SONYα7IVの『レンズキット』ってどう?【キットレンズは駄目?作例も紹介】

SONYα7IVのレンズキットって駄目なの?
カメラ男子

α7IVを買いたいけど、レンズキットで大丈夫かな?

カメラはα7IVに決めてるけど、レンズはよく分からないという方は多いと思います。

レンズキットなら最初から『SEL2870』というズームレンズがついているので「とりあえずコレにしとこうかな」という感じじゃないでしょうか。

でも調べてみると「キットレンズは駄目」という動画や記事が結構多いですよね。

今回はそんな方に向けて、キットレンズは駄目なのか?そしてキットレンズのメリット・デメリットをお話しつつ作例も紹介していきます。

この記事を書いているのは写真家兼ライターの「とも」です。

筆者はSONY機を長く使ってきて、今はα7IVで写真も動画もたっぷり撮影しています。フォトコンテストでの受賞や映像を企業や地方公共団体に活用いただいたりもしています。

そんな筆者はキットレンズのSEL2870も持っていて、このレンズについて皆さんに役立つ情報をお伝えできると思っています。

ということで今回はSONYα7IVのレンズキットは駄目ってほんと?というテーマでお話します。

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目次

α7IVのレンズキットは駄目なの?

α7IVのレンズキットは駄目なのか?

結論から言うと、そんなことはないです。キットレンズのSEL2870でも良い写真や映像を撮れるとハッキリ言えます。

なぜなら、写真や映像のクオリティは「レンズやカメラの性能」よりも『設定や構図、撮影条件』に左右されやすいからです。

高いカメラとレンズを使えばクオリティが上がるのは間違いないですが、それよりも重要なことが他に山ほどあります。

キットレンズの性能は正直言って高くないですが、性能に頼るのは他の要素を理解し、対策してからで十分です。

むしろいきなり良いレンズを買おうとしても失敗する可能性が大きいです。

それを踏まえた上で、α7IVレンズキットのメリット・デメリットを確認してもらえればと思います。

α7IVレンズキットのメリット

α7IVレンズキットを購入するメリットをまずお話します。

メリットはコチラです。

  • 広角から中望遠まで使える
  • Super35mmで選択肢が増える
  • アクティブモードの相性が良い
  • 295gの軽さ
  • 実質2万円ほどで安い

それぞれについてお話します。

広角から中望遠まで使える

写真や映像で焦点距離を扱う能力は必須で、キットレンズなら幅広く焦点距離の感覚を掴んでおくことができます。

キットレンズのSEL2870は「広角端28mm」から「望遠端70mm」までの焦点距離が使える『ズームレンズ』です。

上でお話したとおり、写真や映像のクオリティを決める大事な要素に『構図』があります。

焦点距離は画角を決め、画角に応じて構図を決めるので、レンズのどの焦点距離を使うかはとても重要なんです。

焦点距離35mm以下は広角と言われ、50mm前後は標準、85mm以上を望遠と言い、標準から望遠にかけてを中望遠と言ったりするので、SEL2870は広角から中望遠まで使えるレンズということになります。

風景からポートレートまで幅広く撮って、焦点距離の感覚を養っていくのが良いです。

Super35mmで選択肢が増える

α7IVには「Super35mm」というモードがあります。

フルサイズセンサーのうち一部(APS-C分)だけを使う機能なんですが、これを使うと画角の選択肢が増えます。

具体的には、焦点距離が1.5倍されるのと同じ効果なので、「28〜70mm」が「42〜105mm」になるんです。

より望遠まで撮影できるようになりますし、これに「全画素超解像ズーム」機能を使うとさらに1.5倍して150mm以上の画角を使うこともできます。

ただ、センサーの一部を使うということは使える画素数が減るので、静止画で使うのはあまりオススメしません。

逆に動画はフルサイズでもSuper35mmでも出来上がる映像の画素数は同じなので、ほとんど影響はなく、筆者もガンガン使っています。(フルサイズは7KオーバーサンプリングでSuper35mmは4.6Kなので4Kを満足する)

アクティブモードの相性が良い

ここはかなり重要なポイントなんですが、アクティブモードは純正レンズでないと効果が十分でません。

アクティブモードは動画専用の手ぶれ補正機能で、これがあるおかげでジンバルなしでも歩き動画を撮ったりできています。

しかし純正でない、いわゆるサードパーティレンズだと手ぶれ補正効果が弱まって、手持ち歩き撮影はとてもできません。

これを知らずにサードパーティレンズを購入して、痛い目を見た人がたくさんいます。

α7IVのとても大きな強みであるアクティブモードをしっかり活かせるのはキットレンズの良いポイントですね。

295gの軽さ

キットレンズの重さは295gなんですが、これはズームレンズとしてはかなり軽いです。

純正なら400〜500gが当たり前、サードパーティはもっと重い印象です。

カメラを始める時、重さにはそこまで気が向かないかもしれませんが、長く撮っていると重さに嫌気がさしたりします。

静止画ならまだ良いですが、動画は同じ姿勢を続けないといけないこともあって、機材の重さがモロに響きます。

295gなら負担をかなり抑えられますし、いきなり重いレンズを買うと撮影が億劫になって使わなくなってしまうかもしれませんね

実質2万円ほどで安い

レンズキットとしてSEL2870を買うと22,000円くらいで、単品で買うと43,000円ほど。つまり半額で購入できます。(2022年時点)

中古で買っても15,000円〜20,000円ほどするので、キットレンズとして買うとかなりお得なのがわかりますね。

カメラを買ってすぐは扱いも心配ですし、安いレンズを使っておくのが無難とも言えそうです。

α7IVレンズキットのデメリットと作例

ここからはα7IVレンズキットのデメリットを紹介します。

デメリットは次の通り。

  • 解像力が高くない
  • 明るさがない
  • 広角端が狭め

それぞれについてお話して、最後の作例紹介もします。

解像力が高くない

キットレンズの解像力は正直言って高くないです。

高価なレンズと静止画の撮り比べをすれば、キットレンズはディテールがはっきりせずボヤッとしているのが分かります。

収差抑制もうまくできてはいないでしょうし、玉ボケの形や綺麗さも期待しない方が良いです。

ただ解像力に関しては比べないと分かりづらいですし、RAW現像でシャープネス処理するのもアリ。動画では解像力の差はほとんど気になりません。

玉ボケにこだわるなら違うレンズを選んだほうが良いですが、玉ボケの違いを見極めるのって初心者には難しいことです。

明るさがない

キットレンズの明るさには期待しない方が良いです。

レンズの明るさは開放F値を確認すれば分かるんですが、このレンズは広角端でF3.5、望遠端で5.6の暗いレンズです。

明るいレンズならISO感度を上げずに済むので暗い場所でもノイズが出にくかったり、シャッタースピードを短くできてブレを出しにくいというメリットがあります。

このレンズは暗いので夜景撮影が得意ではありませんが、全く撮影できないというわけではないです。

むしろ、明るいレンズを使っても設定を間違えればうまく撮れないですし、明るいレンズの目安がわからないようなら、レンズ選びを失敗する可能性も大。

やはりまずは設定(F値,SS,ISOの関係)を押さえることから始めるべきです。

広角端が狭め

解像力と明るさは個人的にはあまり気にならないんですが、ここはちょっと気になります。

SEL2870の広角端28mmはちょっと狭いです。

先ほど、広角は35mm以下とお話しましたが、同じ広角でも焦点距離によって写る範囲は全然違います。

例えば20mmほどで自撮りすると背景を入れる余裕もあって良い感じなんですが、30mm前後で撮ろうとすると顔が結構アップで窮屈に写ってしまいます。

アクティブモードを使うと画角が狭まるので実質30mm以上になってしまいます。

広角レンズの中でも、広過ぎ狭過ぎず使いやすいと言われるのが24mmなので、できれば24mmまで使えると良かったなという感じです。

ただ、自撮りせず風景や物撮りなどがメインなら気になる場面は少ないと思います。

最後に写真作例を紹介しますが、枚数が多いので動画にしました。撮影時間は1時間程度でしたが、なかなか綺麗に撮れてます。

ソニーストア

α7IVレンズキットまとめ

今回はα7IVのレンズキットは駄目なのかについてお話しました。

簡単にまとめると次の通りです。

  • キットレンズでも良い写真や映像は撮れる
  • レンズ性能より設定や構図が大事
  • 実質約2万円はかなりお得

設定や構図(画角)について知識も経験もない状態で高いレンズを買っても失敗する可能性が大きいです。

画角や明るさが間違いなく合わないなら別のレンズを買った方が良いかもしれませんが、キットレンズでも良い作品が撮れるので、まずキットレンズから始めるというのは全然アリだと思います。

以上、今回の記事が皆さんのお役に立てば嬉しいです。

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