よく使う機能
ここまで、α6700の撮影モードについてお話したので、最後によく使う機能を紹介します。
ここでは動画の機能と静止画の機能、両方をお伝えします。
お伝えするのは次の4つです。
- フォーカス
- 測光
- ホワイトバランス
- ズーム
の4つです。
フォーカス
まずフォーカスについてです。
被写体にピントを合わせる時には、自動の「AF」と手動の「MF」のどちらかを使うことになります。
フォーカスモード
そして細かい設定としてはフォーカスモードのAF-CやAF-S、DMFなど色々あります。
色々あって迷いそうですが、端的に言うと、とりあえずAF-CとMF以外は使わなくてもほぼ困りません。
自動でピントを合わせるならAF-Cを使って、手動ならMFを選べば良くてあまり深く考えなくてOKです。
フォーカスエリア
そしてAFが働く範囲であるフォーカスエリアというものがあります。
初期設定では一番広い「ワイド」になっていて、まずはこのままで良いと思います。
精度を上げるために狭い範囲でAFを合わせるなら少し狭い「ゾーン」やかなり狭い「スポット」もあります。
測光
カメラには、考え方が少しややこしい「測光」というものがあります。
簡単に言うと被写体の明るさを測ることです。
露出値
カメラには被写体の明るさを計る露出計というものがあり、これによって測った明るさは「露出値」として画面下に表示されます。
+なら明るくて、+-0ならちょうど良いくらい、-なら暗いという感じです。
測光モード
露出値が表示されたとしても、画面全体がその明るさとは限りません。
「どの部分の露出値を測っているのか?」を考える必要があります。
そして、どこの明るさを測るかを決めるのが測光モードです。
初期設定では全体のバランスをみて露出値を表示する「マルチ」になっていて、とりあえず最初はマルチで良いと思います。
他にも中央重点、スポット、画面全体平均、ハイライト重点があるので、用途や求める精度に応じて使ってみると良いと思います。
測光の考え方
そして、測光にはもう1つ大事な考え方があります。
ここまでお話したのは、撮影モードがマニュアルでISO感度が手動設定の場合です。
F値・SS・ISO感度の3つのどれかが自動の場合には、露出値を自分で指定して、そこに合うように3つが調整されます。
例えばスポット測光に設定して、スポットを被写体に合わせます。MモードのISO手動であれば被写体の露出値が表示されます。
もし、MモードのISO自動で、露出値を+1に設定していたら、被写体が露出値+1になるようにISO感度が自動調整されます。
AモードやSモードでも同じように、指定した露出値に応じて3要素が自動調整がされます。
撮影モードに自動の項目が含まれるのか、完全に手動なのかで測光の使い方が変わるので、注意してください。
続いてホワイトバランスについてです。
ホワイトバランス
ホワイトバランス(WB)は簡潔にいうと、白を白く写すための設定です。
人の目だと、例えば赤い照明の部屋の中でも白いものをある程度判別できると思います。
これは人の頭の中でWBが働いているからなので、カメラでも同じような処理をしてあげる必要があります。
WBには「オート」もあるので、オートに任せてしまうのもアリだと思います。
あと、RAWで撮影する場合は現像でWBを調整できるので、とりあえずオートにしておいて後で調整するという感じで良いと思います。
ただ、撮影条件によってはWBを正確にとれなくておかしな色になることもあります。
そして、動画やJPEGに対してWBの後調整をすると画質が劣化しやすいです。
なので動画やJPEGでは「色温度」を指定しても良いですし「プリセット」で太陽光、曇り、電球や蛍光灯などもあるのでこちらを使っても良いと思います。
ズーム
続いてズームについてです。
α6700では次の3つのズームを使うことができます。
- 光学ズーム
- 超解像ズーム
- デジタルズーム
光学ズーム
光学ズームはレンズ側のズームと思って貰えばOKで、パワーズームレンズであれば指一本でズームができます。
手で「ズームリング」を回すのと違って一定速度でズームができるので、映像表現の1つとしても活用できます。
超解像とデジタル
超解像ズームとデジタルズームはカメラ側のズームと思ってもらえればOKです。
超解像ズームは画質劣化を抑えてズームできて、4Kだと最大1.5倍のズームができます。
デジタルズームは最大4倍までズームできますが、倍率が大きくなるほど画質劣化も大きくなります。
たまに「超解像ズームは画質が全く落ちない」と勘違いしている方もいますが、あくまで電子ズームなので画質は落ちます。
あとはそれが気になるか気にならないかという話なので、そこは個人の判断になると思います。
個人的には、動画で焦点距離が足りない場合は使いますが、積極的には使っていません。
デジタルズームに関しては全く使っていないという状況です。
今回はα6700の基本設定について解説しました。
α6700にはまだまだ機能もたくさんあって、需要がありそうならカスタマイズ設定についても解説したいと思います。
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