静止画設定
α6700の動画設定についてお話したので、続いて静止画設定についてお話します。
お話するのは次の4つです。
- JPEGとRAW
- ドライブモード
- インターバル撮影
- サイレントモード
まずはJPEGとRAWについてお話します。
ちなみに静止画も、基本的なことはMENUの「メイン」から設定ができます。
JPEGと RAW
静止画を撮る時にはファイル形式をJPEGとRAWから選べます。
JPEGは撮った写真をそのまま活用する場合に選びます。
RAWは現像ソフトで編集して自分好みに調整する場合に選びます。
RAW現像なんて考えてないという方はJPEGで撮ればOKですし、じっくり調整するならRAWを選びます。
念の為両方で撮っておきたい場合はRAW+JPEGを選べばOKです。
RAW
RAWで撮る場合には、次の2つの形式を選べます。
- ロスレス圧縮RAW
- 圧縮RAW
どちらも情報量は多いですが、ロスレス圧縮RAWの方がより情報が多くて現像に強いと捉えて良いと思います。
ファイルサイズはロスレス圧縮が1枚32MBほどで、圧縮RAWは27MBほど、JPEGだと最大11MBほどという感じです。
せっかくRAWで撮るならロスレス圧縮を選んだ方が良いかなとは思いますが、連写速度が落ちるので注意が必要です。
JPEG
JPEGを選んだ場合は画質を4種類から選ぶことができます。
一番上のエクストラファインから順にファイルサイズが半分くらいになっていきます。
基本はエクストラファインで、抑えてもファインあたりにした方が良いように思います。
あと画像のサイズもL,M,Sから選べて順にサイズが半分になっていきます。
縦横比率の「アスペクト比」も選べるので好みに応じて選んでください。後でアプリなどでトリミングできるなら3:2で撮っておくのが一番有利です。
ちなみにJPEGに加えて「HEIF」というファイル形式があります。
JPEGと比べてファイルサイズを抑えられて画質も良いですが、汎用性が低いのでHEIFを使う必要はほぼないと思います。
ドライブモード
続いてドライブモードについてです。
ドライブモードは連写やセルフタイマーを使うための機能です。
連続撮影
連続撮影を選ぶと連写ができるようになって、Hi+の設定で最大11枚になります。
ただロスレス圧縮RAWだと連続撮影可能枚数が大幅に減るようです。
V90のSDカードでも2秒も連写すれば速度低下します。
連写枚数が気になる方は圧縮RAWかJPEGを使った方が良さそうです。
セルフタイマー
セルフタイマーの設定は2秒、5秒、10秒で設定できるようになっています。
10秒後に5枚とか5秒後に3枚という感じで連写と組み合わせることもできます。
ブラケット撮影
あとブラケット撮影という、露出やピント位置を変えながら複数枚の写真を撮る機能もあります。
これは撮影後に編集ソフトで合成してHDR化したり、写真全体にピントが合っているように見せるための機能です。
気になる方は「HDR合成」とか「被写界深度合成」などで調べてみると良いと思います。
インターバル撮影
続いてインターバル撮影です。
インターバル撮影は、決めた間隔で決めた枚数だけ写真を撮る機能です。
この機能で撮った写真を編集してタイムラプスを作ったりします。
α6700にはタイムラプス機能もあるんですが、撮影間隔を5秒に設定できません。
あと、インターバル撮影は静止画が記録されて、タイムラプス機能では動画が記録されるという違いもあります。
僕はインターバル機能を星景タイムラプスを撮るのに使ったりします。
サイレントモード
続いてサイレントモードです。
サイレントモードではシャッター音を出さずに撮影ができます。
通常はシャッター幕が動くことで撮影ができる(メカシャッター)のですが、サイレントモードでは「電子シャッター」というもので撮影を行います。
電子シャッターでは人工光源の点滅が写ってしまう「フリッカー」を抑えずらいです。
そういう場合は「高分解シャッター」でシャッタースピードを微調整してみてください。
あと電子シャッターでは、被写体やカメラが動いた時に発生する「ローリングシャッター歪」みを抑えづらいので、素早い被写体を撮るときはメカシャッターを使った方が良いです。
撮影モード
α6700の静止画設定についてお話したので、続いて撮影モードについてお話します。
撮影モードは動画でも静止画でも必ず使うとても大事な機能なので、しっかり理解しておいてください。
撮影モードは露出の制御方法を決めるものです。
露出は写真や映像の明るさのことで、F値、SS、ISO感度の3つの組み合わせで決まります。
3つのうち、どれを自分で決めてどれをカメラに任せるかを決めるのが撮影モードなんです。
そして撮影モードには次の5つがあります。
- おまかせオート
- プログラムオート
- Mモード
- Aモード
- Sモード
では、それぞれについて解説します。
おまかせオート
おまかせオートは露出だけでなく、他の諸々の設定もほとんどカメラ任せにするモードになります。
「とりあえず写真や動画が撮れれば良い」という方はこのモードで良いと思います。
ただ、これから上達して思った通りのものを撮れるようにしたいならこのモードは使わない方が良いです。
プログラムオート
プログラムオートはF値とSSを自動調整して、ISO感度は自動でも手動でも選べるというものです。
これもおまかせオートと大して変わらない状態なので上達したい方は使わない方が良いです。
なので、残りのM、A、Sモードを使うことになります。
Mモード
まずMモードですが、F値もSSも自分で調整して、ISO感度は自動にも手動にもできるというものです。
動画の作品撮りでは3つとも数値を指定したいので、基本的にMモードを使うことになると思います。
静止画でも使いますが、静止画は動画と比べると自由度が高いので、設定が楽なAモード、Sモードを使う人が多いように思います。
Aモード
ということでAモードですが、これはF値は手動でSSは自動、ISO感度は選べるというモードです。
動画で使うことはあまりないと思いますが、静止画だとAモードで撮る人はかなり多いです。
例えば日中の屋外でポートレートを撮るような時には、明るさが十分なのでSSとISO感度は自動調整に任せてしまいます。
あとはF値で自分好みのボケ具合に調整すれば良いので、Aモードを使うというような感じです。
Sモード
そして最後のSモードですが、SSは手動でF値は自動、ISO感度はどちらでも良いモードです。
F値が自動だと映像の印象が落ち着かなくなるので、動画では一番使われないんじゃないでしょうか。
静止画で素早い被写体を撮るような時には、被写体ブレを起こさないようにSSを早い数値で固定したりします。
そういう場合にSモードを使いますが、MモードでもSSを指定できるので、個人的にはSモードは一番使わない設定です。
最後に、よく使う機能の解説もしておきます。
コメント