SONYα7Ⅳは4K60P撮影ができるらしい。でもクロップで画角が狭まるのがちょっと、、、。
仰るとおり、α7Ⅳの4K60Pは「Super35mmモード」なので、実質1.5倍のクロップがかかってしまいます。
1.5倍クロップは結構大きくて、24mmの「広角レンズ」も36mmの「標準域」になってしまうほど。
ということで、この記事では4K60Pでも快適に撮影できる方法をお伝えします。
この記事を書いているのは写真家兼ライターの「とも」です。
全国を旅しながら風景を撮影したり、撮影方法や機材について情報発信しています。
α7IVとたくさんのレンズで撮影してきた筆者なので、皆さんに役立つ情報をお伝えできると思います。
ということで今回は「SONYα7Ⅳの4K60Pは1.5倍クロップ。対策レンズはコレ!」というテーマでお話します。
α7Ⅳの4K60Pクロップ対策はコレ!
α7Ⅳの4K60Pクロップ対策はコチラ。
- 超広角レンズを使う
- APS-C用広角レンズを使う
それぞれについてお話しますが、最後にレンズ選びの注意点もお話するのでそちらもご覧ください。
ではいきましょう!
超広角レンズを使う
超広角レンズなら、4K60Pでクロップされても、風景歩き撮りなどに必要な広角をキープできます。
撮影したい画角から逆算してレンズ選びすると良さそうですね。
例えば24mmの画角で撮りたいなら「24÷1.5=16mm」なので15mm前後のレンズを選ぶという感じです。
手持ちやシューティンググリップでの撮影ならアクティブモードのクロップ1.15倍も考慮した方が良いですね。
APS-C用広角レンズを使う
4K60P撮影ではAPS-C用レンズを使うというのもアリだと思います。
そもそも4K60Pでクロップされるというのは「Super35mmモーで」で撮るからです。Super35mmとはAPS-Cの動画版みたいなものなので、APS-C用レンズがバッチリ使えます。
(通常、フルサイズ機にAPS-C用レンズをつけると「ケラレ」が出ますが、Super35mmモードなら出ません。)
また、APS-C用レンズなら比較的安くで買えるし、16-70mmなどのズームレンズを使えば広角24mmから中望遠の105mmまで撮れます。
すでにAPS-C機を持っている人はそのまま使えて嬉しいですね。
レンズ選びの注意点
動画用のレンズを選ぶにあたってとても重要な注意点があります。
それは次の2点です。
- アクティブモードは純正レンズでないと効果が発揮されない
- アクティブモードはレンズ内手ぶれ補正があると逆に手ぶれ補正効果が下がる場合もある
アクティブモードの仕様上、SIGMAやTAMRONなどのサードパーティレンズは手ぶれ補正効果が十分発揮されません。
ジンバルなどを使うなら良いですが、手持ち歩き撮影を前提にしているなら純正レンズを選びましょう。
また、アクティブモードはレンズ内手ぶれ補正がある場合、手ぶれ補正効果が下がる場合があります。
必ず下がるとは言い切れないですし、サードパーティレンズを使うより断然良いですが、レンズ内手ぶれ補正はない方が無難かもしれません。
今回は純正で手ぶれ補正なしのレンズだけ紹介するので安心してレンズ選びできると思います。
α7Ⅳの4K60Pクロップに耐えられるレンズ
α7Ⅳの4K60Pクロップ対策にオススメのレンズはコチラです!
- SEL14F18GM(フルサイズ)
- SELP1635G(フルサイズ)
- SELP1020G(APS-C )
- SEL15F14G(APS-C)
- SEL11F18(APS-C)
では、それぞれについて紹介します。
ちなみに、焦点距離は1.5倍クロップした場合の数値も載せているのでご参考に。
SEL14F18GM(フルサイズ)
- 焦 点 距 離:14(21)
- 開 放 F 値 :F1.8
- 手ぶれ補正:なし
- 重 さ:460g
- 値 段:179,000円
まず先にフルサイズ用レンズを2つ紹介します。1つ目は超広角レンズのSEL14F18GM。
Super35mmモードのクロップを考えても21mmの画角なので、4K60Pでも十分な広さを確保できます。
歩きの躍動感を出したり自撮りするにも良いですね。
さらにはF1.8の明るさもあるので、夕方から夜にかけての撮影もバッチリできます。
気をつけたいのは、レンズの前玉が出ているのでフィルターを付けるなら別途ホルダーが必要なところ。ちょっと面倒かもしれません。
価格は18万円ほどで高額ですが、GMレンズの解像力と超広角、さらに明るさまで備えているレンズは他にないです。
SELP1635G(フルサイズ)
- 焦 点 距 離:16-35(24-53)
- 開 放 F 値 :F4.0
- 手ぶれ補正:なし
- 重 さ:353g
- 値 段:150,000円
フルサイズ用2つ目はSONY純正のSELP1635G。
開放F4.0ということで暗めのレンズですが、Gレンズなので解像力があって映りは良いです。
また、4K60Pの画角は広角24mmから標準の53mmで汎用性が高く、かなり使いやすいと思います。
ただ、4K60Pで自撮りするにはやや画角が狭めで、腕を伸ばして撮るので長時間は大変です。
パワーズームレンズなので一定速度でズームできるのもかなり良いです。筆者はAELボタンとC1ボタンにもズームを割り当てて親指一本で簡単にズームできるようにしています。
SELP1635Gとα7IVで4K60P撮影した映像もあるのでよければどうぞ。
お気に入りのレンズなのでバッチリレビュー記事も書いています。是非どうぞ。
SELP1020G(APS-C)
- 焦 点 距 離:10-20(15-30)
- 開 放 F 値 :F4.0
- 手ぶれ補正:なし
- 重 さ:178g
- 値 段:88,000円
ここからAPS-C用レンズを3つ紹介します。
1つ目はSONY純正のSELP1020Gです。
パワーズームがついていて、先ほどのSELP1635GのAPS-C用版みたいな感じです。
Super35mmの1.5倍クロップでも広角端15mmの超広角なので、映像に躍動感が出ますし自撮りするにも十分な広さ。
178gの超軽量もかなり魅力的です。
4K60Pとの相性がかなり良いので「基本4K60Pで撮りたい」という方はフルサイズ用じゃなくてこのレンズで良いかもしれません。
筆者は4K60Pの日中撮影はこれを使っています。
実際にα7IVとSELP1020Gの4K60P撮影した映像もあるのでぜひご覧ください。
あと、詳細なレビュー記事もあるのでこちらも是非どうぞ。
SEL15F14G(APS-C)
- 焦 点 距 離:15(23)
- 開 放 F 値 :F1.4
- 手ぶれ補正:なし
- 重 さ:219g
- 値 段:88,000円
APS-C用レンズの2つ目はSEL15F14Gです。
単焦点レンズなので画角の選択肢は無いですが、1.5倍クロップでも23mmということで歩き撮りにも十分な広さです。
このレンズの強みはなんと言っても開放F1.4の強力な明るさ。
4K60Pの夜景撮影ではフリッカー対策でシャッタースピード(SS)を1/100秒や1/125秒にする方が多いと思いますが、SSを短くするということは明るさが減るということです。
短いSSでも明るさを確保するなら開放F値が小さいレンズが必要なので、このレンズは4K60P夜景撮影に最適ということです。
ちなみに開放F1.4で219gの軽さはなかなか衝撃的ですね。
4K24Pの映像ですが、SEL15F14Gとα7IVを組み合わせた映像もあるのでよければご覧ください。
こちらもレビュー記事を書いているので詳しく知りたい方はどうぞ!
SEL11F18(APS-C)
- 焦 点 距 離:11(17)
- 開 放 F 値 :F1.8
- 手ぶれ補正:なし
- 重 さ:181g
- 値 段:63,000円
最後はSEL11F18です。
こちらも単焦点レンズで、Super35mmのクロップで17mmの画角になります。
歩き撮りの躍動感を出したり自撮りするにはバッチリの広さです。
181gの超軽量で、開放F1.8の明るさがあるので夜景撮影にも使えます。
SELP1020GとSEL15F14Gの間をとったような性能で、値段も若干安めなのでこのレンズを選ぶ方も多いと思います。
全画素超解像ズームを使うことでさらに1.5倍(25mm)まで画角の選択肢を持つこともできます(画質は若干落ちます)
α7Ⅳの4K60Pクロップ対策 まとめ
今回はα7Ⅳの4K60Pクロップ対策についてお話しました。
今回の内容は動画にもしてあるので良ければご覧ください。
結論としては『より広角のレンズを使う』しかないのですが、レンズの選び方には2つパターンがあります。
1つ目は超広角レンズを使うこと。
2つ目はAPS-C用レンズを使うこと。
また、アクティブモードの仕様もクセが大きいので注意が必要です。
以上を踏まえて、4K60Pクロップ用にレンズを5つ紹介しました。
- SEL14F18GM(フルサイズ)
- SEL1635G(フルサイズ)
- SELP1020G(APS-C )
- SEL15F14G(APS-C)
- SEL11F18(APS-C)
ぜひ参考にして4K60P撮影をより良いものにしてください。
以上、α7Ⅳの4K60Pクロップ対策にてついてでした。この記事が皆さんのお役に立てば幸いです。
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