SONYα9IIIのAF性能が凄すぎる!動体撮影でどれだけ追従できる?

SONYα9IIIの「AF性能」が凄すぎる!動体撮影でどれだけ追従できる?

今回はSONYα9IIIのAF性能についてお話します。

α9IIIにはAIによる高い「被写体検出性能」と積層型センサー由来の「スピード」があるので、AF性能が気になっている方は多いと思います。

実際に使った感想としては、今まで使ってきた機種とはやっぱりレベルが違います。

「これは流石に無理かな?」と思いながら撮ったものでもピントが合っていてかなり驚きました。

今回は前後の動きがある素早い被写体でAF性能を確認していくので、参考にしていただければと思います。

ちなみに今回の内容は動画にもしてあるので見やすい方でご覧ください。

Sponsored Links

目次

α9IIIのAF性能

ということで早速、シマエナガの写真でα9IIIのAF性能を確認していきます。

α9IIIで撮影したシマエナガ
α9IIIで撮影したシマエナガ

ほぼ真上から落ちてくるように飛んできたシマエナガを撮影しました。

上から落ちてきて手前の枝につかまりにいくところです。

2400万画素から1200万画素くらいにトリミングしてあります。

RAWで撮ってノイズリダクションをかけてない写真もあるのでご了承ください。

α9IIIで撮影したシマエナガ 2
α9IIIで撮影したシマエナガ 2
α9IIIで撮影したシマエナガ 3
α9IIIで撮影したシマエナガ 3
α9IIIで撮影したシマエナガ 4
α9IIIで撮影したシマエナガ 4

肉眼では見えもしない本当に素早い動きですが、1枚ずつ見るとこれだけたくさん動いているのがわかります。

そして肝心のAFですが、どのコマでもシマエナガにピントが合っているのがわかります。

α9IIIのピント位置
α9IIIのピント位置

左側の枝を見てみると最初は奥の枝にピントが合っています。

α9IIIのピント位置 2
α9IIIのピント位置 2

シマエナガが落ちてくるのにつれてピントが手前に移って、最終的には一番手前の枝にピントがきています。

そしてシマエナガは途中から羽ばたいて減速しているんですが、減速してからはずっと手前の枝にピントが来ているので、急な減速にもしっかり追従しているのがわかります。

こんな写真は少なくとも僕が持っている他の機種では基本的に撮れないです。

撮れたとして、間違ってピントが手前の枝に合ってしまって、そこにたまたま被写体が入ってきてくれたみたいな状況じゃないでしょうか。

高いAF性能がある機種でなんとか追従できたとして、高い連写性能もなければ撮り逃すことになります。

やっぱりプリ撮影とAF性能と連写速度の3つの相性が本当に良いなと感じています。

今度はシジュウカラの飛び出しの写真です。

α9IIIで撮影したシジュウカラ 1
α9IIIで撮影したシジュウカラ 1
α9IIIで撮影したシジュウカラ 1 拡大
α9IIIで撮影したシジュウカラ 1 拡大

枝に止まっているところで、瞳にしっかりピントが合っています。

α9IIIで撮影したシジュウカラ 2
α9IIIで撮影したシジュウカラ 2
α9IIIで撮影したシジュウカラ 2 拡大
α9IIIで撮影したシジュウカラ 2 拡大

ここから手前に飛んで、最終的にもしっかり瞳にピントが合っていますし、とまっていた枝は完全にボケています。

SEL200600GのF6.3で撮っていますが、望遠撮影では被写界深度がかなり狭くなります。

ちょっとした動きでもピントがずれて、一気にこれだけ動くとカメラは簡単に被写体を見失います。

α9IIIで撮影したシジュウカラ 3
α9IIIで撮影したシジュウカラ 3

飛び出した瞬間の写真を見てみると瞳にガチピンという感じではなくて、胴体から足にかけてピントが合っているような感じです。

速度が一気に変わるところなので一番難しいところだろうと思いますが、喰らいついてくれてるだけで十分ありがたいです。

この少し後にはもう前後の動きが掴めたようで、瞳にピントがきてそのまま追従してくれます。

飛び出しの瞬間は変化量が大きくてガチピンが難しいこともありますが、すぐに対応して修正してくれるようです。

α9IIIで撮影したエゾリス
α9IIIで撮影したエゾリス

他にもエゾリスが正面から走ってくるところなども撮影しましたが、こちらはかなり余裕のようで全部ガチピンで撮影できていました。

他の機種との比較はまたやりたいと思いますが、やっぱりAIAFの検出に積層型センサーの速さが加わってるので、動体撮影では比べるまでもなくメリットがあるなと感じます。

ソニーストア

設定もかなり大事

続いて今回のα9IIIの設定について解説をしていきます。

今までの写真を見ると、「α9IIIがあれば適当に撮っても良い写真が撮れる」と思われるかもしれませんが、設定を間違えると全然上手くいかないので解説しておきます。

フォーカスエリア

まず「人、動物、鳥」などの検出対象はしっかり選択しておいてください。これを選んでおかないと他の設定が台無しになります。

そしてAFが働く範囲である「フォーカスエリア」ですが、ワイドなどの広い範囲だと検出対象が複数いる場合や、障害物が多い時に狙った被写体を検出しづらいかもしれません。

範囲の狭いスポットの中でもα9IIIではXSからXLまでの5段階から選べますし、カスタマイズで横長縦長にしたりもできます。

追従はトラッキングに任せてフレーミングとシャッターボタンを押すことに集中できると良いので、僕の場合はフォーカスエリアで「トラッキング」を選んで、その中のスポットLあたりにしておくことが多いです。

スポット内に被写体を入れてシャッターボタン半押しで検出させればトラッキングが始まるので、あとは被写体がスポットから外に出ても追いかけ続けてくれます。

自分はフレーム内に収めるのに集中して、シャッターボタン半押しでプリ撮影の状態。

飛び出した後でシャッターボタン全押しすれば飛び出す前あたりから写真が撮れているという感じです。

AF-ONボタンもプリ撮影に対応しているので、親指でAFを合わせてプリ撮影も開始、シャッターボタンで本記録という使い方でも良いと思います。

寒冷地で手袋を使っているとシャッター半押しの感覚が掴みづらかったりもすると思うので、AF-ONボタンを活用すればシャッターボタンは思いっきり押すだけで良くなります。

速度変化へのAF追従

あと「速度変化へのAF追従」というのがあって、止まってる被写体や一定速度で動く被写体なら「安定」にすれば良いと思います。

今回みたいに止まっているところから急に動いたり、動いてて急に止まるような場合は速度変化が大きいので、「敏感」に設定した方が良いです。

「AF-C時の優先設定」ではとにかくシャッターを切ることを優先するのか、AFが合ってからシャッターを切るようにするのか、あるいは両方のバランスを重視するのかを決められます。

最初「フォーカス優先」にしようかと思ったんですが、実はプリ撮影をONにしているとフォーカス優先は選べなくて、レリーズ優先かバランス重視しか選べません。

僕はバランス重視に設定しています。

「フルタイムDMF」というのはAF中でもフォーカスリングを回せばMFに切り替わるというものです。

AFが手前の枝をつかまえてしまったけど、すぐ奥に被写体がいるというような場合にMFに切り替えてピントを合わせることができます。

重宝する機能だと思うんですが、AIAFの検出性能が本当に高いので、フォーカスエリアをもっと小さくして、とにかく障害物を避けられるようにするのもアリだと思います。

撮影方法

撮影方法についてもちょっとお話しておきます。

被写体をしっかり認識させる

動き出す前に被写体の体の部位までしっかり認識させるというのは大事みたいです。

今回のシジュウカラの場合だと正面を向いて体全体と頭の位置、目の位置まで分かりやすかったのでAFがしっかり合ってくれました。

後ろ姿だったり頭や目を認識してない状態だと途中で追いかけるのをやめてしまったり、体のどこにピントが合ってるのかよくわからない状態になったりします。

シマエナガは体全体が丸くてどこが頭部なのか認識しづらいようで、よくわからず尾っぽを追いかけてしまうこともたまにありました。

被写体を検出させるときは、体の一部にピントが合ったからOKとはせずに、顔や目までしっかり認識させることで、動き出してからのAFの精度を上げられると思います。

部位がはっきりわかるようにできるだけ順光で撮るというのも大事かもしれません。

前回は感度を上げたくなくてSSを1/5000秒にしていたら、羽先がブレることがあったんですが、今回0.3段だけ上げた1/6400秒にしたら羽先のブレもかなり減りました。

運が良ければ1/4000秒くらいでブレないこともあるんですが、感度とブレのバランスを考えると個人的には1/6400秒くらいがちょうど良いかなという感じがしていて、もっと短くすると完全にブレなくなると思います。

購入はSONYストアがオススメ

ちなみにα9IIIを購入するならSONYストアがオススメです。

アカウントを作って購入するだけで次のメリットがあります。

  • 10%OFFクーポン(初回も使える)
  • メーカー3年保証が無料
  • 定期的にクーポン配布

SONYストアの価格はパッ見だと高く感じるんですが、そこから10%OFFですし1年の無料保証が3年になるので、実はかなり安いです。

αあんしんプログラムに入ると15%クーポンやレンズの長期保証クーポンがもらえたりしますが、こちらは月額550円かかりますので、必要に応じて考えればOKです。

icon icon

ということで、今回はα9IIIのAF性能についてお話しました。機材選びや撮影の参考にしてみてください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次