使っているうちに案外キットレンズに落ち着く可能性もあると思いますし、それはそれで安上がりです。
キットレンズの画質については他と比べて良いとは言えないですが、これでは絶対満足できないということでもありません。
いずれにしろ、安いし練習にもなるし、満足できる可能性もあるというキットレンズは使っておいた方が良いというのが僕の中の結論です。
レンズ選びの参考にしてみてください。
ちなみに今回の記事はそのまま動画にもしてあるので、復習によければご覧ください。
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