シマエナガは北海道にだけ生息する野鳥です。
その愛らしい姿から「雪の妖精」と呼ばれ、北海道内だけでなく多くの人に親しまれています。
この記事では、シマエナガがなぜ北海道に生息するのか、その理由などについて紹介します。
ちなみにこの記事の筆者は写真家の「tomo」です。
撮影したシマエナガの写真はX(旧Twitter)で紹介されています。
シマエナガが北海道に生息する理由
エナガ
シマエナガは、鳥類のスズメ目エナガ科エナガ属の北海道固有の亜種です。
本州や九州に生息するエナガとは異なり、頭が純白なのが特徴です。
実はエナガは海外にも複数の種類が生息していて、それぞれ体の大きさや色などが違っています。
国内のエナガもシマエナガを含めて4亜種います。
ただ他の3種は模様などに大きな違いはないようで、ルーツが南方か北方かによって見た目が大きく違うようです。
ブラキストンライン
北海道と本州は「ブラキストンライン」という分布境界線によってルーツが別れます。
この境界線の北か南かで動物の種類や見た目に大きな違いがあるんですね。
だから北海道にはヒグマやキタキツネ、エゾナキウサギなどの本州にはいない動物が暮らしています。
シマエナガも北方からのルーツなので見た目に大きな違いがあると考えて良さそうです。
ちなみに最近は津軽海峡を越えた青森県でもシマエナガの目撃例があるようで、トンネルや船舶などを通じて渡ってきたのかもしれませんね。
北海道でシマエナガに出会う方法
シマエナガを観察するのに最適な季節は、秋から冬にかけてです。
この時期、シマエナガは群れを作り、森や林を活発に動き回ります。
以下のポイントを押さえると、シマエナガに出会える確率が高まります。
1. おすすめの場所
• 森林公園
• 湿地帯や河川付近
2. 観察の時間帯
早朝や夕方は、シマエナガが餌を探して活発に動き回る時間帯です。
3. 鳴き声
シマエナガは移動しながら「ジュルルジュルル」という鳴き声を発します。
鳴き声にも数種類ありますが、このジュルルという鳴き声は独特で聞き取りやすいです。
この鳴き声を頼りにすると見つけられる可能性は高まります。
4. 注意点
冬のシマエナガは人に対して極端に警戒はしていません。
しかし追いかけたり驚かせるような行動をとると当然逃げるしストレスを与えます。
静かに観察し、過度に近づいたり追いかけたりしないようにしましょう。
また、シマエナガは移動が素早く、全く同じルートを移動する確約もありません。
忍耐強く何度もチャレンジするつもりでいた方が良いかもしれません。
まとめ
シマエナガはエナガという鳥の北海道固有の亜種です。
南方の亜種とはルーツが違うので、見た目にも大きな違いが出ています。
シマエナガは北海道全域に生息しているので、どこでも出会える可能性があります。
冬場は活発に動き回っているので、森林や湿地、河川付近で忍耐強くチャレンジすると観察できるかもしれません。
最後まで記事をご覧いただきありがとうございました。
シマエナガグッズを販売してるオンラインショップもあるので、ぜひ見てみてください。
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