『SONYα7IV』を半年使い倒した「本音レビュー」します【不満も話す】

SONYα7IVの半年本音レビュー

SONYα7IVを購入して半年以上経ちました。

Vlog撮影や映像制作、フォトコンテスト出品などでα7IVを使い倒してきたので、今回はそんな経験をもとに本音レビューをしたいと思います。

この記事を書いているのは写真家兼ライターの「とも」です。

ブログ執筆をしながら写真撮影や映像制作もしており、フォトコンテスト受賞、企業や地方公共団体での映像活用もしていただいてます。

筆者はα7IVを購入する以前からα7IIIやZV-E10、α6300などSONY機を長く使ってきているので、参考になる情報をお伝えできると思っています。

ということで今回は『SONYα7IVを半年使い倒した本音レビュー』というテーマでお話します。

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目次

α7IVを買って満足した点

まず最初にα7IVを買って満足した点をレビューしておきます。

簡単にまとめるとこんな感じです。

  • AF性能が高い
  • トリミングに強い
  • Super35mmで画角が選べる
  • 4K60Pが使える
  • 手ぶれ補正が強力

それぞれについて順にお話しておきます。

AF性能が高い

α7IVはAF性能が高いので、野生動物や乗り物の撮影にもバッチリ使えます。

α7IIIでも十分性能は高くてそんなに不満はなかったんですが、α7IVになって「鳥瞳AF」が追加されたり、「F22まで像面位相差AFが働く」ようになったりで、かなり使いやすくなっています。

『動画用鳥瞳AF』はSONYのフラッグシップ機であるα1にも搭載されていなかったのにα7IVに初めて搭載されました。

スタンダード機とは思えない特別な待遇を受けてる感じですよね。

トリミングに強い

α7IVの画素数は3300万画素あります。

α7IIIは2420万画素でα9系やAPS-C機も同じくらいで、α7IVだけ少し多めになっています。

画素数が多いということは、大判印刷やトリミングへの耐性が高いということ。

筆者は大判印刷はしませんが、野生動物やマクロ撮影では結構強めのトリミングをします。(600mm使っても必要なことはある)

トリミングしても画素数と解像感をある程度保てるのはありがたいです。

ただ極端に強いわけではなく、高画素機のα7RIVやフラッグシップα1には劣ります。

Super35mmで画角を選べる

α7IVでは「Super35mm」というモードが選べます。

これはフルサイズセンサーのうちAPS-Cほどのサイズだけを使うことで画角を狭めるモードです。

例えば24mmのフルサイズ用広角レンズをつけた状態でSuper35mmモードを使うと、フルサイズ換算1.5倍で36mmの画角になります。

1本のレンズで2つの画角が使えるというわけです。

また、Super35mmモードならAPS-C用レンズも使うことができるので、APS-C機から乗り換えてもレンズがそのまま使えるというメリットもあります。

ただ、センサーの範囲を狭めるということは使える画素数が減るということです。

動画は「4K(830万)」や「フルHD(207万)」など画素数が固定なのでそこまで影響はないですが、静止画だとモロに影響が出てしまいます。

なので僕は、Super35mmモードは動画でガンガン使うけど、静止画では使わないことにしています。

4K60Pが使える

α7IVは4K60Pでの動画撮影ができます。

動画の大事な設定項目であるフレームレート。フレームレートには24,30,60,120などがあって、数値が高いほど映像が滑らかになります。

α7IIIは4Kだと30Pまでしか使えなかったので、動画を撮る人にとっては嬉しいポイントです。

映像が滑らかなら良いというわけではないですが、選択肢があるのは良いですね。

あと、60Pの映像は24Pに変換することで『2.5倍スローモーション』にすることができるので、映像の表現幅がかなり広がります。

ただ、4K60Pは映像処理の負担が大きいせいかSuper35mmモードでしか撮影できません。画角が1.5倍狭まるので予め広い画角のレンズを用意しておく必要があります。

思い切ってAPS-C用レンズを使うのもアリかもしれませんね。

手ぶれ補正が強力

α7IVの「光学式手ぶれ補正」は『5.5段』ということでα7IIIより強化されています。

ただこれは、体感できるほどの大きな違いではないです。それより強みなのは動画用手ぶれ補正の『アクティブモード』があることです。

静止画で使われる手ぶれ補正は動画でそのまま使ってもあまり効果は出ず、手持ちの歩き動画などを撮るとブレブレの映像になってしまいます。

これに対してアクティブモードは、動画に適したアルゴリズムが使われているので、これまでの一眼カメラでは考えられないほどしっかり手ブレを抑えてくれます。

さすがにジンバルほどではありませんが、vlogなど気軽に撮影したい場面ではかなり重宝する機能です。

ただ、この機能に関して不満もあるので後で紹介します。

ソニーストア

α7IVを買って不満な点

ここからはα7IVを買って不満な点をレビューしていきます。

まとめるとこんな感じです。

  • 連写性能が物足りない
  • 4K120PやRAW動画は撮れない
  • アクティブモードの仕様
  • 値段が高い

それぞれについてお話します。

連写性能が物足りない

α7IVは1秒10枚の連写が可能です。

これは前モデルのα7IIIと同じで、特段遅いわけではありません。

ただ、α7IVは瞳AFが強化されているということで、動物や野鳥撮影が目的で購入する方も多いハズ。そんな中で1秒10枚は少し物足りない連写速度です。

あとRAWファイルで撮る場合、1秒10枚は「圧縮RAW」でないと出ず、「非圧縮RAW」や「ロスレス圧縮RAW」は1秒6枚の連写速度になってしまいます。

圧縮RAWで画質が極端に落ちるというわけではないんですが、できればロスレス圧縮くらいで1秒10枚撮りたかったなという感じです。

ちなみに、風景やスナップでここまでの連写速度は不要なので、1秒10枚で十分という人は多いです。筆者は動物も撮るので。

4K120PやRAW動画は撮れない

「α7SIII」や「FX3」では可能な4K120P撮影やRAW形式での動画撮影はできません。

4K120P映像をそのまま使うことはないんですが、4Kの5倍スロー映像が撮れるとさらに表現幅は広がりますね。

あと、静止画と同じように動画にもRAW形式というのがあって、これで撮れるとより自分好みの映像に仕上げやすくなります。(その分手間とファイルサイズは必要)

撮影の選択肢としてこの2つがあると良かったなと思いますが、ベーシック機にそこまで求めるのは酷かもしれませんね

動画メインならα7SIIIやFX3も選択肢に入れておいた方が良いと思います。(RAW動画は外部出力が必要)

アクティブモードの仕様

α7IVで1番の不満ポイントです。

動画用手ぶれ補正のアクティブモードは、かなりクセのある仕様で、純正レンズじゃないと手ぶれ補正効果が十分発揮されません

サードパーティレンズだと手ぶれ補正効果がかなり弱まります。

アクティブモードの効果自体はもの凄く良いのに、持っているレンズがサードパーティだったせいで恩恵を受けられないという方も多いハズです。

この仕様があるので僕も、α7IIIから使っていたサードパーティレンズを手放して、純正レンズ購入に充てました。

正直、純正より安くて性能の良いレンズはたくさんあるので、それを使えないのはかなりマイナスポイントです。

逆に、純正しか持ってない人は特に問題なし。これからレンズを買うという人は不本意かもしれませんが純正レンズを選びましょう。

値段

α7IVは2022年時点で30万ほどの値段です。

性能を考えれば高くはないんですが、「ベーシック機」としては手を出しにくい値段です。

α7IVを使っている身からすると、もうα7IIIには戻れないという感じなんですが、この値段がネックになってα7IIIとα7IVのどっちを買うか迷う方も多いのではないでしょうか。

判断の仕方としては、動画も写真も撮るならα7IV一択

写真しか撮らない、かつ動物や野鳥などを撮らないならα7IIIで十分という感じです。

α7IVのレビューまとめ

今回はSONYα7IVを半年使っての本音レビューをしてみました。

満足いった点をまとめるとこんな感じ。

  • AF性能が高い
  • トリミングに強い
  • Super35mmで画角が選べる
  • 4K60Pが使える
  • 手ぶれ補正が強力

そして、不満な点はこんな感じ。

  • 連写性能が物足りない
  • アクティブモードの仕様
  • 値段が高い

総評すると、「ベーシック機なのに性能が高くてとても良いカメラ」なんですが、「値段が高いしサードパーティレンズが使いづらい」という感じです。

僕個人としては、レンズは純正にほぼ入れ替えたので快適に使えていますし、vlogも作品撮りも全部任せられるカメラだと感じています。

ただ「静止画しか撮らない人」や「動画しか撮らない人」はそれぞれに特化した機種もあるので、α7IV以外の機種にも目を向けてカメラ選びした方が良いと思います。

以上、α7IVの半年レビューでした。この記事が皆さんのお役に立てば幸いです。

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