動画のローリングシャッター歪み
続いて動画でもローリングシャッター歪みを比較してみたいと思います。
設定は4K24PでSSは1/8000秒、クロップされる機能は全てOFFにしています。
α9III
まずはα9IIIですが、やはり歪みは発生しません。
動画でもグローバルシャッターは有効なのがわかります。
ZV-E1
続いて ZV-E1からは歪みが発生します。
静止画よりも少し歪まなくなったような気もします。
α7CII
α7CIIはZV-E1より歪みの量が増えます。
α7RV
α7RVですがα7CIIより歪みの量が減りました。
静止画ではα7CIIよりα7RVの方が歪んでいたんですが、動画では変わっています。
実はα7CIIのフルサイズ4K24Pは全画素読み出しのオーバーサンプリングなんですが、α7RVはそうではありません。
画質の議論は別として、全画素読み出しじゃない分読み出し速度は速くなっているようです。
4K24Pフルサイズだとこういう結果ですが、S35mmや4K60P、8K24Pなど読み出す画素数がそれぞれ違うので、それに応じて歪み具合も変わります。
α6700
続いてAPS-Cに移ってα6700はα7RVよりも若干有利という感じ。
ZV-E10の歪みは一番大きいという結果です。
結果をまとめると、静止画ではZV-E1、α6700、α7CII、ZV-E10、α7RVの順。
動画ではZV-E1、α6700、α7RV、α7CII、ZV-E10の順となりました。
今回α1やα9IIは確認できていなんですが、積層型センサーのローリングシャッター機であることを考えるとZV-E1よりずっと良好で、メカシャッターに近い結果にはなるんだろうと思います。
ローリングシャッター歪みの対策
続いて歪み対策についてお話します。
静止画については基本メカシャッターを使うということになるんですが、動画などどうしても電子シャッターになることもあります。
そういう場合にできる対策をお話します。
素早い動きを撮らない
まず1つ目はこれも基本ではありますが、素早い被写体を撮らないこと。そしてカメラを素早く動かさないことです。
歪みはカメラか被写体の動きがなければ発生しないので、歪みやすいカメラではそれを抑えるようにしてください。
僕もZV-E10やα7CIIの4K24Pで動画を撮る時は急な旋回などせずゆっくり動くようにしています。
画素数を減らす
2つ目は使う画素数を減らすということです。
例えばα7CIIのフルサイズ24mmで撮るのと、1.5倍クロップされるAPS-CモードやSuper35mmモードで16mmで撮るのでは同じ画角でもフルサイズの方が歪みやすくなります。
あとα7RVの検証からもわかるとおり、全画素読み出しかどうかでも歪みやすさが変わります。
つまり、同じセンサーでも範囲を狭めたり読み出す画素数を減らすと読み出しが早く終わるので歪みも減るということです。
設定ごとに全画素読み出しかどうかを書いているわけではないんですが、公式HPの注意書きなどを見ると読み取れることも結構あります。
全ての機種で試したわけではないですが、4Kでは歪んでもFHDだと歪まないということも結構あると思います。
解像度に不足がなければ試してみると良さそうです。
機種変更
3つ目に、素早い動きがメインなら機種変更してしまうということです。
その機種の中で対策できる限界を越えたらもうカメラを変えるしかありません。
用途や人の感覚が違う以上、「これなら絶対大丈夫」と言えるのはα9IIIしかないわけですが、積層型センサーのα1や低画素のZV-E1なら動画ではほとんどの場合満足できそうな気はします。
高いカメラなら歪まないというわけでもないですし、レビューなどを調べていけば歪みについての情報も十分すぎるほど出てきます。
やっぱり勢いだけで買わずにしっかり調べるのは重要です。
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SONYストアの価格はパッ見だと高く感じるんですが、そこから10%OFFですし1年の無料保証が3年になるので、実はかなり安いです。
高い買い物なので、小売店保証よりもメーカー保証の方が安心できるというのもありますね。
ということで今回はSONYカメラの歪み比較でした。
機材選びの参考にしてみてください。
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