SIGMA 30mm F1.4 DC DN Contemporaryって、名前が長いけどどういう意味?
長くて覚えにくい名前ですよね。
でもレンズの名前を読み解くと、性能や特徴も理解できるので、意味を知っておいて損はありません。
この記事を書いているのは写真家兼ライターの「とも」です。
全国を旅しながら風景写真を撮影しています。
今回紹介するレンズを使ってたくさんの写真を撮ってきた筆者なので、みなさんにも役立つ情報をお伝えできると思っています。
また、この記事で使用している写真は全てSIGMA 30mm F1.4で撮影しているので、どんな写真が撮れるのか確かめながら見ていただければと思います。
ということで今回は「【長い名前】SIGMA 30mm F1.4 DC DN Contemporaryの意味」というテーマで記事を書きます。
SIGMA 30mm F1.4 DC DN Contemporaryの意味
それでは早速、この長いレンズの名前の意味について解説していきます。
解説順は下記の通りです。
- 30mm
- F1.4
- DC DN
- Contemporary
それではいきましょう!
30mm
30mmとはこのレンズの焦点距離であり、このレンズが『標準画角』であることを示します。
画角には大まかに分けて「広角・標準・望遠」の3つがあり、それぞれ写る範囲が「広い・普通・狭い」といった感じです。
実際の作例で比べてみましょう。
広角
標準
望遠
画角で写せる範囲が全く違いますね。
画角は何をどう写したいかによって使い分けるので正解はありませんが、この写真に関しては標準画角がキレイにハマってるように感じます。
では、焦点距離から画角を判断するには、具体的にどうすれば良いのでしょうか?
画角は焦点距離によって、概ね下記のように分類できます。
- 35mm以下→広角
- 50mm前後→標準
- 85mm以上→望遠
「え?30mmだったら広角に入るじゃん。」
と思われるかもしれませんが、使用するカメラのセンサーサイズによって下記の補正がかかります。
- APS-C→焦点距離×1.5
- フォーサーズ→焦点距離×2.0
そして、SIGMA F1.4 DC DNはAPS-C用なので
- APS-C用→30×1.5=45mm
ということで、『標準画角』となるのです。
F1.4
F1.4はこのレンズの開放F値で、『とても明るいレンズ』であることを示しています。
F値は「絞り」とも呼ばれ、数値が上がるほど受け取る光の量が減り、下がるほど光の量は増えます。
つまり、F値が小さいほど写真を明るく撮れるということです。
また、F値は撮影時に変えられるので、開放F値とは「そのレンズで設定できる最小のF値」ということです。
開放F値2.8や2.0でも十分明るいレンズですが、1.4となるととても明るく、夜景や星景、手持ち撮影に重宝します。
DC DN
DC DNとはSIGMAがつけているレンズの分類記号みたいなものです。
DCはAPS-C用レンズですよという意味で、DNはミラーレス用レンズですよという意味です。
購入する前に間違えていないかチェックするくらいで、覚える必要までは無いと思います。
Contemporary
こちらもSIGMA製品独自の意味がある単語です。
SIGMAレンズは用途や求める性能に応じて「Contemporary」「Art」「Sports」という3つのタイプがあります。
ザックリ言うと
『Contemporary』は汎用性が高くお手頃なもの。
『Art』は高いクオリティを求める分、高額なものが多いです。
『Spotts』は動体撮影に対応でき、運動性能の高いレンズ。こちらも高額です。
といった感じです。
筆者はArtとContemporaryのレンズを持っており、写真をじっくり比較するとやはりArtの方が良い気はします。
ただ、決定的な差は感じませんし、重さや大きさを考えればContemporaryの方が良い場合もあります。
せっかく小型軽量なAPS-機を使うなら、レンズもまずは軽いものが良いかもれませんね。
以上、このSIGMA 30mm F1.4 DC DN Contemporaryの意味について解説しました。
レンズへの理解が少し深まっていれば嬉しいです。
せっかくなのでここからは、このレンズの性能と特徴について少し深掘りしてお話しするので、参考にしてもらえればと思います。
SIGMA 30mm F1.4の性能と特徴
早速、SIGMA 30mm F1.4の性能や特徴についてお話していきます。
お話するのは下記の内容です。
- 強力な明るさ
- 汎用性のある画角
それではいきましょう!
強力な明るさ
開放F値1.4という強力な明るさは写真にどんな影響を与えるのでしょうか?
ということで、明るいレンズのメリットを挙げてみます。
- 暗い場所でも手ブレしにくい
- 早く動く物でも被写体ブレしにくい
- 星景など、微かな光も写すことができる
- ボケ感のある写真が撮影できる
明るいだけで色んなメリットがありますね。
暗いレンズでも、ISO感度を上げればブレを抑えたり星景撮影もできますが、代わりにノイズが出て写真がザラついてしまいます。
明るさの代償みたいなものですね。
その点、このレンズは最小限のISO感度で撮影可能なので、ノイズの心配はほとんどなく上のような天の川が撮影できます。
単焦点の醍醐味である明るさを思いきり体感できるレンズです。
汎用性のある画角
序盤にもお話したとおり、このレンズは「標準画角」です。
標準というだけあって汎用性が高く、風景写真から花の近景、人物撮影まで幅広くこなします。
交換レンズを持つのが面倒だけど、単焦点の明るさを楽しみたいからズームレンズも嫌、、、
という方はこのレンズ一本でも結構楽しめちゃうと思います。
SIGMA 30mm F1.4の意味 まとめ
今回は、SIGMA 30mm F1.4 DC DN Contemporaryの意味についての記事でした。
名前から分かる、このレンズの特徴をおさらいすると
- 30mm→標準画角
- F1.4→とても明るい
- DC DN→APS-Cミラーレス機用
- Contemporary→汎用性が高くお手頃
といった感じです。
単焦点の醍醐味である「ボケ」や「明るさ」を思いきり体感できるレンズなのでオススメです。
もしこの記事を見て
「SIGMA 30mmについてもっと知りたくなった!」
という方はまとめ記事もありますのでぜひご覧ください。
SIGMA 30mm F1.4 DC DNについてまとめました!【作例・レビュー・比較】
以上、この記事が皆さんのお役に立てば幸いです。
コメント