【オススメ5本】SONYα6700用レンズの選び方!キットレンズSEL18135ってどう?

【オススメ5本】SONYα6700用レンズの選び方!キットレンズSEL18135ってどう?

今回はSONYα6700のレンズの選び方についてお話します。

α6700はAPS-C機ですが、フルサイズ用レンズも使うことができるので、かなり選択肢は多いです。

値段や性能、自分の用途も考えると「どのレンズにすれば良いかわからない」という方も多いと思います。

なので今回はα6700のレンズの選び方をお伝えした上でおすすめレンズも5本紹介するので、参考にしていただければと思います。

ちなみに今回の内容は動画にもしてあるので、見やすい方でご覧ください。

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目次

レンズ選びの基本

まず初心者の方に向けてレンズ選びの基本をお話するので、ご存じの方は次の項目からご覧ください。

レンズを選ぶ時の大事な項目として次の5つがあります。

  • 焦点距離
  • F値
  • 手ブレ補正
  • 最大撮影倍率
  • 重さ

この5つは言葉の意味や数値の目安を絶対に知っておいた方が良いので、しっかり理解しておいてください。

焦点距離

まず焦点距離についてお話します。

焦点距離は写真や映像の写る範囲である、画角を決めるものです。

画角は何よりも重要で、これを失敗するとまともな撮影すらできません。

野鳥撮影するのに広く写るレンズを買っても鳥は点にしか写りませんし、パノラマを撮るのに望遠レンズがあっても一部しか撮れません。

そして、1本のレンズでどの画角にも対応することは無理なので、焦点距離選びがとても重要になってくるわけです。

レンズの焦点距離は10mmから600mmあたりまでありますが、これをまず大まかに3種類に分けます。

  • 〜35mm:広角
  • 35〜85:標準
  • 85mm〜:望遠

明確に基準があるわけではないですが、目安はこんな感じでOKです。

ではそれぞれの画角の特徴をお伝えしていきます。

広角

a6700 wide

広角は広い風景や動画の歩き撮影、あと建物を撮ったりするのに使うことが多いです。

何か1つの被写体に注目するというより、しっかり全体を写したり立体感を出すことに長けています

広角という1つの括りですが、写る範囲は結構違うので注意です。

20mm前後なら風景を広く写せますが、30mm前後になると標準画角に近づいて、広く写す感じではなくなります。

基本的に焦点距離が大きくなるほど被写体に注目した印象になりやすいので、広角の中でみてもそれは同じです。

10mm代でポートレートを撮る人はほぼいませんが、35mmあたりで撮る人は結構出てきます。標準画角になるともっと増えます。

あと自撮りに関しても画角は結構シビアなので目安をお伝えしておきます。

  • 〜20mm:広く撮れる
  • 〜25mm:とりあえず撮れる
  • 〜30mm:厳しいけど撮れる
  • 〜35mm:やめた方が良い

自撮りのVLOGなどを考えるなら20mm以下をおすすめします。

広角の中でも焦点距離で用途は大きく違う

標準

a6700 standard lens

続いて、標準画角です。

標準の中でも広角端35mmと望遠端85mmで印象は全然違います。

35〜50mmあたりは風景と物撮りの中間のような印象なので、よくスナップ撮影で使われます。

35mmの単焦点で街歩きして撮るのが好きという人も多いです。

動画では、静止画と違って少し広めの画角で被写体をフレーミングする必要があるので、35~50mmあたりでポートレート動画を撮る方も多いです。

広角と違ってブレやすいので、歩き撮影はジンバルがあった方が良いかもしれません。

50mmの画角は人の目と同じ印象と言われるので、自分が見たものをそのまま切り取るのに向いています。

35mよりもっと注目した画角になるので、風景に使えないわけではないですが、物やポートレート寄りに使われるように思います。

そして85mmはさらに被写体に注目しているので、ポートレートの2大画角と言われます。

もう1つは135mmですが、被写体からの距離が離れてコミュニケーションがとりずらいと言われたりします。

ただ望遠寄りの方が「圧縮効果で整った印象になりやすい」とか、逆に「のっぺりした印象で好きじゃない」という色んな意見があるので調べてみると良いと思います。

a6700 macro lens

あと50から100mmあたりにかけては被写体に近寄って撮影できるマクロレンズもあったりして、物撮りにも向いている画角だと思います。

標準は考え方次第で色んな用途に使える

望遠

a6700 telescope lens

85mmを超えた望遠画角です。

望遠も85から600mmほどということでかなり幅広いです。

200mmくらいまではポートレートなどに使ったりします。

200mm以上は近寄れなかったり遠くにいる被写体を撮る画角と考えて良いと思います。

運動会などで使うなら300mmくらいで撮れると良いように思いますし、野鳥や野生動物、スポーツなどを撮るなら400mm以上も撮れると良いです。

個人的には野鳥と動物を撮ることが多いので、基本400mm以上使えるようにしています。

望遠はポートレートや近寄れない被写体に使う

単焦点とズーム

焦点距離の解説は以上ですが、レンズには1つの焦点距離だけ使える「単焦点レンズ」と焦点距離を変えられる「ズームレンズ」があります。

単焦点レンズは画質や明るさの面でメリットがあります。

ただ、ズームと違ってレンズが複数本ひつようで交換の手間も発生します。

どちらが正解というわけでもないので、ここからの内容も踏まえてトータルで判断するしかないと思います。

単焦点とズームにはそれぞれ強みと弱みがある

F値

a6700 f number

続いてF値についてです。

F値は写真や動画の明るさを決めるもので、F値が小さいほど明るく撮れます。

そして、そのレンズが使える一番小さいF値を「開放F値」というので、開放F値が小さければそのレンズは明るいということです。

明るさの目安は次のとおりです。

  • 〜F2.0:とても明るい
  • 〜F2.8:明るめ
  • 〜F3.5:暗め
  • F4.0〜:暗い

夜景や暗い室内で撮る方はF2以下のレンズを持っておいた方が良いと思います。

あと望遠レンズはどうしても暗くなりやすいので、ある程度は暗さも許容しないといけません。

そして、F値は明るさに加えてボケ具合にも影響します。

ボケを活かした表現をするなら開放F値が小さいものを選ぶようにしてください。

ボケは焦点距離や撮影距離によっても変わるので、一概には言えないところがありますが、強いボケを使いたいならやはりF2以下で考えると良いように思います。

夜景撮影やボケを活かした表現をするならF2以下のレンズ

手ブレ補正

続いては手ブレ補正についてです。

レンズには手ブレ補正があるものと無いものがあります。

α6700には手ブレ補正があるので、「レンズに無くても良いだろう」と考える人と、「レンズにも補正があればもっと強力に補正してくれそう」と考える人がいそうな気がします。

実はどっちも正解のようで間違えているとも捉えられます。

まずSONYのカメラは、ボディとレンズ両方に手ブレ補正があっても強力にはなりません

手ブレには次の3種類があります。

  • 移動ブレ
  • 回転ブレ
  • 角度ブレ

レンズで角度ブレを抑えてボディで残りを抑えるという、役割分担が起こるだけです。

足し算や掛け算にはなりません。

最近はボディが手ブレ補正を持っているので、搭載されていないレンズが増えています

ではレンズに手ブレ補正が無くても良いかというとそうでもなくて、望遠画角に関してはボディよりレンズの手ブレ補正の方が有効です。

つまり、α6700にはボディ内手ブレ補正があるので、広角や標準画角ならレンズに手ブレ補正は不要で、望遠はレンズ補正が必要と考えればOKです。

広角と標準はα6700のボディ内補正で十分

最大撮影倍率

続いて最大撮影倍率についてです。

最大撮影倍率は数値が大きいほど被写体を大きく写せるというものです。

小物や植物、昆虫など小さいものを撮るときに重要になってきます。

小さいものを大きく写せる「マクロレンズ」というのがあります。

等倍マクロと言われるものは最大撮影倍率が1.0倍で、ハーフマクロは0.5倍です。

最大撮影倍率の目安は次のとおりです。

  • 1.0倍:大きい
  • 0.5倍:大きめ
  • 0.25倍:それなり
  • 0.2倍:小さめ

小物を撮るなら0.5倍以上の性能があるレンズを持っておいた方が良いように思います。

小物や昆虫、植物には0.5〜1.0倍のレンズが欲しい

重さ

最後に重さです。

カメラを始めるときは若干軽視されがちな重さなんですが、実はかなり重要です。

軽いレンズなら気軽に持ち出せて撮影の機会や経験も増えていきますし、撮影の負担も少ないです。

あとレンズが軽いと三脚やジンバルも小型で軽量なものが使えるので、機材の選択肢も増えます

軽いレンズは暗めのものが多かったり、単焦点で画角の選択肢が減ったりということもあったりするので重さだけでなくトータルで考える必要はあります。

ただ、たった100gの違いで機材に載らなかったり負担も変わってくるので、重さは大事な要素です。

α6700用レンズの選び方

続いてα6700用レンズの選び方をお伝えします。

お伝えする内容は次の3つです。

  • フルサイズ換算とクロップ
  • 純正かサードパーティか
  • キットレンズはどうなのか

フルサイズ換算とクロップ

フルサイズ換算

α6700はAPS-C機なので、焦点距離をフルサイズ換算1.5倍して考えます。

24mmのレンズを使ったとしたら、実際の画角は36mmほどになります。

広角というより標準領域になるので、24mmの画角で撮るなら24÷1.5で16mmのレンズが必要ということになります。

焦点距離1.5倍は忘れず計算してください。

クロップ

フルサイズ換算に加えて、α6700はいくつかの機能を使った時に画角が狭くなります。

  • アクティブモード:1.14倍
  • ブリージング補正:1.05倍
  • 4K120P:1.6倍
  • FHD240P:1.5倍

ブリージング補正については、SELP1020Gで確認したら1.01倍でした。

ただ他のレンズだとまた違うかもしれないので、一応1.05倍としています。

1つ例で計算してみます。

焦点距離100mmのレンズで4K120P撮影すると、フルサイズ換算1.5倍で150mm。1.6倍クロップで240mmになります。

100mmの画角で撮りたい場合は逆算して、100÷1.5÷1.6で40mmくらいのレンズが必要ということです。

フルサイズ換算とクロップを考えないと、全然思った画角で撮れないので注意してください。

静止画についてはクロップされる機能は無かったと思うのでフルサイズ換算だけ考えれば良いと思います。

フルサイズ換算とクロップを意識してレンズを選ぶ

純正かサードパーティか

続いて純正かサードパーティかについてです。

動画用手ブレ補正のアクティブモードは純正じゃないと十分効果が出ないという仕様があります。

今手元にサードパーティレンズが無いので試せていませんが、僕はこの仕様があるので純正レンズを使うようにしています。

α6700も同じかどうかはわかりませんが、頭に入れておいた方が良い仕様だと思います。

アクティブモードは純正じゃないと補正効果が下がる可能性がある

キットレンズ

続いてキットレンズはどうなのかについてです。

α6700のキットレンズは「SEL18135」というものです。

フルサイズ換算で27-203mmの画角で、開放F3.5の暗めのレンズになります。

重さは325gなので、画角の幅から考えれば軽いと思います。

広角端27mmで自撮りに使うようなレンズではないですが、風景やポートレートが撮れて、最大撮影倍率が0.29倍で物撮りにも良いと思います。

なので、買って損するようなレンズではないと思いますし、初心者の方が焦点距離の感覚を掴んだりするにも良いレンズだろうと思います。

ただ、実質5万円ほどで買うことになるので、もっと自分の用途に合ったレンズが見つけられるならそっちを買った方が良いとにも思います。

つまり、とりあえず幅広く撮れるようにしておきたいならキットレンズで良いと思いますし、画角や軽さ、明るさなどに不安があるなら他のレンズを検討したほうが良いという感じです。

キットレンズも画角の選択肢が多くて悪いレンズではない

α6700用おすすめレンズ5本

最後にα6700用おすすめレンズを5つ紹介します。

レンズ選びは用途次第なところがあるので、この用途ならこのレンズがオススメというものを紹介しておきます。

SELP1020G

まずは広角ズームレンズのSELP1020Gです。

フルサイズ換算15mmの超広角が使えるので、歩き撮りするならこのレンズという感じです。

広角側でパースの効いた風景や建物を撮って、望遠側で少し寄ったりスナップ感覚で使うのも良いです。

ただあくまで30mmなので、標準画角ほど被写体に注目した絵にはなりにくいですし、F4なので暗所性能やボケに期待するレンズではないです。

重さは178gしかないので気軽に持ち出せますし、軽量ジンバルにも載ります。パワーズームがあって表現幅も広がると思います。

APS-Cの広角レンズとしてはもう定番と言って良い、間違いないレンズだと思います。

ソニーストア

SEL15F14G

続いてはSEL15F14Fです。

これもAPS-Cレンズとしては定番と言って良いんですが、SELP1020Gと違って明るい単焦点です。

開放F1.4の明るさがあるので夜景撮影が楽しめますし、なんなら星景も撮れたりします。自撮りなどをすると背景が綺麗にボケたりもしてくれます。

重さは219gなので、こちらも軽量ジンバルに載ります。

換算22.5mmの単焦点なので用途は考えておきたいところですが、夜景の歩き撮影などにうってつけのレンズだと思います。

逆に重くても良い場合はSIGMA 16mm F1.4 DC DNもコスパがかなり良いレンズです。

僕はこのレンズとα6300でよく夜景や星を撮っていました。

ソニーストア

SEL11F18

続いてはSEL11F18です。

このレンズはずっと欲しいと思いながら買えていないレンズなんですが、今紹介したSELP1020GとSEL15F14Gの中間どころという感じです。

換算16.5mmの超広角に開放F1.8の明るさがあるので、SEL15F14Gの明るさは欲しいけど22.5mmは狭すぎるとか、SELP1020Gの広さが欲しいけどF4は暗すぎるという方にピッタリです。

重さも181gしかないので気軽に使えるレンズだと思います。

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SEL70350G

続いてはSEL70350Gです。

フルサイズ換算105mmから525mmまで使える望遠ズームレンズです。

α6700はAPS-Cの画角を活かして望遠を撮る方も多いだろうということで、僕も気になっているレンズでもあるのであげておきます。

望遠寄りのポートレートからスポーツ、乗り物、動物まで使えるレンズだと思います。

α6700と同時に発売された「SEL70200GII」も105mmから300まで撮れて、ハーフマクロなので物撮りにも使える魅力的なレンズです。

ただ値段が高すぎて見送ったという方も多いと思います。

SEL70350Gは、2019年発売のレンズということで新しくはないですが、その分割安で手に入ったり中古でも出回っているかもしれません。

超望遠としてはかなり軽い625gですが、APS-C用レンズなのでフルサイズとの併用は難しいです。

あとテレコンバーターは対応していないので、これ以上画角を伸ばすことはできません。

ただ、4K120Pの1.6倍クロップを使うと840mmになってスローで面白い映像が撮れそうです。

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SEL100400GM

最後に紹介するのはSEL100400GMです。

僕が望遠撮影でいつも使っているレンズで、フルサイズ換算150から600mmでテレコンなしでも大体のものが撮れます。

いざという時はテレコンも用意して2倍か1.4倍しても良いです。

フルサイズ用レンズなので、APS-C機でもフルサイズ機でも使えます。

重さは1.4kgあるので、レンズを持ってカメラをぶら下げるような持ち運び方をしています。

とても良いレンズで重宝してますが、2017年発売のレンズということで、そろそろ100400GMIIが出ても良いよなと言われたりもします。

結構高額な買い物なのでだったらIIが出るまで待とうとか、IIが出た時に安くで買おうという考えも正直ありだと思います。

あと同じ画角でSIGMAの100400mmもあって、これも以前α7IIIと一緒に使っていましたが良いレンズでした。

GMレンズと比べると値段もかなり下がりますし、軽くもなるので検討してみると良いと思います。

今回はα6700のレンズの選び方とおすすめレンズを5本紹介しました。

考えることは多いと思いますが、じっくり考えて自分にピッタリのレンズを見つけてください。

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