α7IVに使うマクロレンズを探してます。おすすめのレンズや選び方もわかると良いな。
マクロレンズ選びでは焦点距離やF値だけでなく最大撮影倍率が重要になります。
しかし、メーカーのスペック表は項目が多過ぎて、見るだけで一苦労。
ということで今回は、レンズの選び方をお伝えした上でα7IVにオススメのマクロレンズを紹介します!スペックを重要な項目だけに絞っているのでレンズ選びしやすいはずです。
この記事を書いているのは写真家兼ライターの「とも」です。
全国を旅しながら風景を撮影しています。
そんな筆者はSONYカメラの愛用者で、旧型のα7IIIやAPS-C機のZV-E10など色んなカメラで撮影してきました。
マクロ撮影もたっぷりしてきた筆者なので、ユーザー目線で皆さんに役立つ情報をお伝えできると思っています。
ということで今回は「SONYα7IVおすすめのマクロレンズ5選!マクロ選びは最大撮影倍率を見る。」というテーマでお話します!
α7IV用マクロレンズの選び方
α7IVのオススメレンズを紹介する前に、まずマクロレンズの選び方をお伝えしておきます。
一言でマクロレンズと言っても、性能や特徴はバラバラ。
選び方を知らないと、思った通りの写真や映像が撮れず、すぐ手放すことになりかねません。
ということで、α7IV用マクロレンズを選ぶための確認項目をまとめました。
- 焦点距離
- 開放F値
- 最大撮影倍率
- 重さ
- 値段
それぞれの項目について簡単に解説しておきます。
焦点距離
焦点距離は「画角」を決めるとても重要な要素で、具体的には次のような関係があります。
- 35mm以下 → 広角
- 50mm前後 → 標準
- 85mm以上 → 望遠
それぞれの画角には向き不向きがあって、被写体に注目する場合は歪みの少ない標準〜望遠画角が良いとされています。
撮るものにもよりますが、マクロレンズを探しているということは花や小物、昆虫など何かに注目した写真を撮るのを想定しているのではないでしょうか。
なのでできれば、標準から望遠の間である50〜100mmほどのレンズを選ぶと良いと思います。
開放F値
開放F値は写真や映像の「明るさ」に加えて「ボケ具合」を決める要素です。
開放F値が小さいほど明るくボケやすくなります。
マクロ撮影では被写体に近寄って撮影するので、少しの体の動きや被写体の動きがブレに繋がってしまいます。
ブレを抑えるにはシャッタースピード(SS)を短くするのが重要ですが、SSを短くするということは暗くなるということ。
そんな時に、明るいレンズなら明るさを確保しつつSSを短くすることができます。
また、ボケも活かして撮影すれば解けるような幻想的マクロ写真が撮影できます。
最大撮影倍率
焦点距離と開放F値はどんなレンズ選びでも重要視されますが、マクロレンズ選びでは最大撮影倍率も重要です。
最大撮影倍率は被写体をどれだけ大きく写せるかということ。
最大撮影倍率0.5倍なら「ハーフマクロ」、1.0倍なら「等倍マクロ」と呼ばれます。
せっかくマクロ写真を撮るなら大きく写せる方が良いので、なるべく等倍マクロを選ぶようにしましょう。
ハーフマクロに限ってスペック表の倍率表示が見つけにくかったりするので注意しましょう。
重さ
レンズ選びでは重さも重要です。
特にマクロ撮影はピント合わせが難しいので、同じ姿勢で長時間構え続けることも多いです。
そんな時にレンズの重さが響いてきます。α7IVがフルサイズカメラというだけですでに重いので、体力に自信のない方は軽めのレンズを選びたいところです。
値段
今のところ、Eマウント用のマクロレンズでとんでもなく高額なものはなさそうです。
それでも高額なものは15万円ほどしますから、コスパを考えてじっくりレンズ選びした方が良さそう。
純正だけでなく、SIGMAやTAMRONなどのサードパーティレンズも選択肢に入れると、お財布に優しいレンズ選びができそうです。
以上、α7IVのマクロレンズを探すべく、レンズの選び方を紹介しました。
これに加えて、α7IVのスペックもしっかり把握しておけばよりレンズ選びがしやすくなると思います。
では、ここからオススメマクロレンズを紹介していきます。
α7IVおすすめのマクロレンズ5選
それではα7IVおすすめのマクロレンズを紹介します。
紹介するのはこちらの5つです!
- TAMRON 20mm F/2.8
- SEL50M28
- VoightLanther MACRO APO-LANTHAR 65mm F2
- SIGMA 70mm F2.8 DG MACRO
- SEL90M28G
では、1つ1つ紹介していきます!
TAMRON 20mm F/2.8
- 焦点距離:20mm
- 開放F値 :F2.8
- 最大倍率:0.5倍
- 重 さ:220g
- 値 段:38,000円
マクロレンズには珍しい広角レンズです。
超軽量220gだし明るさも十分、お値段手頃なレンズです。とはいえ「ハーフマクロ」ですし、20mmだと結構歪みが出ます。
サードパーティレンズで値段もお手頃なので、風景などをメインにして、「マクロも撮影できる」という感覚で使うと良さそう。
SEL50M28
- 焦点距離:50mm
- 開放F値 :F2.8
- 最大倍率:1.0倍
- 重 さ:236g
- 値 段:52,000円
SONY純正のマクロレンズ。「標準画角」なので使い勝手は良いし、なかなかの軽量です。
AF(オートフォーカス)はかなり遅めですが、マクロ撮影はMF(マニュアルフォーカス)がオススメなので、それなら心配いらないかと。
画質も悪くはないですが、値段も考えると後で紹介するSIGMAレンズの方が良さそう。「やっぱり純正が良い!」という人は最初のマクロレンズとして選んで良いと思います。
VoigtLanther MACRO APO-LANTHAR 65mm F2
- 焦点距離:65mm
- 開放F値 :F2.0
- 最大倍率:0.5倍
- 重 さ:625g
- 値 段:98,000円
標準域のハーフマクロレンズです。
ちまたで「神マクロ」と呼ばれるこのレンズにはパリッとした高い解像感があり、小さな世界を鮮明に写し出してくれます。
等倍撮影できないのとMFだけなのはマイナスポイントではあるけど、一味違ったこのレンズだからこそ愛着も湧くかもしれません。
お値段は少々高めではあります。
SIGMA 70mm F2.8 DG MACRO
- 焦点距離:70mm
- 開放F値 :F2.8
- 最大倍率:1.0倍
- 重 さ:570g
- 値 段:50,000円
こちらはSIGMAのマクロレンズ。
高い解像度と等倍率に加え、価格もお手頃という素晴らしいレンズ。中望遠画角なので風景やポートレートも撮れます。
手ぶれ補正はついていませんが、α7IVには5.5段の強力なボディ内手ぶれ補正がついているので心配ありません。
AFは遅めなので、基本MF撮影でいきましょう。
「迷ったらとりあえずこれ!」という筆者一押しのマクロレンズです。
SEL90M28G
- 焦点距離:90mm
- 開放F値 :F2.8
- 最大倍率:1.0倍
- 重 さ:602g
- 値 段:134,000円
最後に紹介するのはSONYのレンズ。
純正の中でも「Gレンズ」は特に高い解像度と優しいボケを持っています。望遠レンズなので被写体により注目した写真になり、ボケも大きいです。
また、マクロレンズはAFが遅いものが多いですが、このレンズはかなり早め。動く被写体にも使えそうですね。
今回紹介する中で性能が1番なのはこのレンズです。
α7IV用マクロレンズまとめ
今回はα7IVにおすすめのマクロレンズ5つと、マクロレンズの選び方を紹介しました。内容を簡単にまとめます。
まず、レンズの選び方として、確認しておきたい項目をお伝えしました。
- 焦点距離
- 開放F値
- 最大撮影倍率
- 重さ
- 値段
特に重要なのが、焦点距離と最大撮影倍率です。
歪みなく被写体に注目した写真や映像を撮るために、「50〜100mm」ほどを選ぶと良いでしょう。
また、マクロレンズには最大撮影倍率が0.5倍の「ハーフマクロ」と1.0倍の「等倍マクロ」があるので、できるだけ等倍マクロを選ぶようにしましょう。
そして、今回オススメしたレンズはこちらです。
- TAMRON 20mm F/2.8
- SEL50M28
- VoightLanther MACRO APO-LANTHAR 65mm F2
- SIGMA 70mm F2.8 DG MACRO
- SEL90M28G
TAMRON20mmは面白いレンズではありますが、被写体に注目する感じではなさそうです。
オススメはコスパが高い『SIGMA 70mm F2.8 DG MACRO』です。解像度が高く、手ぶれ補正がありませんがα7IVのボディ内手ぶれ補正があれば安心です。
性能で言えばSONY純正の「SEL90M28G」がオススメ。マクロレンズとしてはAFが早めなので、ポートレートなどいろんな場面で活躍してくれます。
ぜひ自分に合ったマクロレンズを選んで、小さな世界に足を踏み入れてみてください。
あと、マクロレンズ以外でも用途や画角ごとにレンズを紹介しています。
よければご参考に。
以上、この記事が皆さんのお役に立てば嬉しいです。
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