α6600用の単焦点レンズを探しています。おすすめを教えてください。
そんな方に向けてα6600に合うおすすめのレンズを紹介します。
カメラ初心者の方でも自分に合ったレンズが選べるよう、α6600用レンズの選び方も解説します。
この記事を書いているのは写真家兼ライターの「とも」です。
全国を旅しながら、風景写真を撮影して生活しています。
SONY機愛用の筆者は、今でこそフルサイズの「α7iii」を中心に撮影していますが、元々はSONYのAPS-C機ユーザー。
α6600のスペックや相性の良いレンズについても精通しており、皆さんに役立つ情報をお伝えできると思っています。
ということで今回は、「α6600におすすめの単焦点レンズをSONY機愛用者が紹介【おまけにズームも】」というテーマで記事を書きます。
α6600用レンズの選び方
α6600用おすすめレンズを紹介する前に、念のためレンズの選び方について解説しておきます。
レンズの選び方を知っておくことで、オススメされるまま買って、後から後悔することのないようにして欲しいです。
また、選び方を知っておけば、レンズの特徴を活かした撮影ができます。
ということで早速レンズの選び方について解説します。
解説するのは下記の項目についてです。
- 1.焦点距離
- 2.開放F値
- 3.センサーサイズ
- 4.重さ
- 5.値段
ちなみに、α6600にはボディ内手ブレ補正がついているので、レンズの手ブレ補正が無くても問題ありません。
それではいきましょう!
焦点距離
焦点距離は、画角を決める最も重要な要素で、mm単位で表します。
焦点距離と画角のざっくりした関係は下記の通りです。
- 焦点距離が小さい→画角が広い→広く写せる
- 焦点距離が大きい→画角が狭い→狭く写せる
焦点距離が小さいレンズを「広角レンズ」、大きいレンズを「望遠レンズ」、その中間を「標準レンズ」と言います。
被写体や条件に合ったレンズを使わないと、思った通りの写真は撮れません。
庭を走り回る愛犬を撮ろうと思っても、広角レンズだと愛犬が小さ過ぎて、何を撮ってるんだかわからないし、パノラマを望遠レンズで撮ろうとしても、景色の一部分しか撮れません。
自分の撮りたいものに合った焦点距離を選びましょう。
参考に、筆者がレンズを選ぶ基準を紹介します。
- 〜35mm→広い風景や立体感のある写真
- 35〜100mm→広すぎない風景、人、花
- 100mm〜→風景の一部、遠くの人、動物、乗り物
レンズ選びは個人の自由ですが、初心者には参考になる基準だと思います。
ここで注意して欲しいのが、上記はフルサイズでの基準ということです。α6600はAPS-C機なので、同じ焦点距離のレンズでも画角が変わります。
APS-C機ではレンズの焦点距離を1.5倍した数値が画角の基準になると覚えておきましょう。(フルサイズ35mm換算と言います)
例えば、30mmのレンズは45mm、70mmのレンズは105mmという感じ。
「APS-Cだから1.5倍して○○!」と、パッと計算できるようにしておきましょう。
最後にレンズの種類をお話します。
レンズには、焦点距離を自由に変えられるズームレンズと、1つの決まった焦点距離で撮影する単焦点レンズがあります。
画角の自由度で言えば当然ズームレンズが有利ですが、高くて重くて暗いレンズが多いです。
なので今回は、安くて明るくコンパクトな単焦点レンズを中心に紹介します。
開放F値
そのレンズが使える最小のF値を開放F値と言います。
F値が小さいほど写真は明るくなるので、開放F値が小さいレンズほど、明るく写せて有利だと言えます。
しかし、明るいレンズは口径が大きいので、重くて高価になりがちです。
自分に必要な明るさと値段を比べて、ちょうど良い物を選びましょう。
ちなみに、筆者の開放F値の目安は下記のとおりです。
- 〜F1.8→かなり明るくて星景撮影もバッチリ
- F1.8〜F2.8→明るめで手持ちの夜景撮影も可能
- F2.8〜F4.0→暗めで日中の撮影向き
- F4.0〜→暗くてISO感度を上げることが多くなる
どうしても明るさが足りない場合はISO感度を上げますが、写真にノイズが入るので、できるだけ避けたいところ。
つまり、レンズが明るいに越したことはないということです。
センサーサイズ
フルサイズやAPS-Cなど、センサーサイズに応じたレンズ選びましょう。
他のメーカーはフルサイズとAPS-Cでマウント自体が違うものもありますが、SONY Eマウントは同じ。
なので、APS-C機であるα6600にフルサイズ用レンズをつけることも可能です。(フルサイズ機にAPS-C用レンズをつけるのは×)
ただ、フルサイズ用レンズは大きいものが多く、せっかくのAPS-Cのコンパクトさが損なわれるかも。
気軽に写真を撮りたいという方は、まずはAPS-C用レンズを買うのをオススメします。
重さ
上記のとおり、APS-Cのメリットはコンパクトさと軽さなので、レンズの重さはしっかり確認しておきましょう。
重さ503gのα6600と合わせて1kg以内なら、かなり軽量な範囲ではないでしょうか。(あくまで筆者の目安)
今回紹介するレンズには重さも記載しているので、参考にしてみてください。
値段
APS-C用のレンズは比較的安いものが多いです。
3〜5万円辺りが標準といった感じでしょうか。
ただ、レンズのバリュエーションはフルサイズの方が豊富で、場合によってはフルサイズ用を買う必要もあるかもしれません。
フルサイズ用だと5〜10万辺りが標準になってきますし、APS-C用でも10万前後のレンズはあります。
いずれにしろ、この記事では2020年10月現在のamazon価格を載せているので、参考にしてみてください。
ここまで、レンズの選び方についてお話してきました。
ここからはいよいよα6600におすすめの単焦点レンズを画角ごとに紹介していきます。
おまけでズームレンズも紹介するので、最後までお見逃しなく。
それではどうぞ!
α6600用「広角単焦点レンズ」
Touit 2.8/12
- 焦点距離:12mm(換算18mm)
- 開放F値:2.8
- センサー:APS-C
- 重さ :260g
- 値段 :92,000円
換算18mmの超広角レンズです。
いきなり92,000円という値段で驚いた方もいるかもしれません。(焦点距離順に紹介するのでご了承ください)
APS-C用の単焦点レンズとしては確かに高額ですが、世界的光学メーカー『CARL ZEISS(カールツァイス)』のレンズは値段以上の価値アリ。
ゴーストやフレアは出ず、シャープでコントラストの効いた、リアルな描写という感じ。
超広角ならではの立体感ある写真が撮れるので、都会の街並みや広い風景を撮影して欲しいです。
SIGMA 16mm F1.4 DC DN
- 焦点距離:16mm(換算24mm)
- 開放F値:1.4
- センサー:APS-C
- 重さ :405g
- 値段 :43,000円
SIGMAの換算24mm広角レンズ。
405gという重さの理由は開放F値で、大口径レンズにすることでF1.4という強力な明るさを手に入れました。
この明るさと24mmの広角ですから、星景撮影をしない手はないでしょう。
筆者も夜中に天文台まで行って、このレンズで星の軌跡を撮影していました。
もちろん日中の風景撮影にもバッチリ使えますし、ボディ内手ブレ補正があるα6600ですから、Vlog撮影にも相性良いです。
作例をたっぷり載せたまとめ記事もあるので、良ければご覧ください。
SIGMA 16mm F1.4 DC DNまとめ【作例・価格・性能について】
SEL 20 F 28
- 焦点距離:20mm(換算30mm)
- 開放F値:2.8
- センサー:APS-C
- 重さ :69g
- 値段 :34,000円
超軽量のいわゆる「パンケーキレンズ」。
69gという驚異的な軽さで開放F2.8が使えるし、画角も標準寄りな30mmで使い勝手は良いです。
「手軽さ気軽さ」を重視する方向けのレンズです。
α6600用「標準単焦点レンズ」
SEL 24 F 18 Z
- 焦点距離:24mm(換算36mm)
- 開放F値:1.8
- センサー:APS-C
- 重さ :225g
- 値段 :80,000円
換算36mmの明るいレンズ。
「カールツァイス」なので、APS-C単焦点としては高額。
しかし、当然画質はバッチリで、36mmは広角と標準の境目なので、色んな使い方ができてお得感があります。
F1.8の明るさを活かして、ボケを使った広角ポートレートを撮ってみても良いかと。
SIGMA 30mm F1.4 DC DN
- 焦点距離:30mm(換算45mm)
- 開放F値:1.4
- センサー:APS-C
- 重さ :265g
- 値段 :37,000円
SIGMAの換算45mm標準レンズ。
F1.4という強烈な明るさが特徴で、標準画角なので風景から近景、ポートレートまでそつなくこなします。
F1.4のボケも楽しむことができるので、最初に買う単焦点としては良いと思います。
ただ、広角の奥行き感や望遠の圧縮効果を味わうことはできないので、悩ましいところ。
個人的には広角と望遠1本ずつ買うのをおすすめしますが「予算の都合で2本は買えないから、とにかく1本」という方はこのレンズでOK。
お値段も手頃です。
SEL 35 F 18
- 焦点距離:35mm(換算52.5mm)
- 開放F値:1.8
- センサー:APS-C
- 重さ :154g
- 値段 :42,000円
ザ・標準という感じの汎用性が高いレンズ。
軽量154gに加え、開放F値1.8なのでボケフォトも楽しめます。
上のSIGMAレンズと比べると、「軽いけど少し暗くて値段も高い」という感じ。
SONYの純正レンズが良いという方や、できるだけ軽くしたい方はこちらを選ぶと良いです。
α6600用「望遠単焦点レンズ」
Touit 2.8/50 M
- 焦点距離:50mm(換算75mm)
- 開放F値:2.8
- センサー:APS-C
- 重さ :290g
- 値段 :100,000円
換算75mm中望遠のマクロレンズ。
APS-C用のマクロレンズはなかなか数が少ないですが、なんと「カールツァイス」から発売されております。
マクロレンズは小さな世界に飛び込んだような一味違う写真が撮れるので、1本は持っておいて欲しいところ。
マクロにこだわらなくても、75mmの画角ならポートレートもバッチリ撮れます。
ただ、AFがかなり遅いので、いっそMF撮影するのも良いのではと思います。(マクロ撮影はどのレンズでもMFを使うのが基本。)
SIGMA 56mm F1.4 DC DN
- 焦点距離:56mm(換算84mm)
- 開放F値:1.4
- センサー:APS-C
- 重さ :277g
- 値段 :44,000円
SIGMAの中望遠レンズです。
シグマF1.4シリーズの一機で、筆者は3本とも持っていましたが、30mmはだんだん使わなくなり、最終的には「16mmと56mmがあれば良いな」という感じになりました。
56mmはポートレートや花など、何かに注目した写真に向いており、24mmは風景をバッチリ写せるので、30mmの出番がなくなってしまったのです。
56mmでマクロが写せれば最高だったのですが、、、
でもまあマクロがなくても十分おすすめです。
SIGMA 70mm F2.8 DG MACRO
- 焦点距離:70mm(換算105mm)
- 開放F値:2.8
- センサー:フルサイズ
- 重さ :570g
- 値段 :53,000円
SIGMAの中望遠マクロです。
フルサイズ用ということでやや重めで、画角も望遠の105mmとなりますが。
この一本でマクロもポートレートも撮れるので、重さが気にならない方にはかなりオススメ。
SIGMA 16mmとセットで使えば風景も近景もポートレートもなんでもいけちゃいます。
作例もたくさん載せたまとめ記事があるので、参考にしてみてください。
【これ見ればOK!】SIGMA 70mm F2.8 DG MACROまとめ
α6600用「ズームレンズ」
SEL 16 55 G
- 焦点距離:16-55mm(換算24-82.5mm)
- 開放F値:2.8
- センサー:APS-C
- 重さ :494g
- 値段 :128,000円
換算24-82.5mmの標準域をカバーするズームレンズ。
ズームレンズはF値が大きくなりがちですが、このレンズは開放F2.8あるので単焦点と同じ土俵で戦えます。
Gレンズということで、ボケや解像度も素晴らしいし、広角端24mmならVlog撮影にも使えます。
良いとこだらけですが、お値段は少々張ります。
SEL 70 350 G
- 焦点距離:70-350mm(換算105-525mm)
- 開放F値:4.5-6.3
- センサー:APS-C
- 重さ :625g
- 値段 :95,000円
こちらもGレンズで、望遠域をカバーします。
この焦点距離だとフルサイズなら余裕で1kg超えですが、APS-C用なので625gで済んでいます。
望遠はこの一本があれば安心。子供さんの運動会などにバッチリの画角だと思います。
しかし、さすがに自撮りは無理ですね。
α6600用レンズまとめ
以上、α6600におすすめの単焦点と、おまけにズームレンズも紹介しました。
自分に合いそうなレンズは見つかりましたか?
ちなみに、筆者がこれからレンズを買い揃えるとしたら下記の順番になると思います。
- SIGMA 70mm F2.8 DG MACRO
- SIGMA 16mm F1.4 DC DN
- SEL 70 350 G
SIGMA 70mmはフルサイズ用なので重めですが、ポートレートもマクロの世界も楽しめるのでまずはコレです。
フルサイズに買い換える可能性も見越してのことです。
続いて、SIGMA 16mm ですが、SIGMA 70mmとほぼ同時期に購入し、これで星景やパノラマを楽しみます。
そして最後に、「望遠の世界も見てみたいなあ」と思った頃にSEL 70 350 Gを購入するという感じです。
以上、この記事が皆さんのお役に立てば幸いです。
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