MENU

【コンパクト対決】SONYα6700とZV-E1を徹底比較します!

今回はSONYα6700とZV-E1の比較をやっていきます。

この2機種はセンサーサイズや画素数など違いも多いですが、軽量コンパクトで4K120Pも撮れるということで共通点もあります。

違いが気になる方も多いと思うので今回比較をしていきます。

ちなみに今回の内容は動画にもしてあるので、見やすい方でご覧ください。

目次

スペック比較

まずスペック比較をしていきます。

両機種ともすでに把握しているという方は次の項目からご覧ください。

センサー

SONYα6700とZV-E1のセンサー
α6700とZV-E1のセンサー

α6700には2600万画素のAPS-Cセンサー、ZV-E1には1200万画素のフルサイズセンサーが載っています。

1200万画素でもSNSで使ったりA4印刷くらいは全然問題ないですが、大判印刷や強めのトリミングには心もとないです。

暗所性能の目安である最大常用ISO感度はα6700が32000でZV-E1は102400となっています。

夜景を撮ったりするならα6700だとF2以下くらいの明るいレンズが必要です。

ZV-E1はF4レンズでも夜景を撮れる高い暗所性能があります。

解像度とフレームレート

解像度とフレームレートはどちらも同じで4K120P、FHD240Pまで撮ることができます。

両機種とも4K120Pで撮れるのは嬉しいポイントです。

ただα6700は1.6倍クロップでZV-E1は1.1倍クロップなので、クロップ倍率に差があるのは注意したいポイントです。

手ぶれ補正

手ぶれ補正はどちらも光学式手ぶれ補正で5段の補正性能となっています。

動画では手持ちで歩き撮影できる「アクティブモード」がありますが、ZV-E1は「ダイナミックアクティブモード」でさらに強力な補正ができます。

補正効果は後ほど比較をします。

動画機能

動画機能はどちらも重要なポイントを押さえています。

ピントが動いた時の画角変動を抑える「ブリージング補正」を搭載。

フォーマットはXAVC S、XAVC HS、XAVC SIの3種類から選べます。

4:2:2 10bit撮影ができるのでカラーグレーディングにも強いです。

重さなど

α6700とZV-E1の重さ
α6700とZV-E1の重さ

重さはα6700が493gで、ZV-E1が483gなのでフルサイズのZV-E1が少し軽い状況です。

ただ大きな違いではなく、ほぼ同じと考えて良いと思います。

むしろフルサイズ用レンズは重いものが多いので、機材トータルだとZV-E1の方が重くなります。

両機種ともSDカードのシングルスロットで、HDMIはMicro、モニターは3型の103万ドットとなっています。

α6700はこれに加えてファインダーがついているのが、大きな違いです。

どちらも4K120P撮れて重さも同じくらい。ただ画素数や最大常用ISO、手ぶれ補正などに違いがある。

比較検証

両機種のスペック解説をやってきたので、続いて比較検証をやっていきます。

比較するのは次の5つです。

  • ノイズ
  • AF
  • 手ぶれ補正
  • 解像感
  • 歪み

ノイズ

まずはノイズ比較です。

α6700にもZV-E1にも「デュアルベースISO」というノイズを抑える機能があります。(非公式情報)

具体的には、S-Log3の場合α6700はISO2500でノイズが減って、ZV-E1は12800で減ります。

つまり1つの感度だけでノイズの評価はできないので、ISO感度を上げながら比較していきたいと思います。

結果は次の通りです。

  • ISO800:ZV-E1が有利
  • ISO2000:ZV-E1が有利
  • ISO2500:α6700が有利
  • ISO10000:α6700が有利
  • ISO12800:ZV-E1が有利
  • ISO32000:ZV-E1が有利

参考に画像も載せておきます。

ISO800ではどちらもノイズが少ないですが、ZV-E1の方が有利のようです。

α6700とZV-E1のノイズ ISO800
α6700とZV-E1のノイズ ISO800

そしてISO2500です。

ISO2500はα6700のデュアルベースISOなので、α6700のノイズが減っています。

α6700とZV-E1のノイズ ISO2500
α6700とZV-E1のノイズ ISO2500

そしてISO12800です。

ISO12800はZV-E1のデュアルベースISOなのでノイズがかなり減っています。

α6700とZV-E1のノイズ ISO12800
α6700とZV-E1のノイズ ISO12800

基本的にはZV-E1の方がノイズを抑えやすいですが、ISO2500〜10000についてはベースISOに達しているα6700の方が有利という状況です。

ZV-E1で暗めの環境で撮る時にはとりあえずベースISOまで感度を上げてしまうのが良いです。

あとはF値やSS、NDフィルターで露出を落とせば常にノイズが少ない状態で撮影することができます。

とりあえず、ノイズについては基本的にZV-E1が有利で部分的にα6700が有利という結果です。

低感度と高感度ではZV-E1が有利。中間はα6700が有利

AF

続いてAF性能の比較です。

ZV-E1もα6700もAIAFを搭載しています。

これまでの検証でAIAFがある機種とない機種で比較をすると、AIAFがある機種が有利という結果は出ています。

ただAIAF搭載機種どうしの比較は今回初めてです。

α6700とZV-E1のAF被写体認識
α6700とZV-E1のAF被写体認識

結果としては、両機種ともかなり遠くの被写体を検出してくれます。

ただ離れすぎると検出できなくなって、このタイミングは同じくらいでした

ただここまで小さい被写体を検出させる場面が無さそうだなとも思いました。

ということでAIAFがある機種ではAF性能に大きな違いは無さそうです。

ただ今後α9やα1の後継機で積層型センサーにAIAFが載ったりすると、またレベルが違ってくるのかもなとは思います。

AIAFのおかげで被写体検出はどちらも良好

手ぶれ補正

続いて手ぶれ補正の比較です。

α6700もZV-E1も5段の光学式補正が搭載されているので、静止画ではおよそスペック通りの性能を発揮してくれます。

ただ動画ではZV-E1に「ダイナミックアクティブモード」があるので、ここの違いは出てきそうです。

いつもながら前提ですが、通常のアクティブモードでも手持ち歩き撮影ができる性能はあります。

ZV-E1のアクティブモード
ZV-E1のアクティブモード

20mm前後の広い画角ならしっかりブレを抑えてくれます。

ただ、標準や望遠画角だとブレを抑えるのが厳しくなり、旋回には弱いので注意してください。

今回はブレに弱くなるように標準寄りの換算35mmになるように調整して、ラフめに歩いて撮影します。

手持ち直進

まずZV-E1のアクティブモードですが、ブレを抑えきれずにガタつくことがあります。

続いてα6700です。若干こちらの方がガタつきが少ないように感じます。

ただ普段の印象としてはどちらも同じくらいの性能です。

そしてZV-E1のダイナミックアクティブモードですが、アクティブモードよりしっかりブレを抑えられます。

手持ちカーブ

今度はカーブを曲がってみます。

ZV-E1のアクティブモードだと旋回中にガタつきが増える印象です。

α6700のアクティブモードもほぼ同じような印象。

そしてダイナミックアクティブモードです。ジンバルのような滑らかさではありませんが、アクティブモードより良好です。

ということで、通常のアクティブモードはほぼ同じ性能でもしかしたらα6700の方が良いかなという感じ。ただ一番良いのはZV-E1のダイナミックアクティブという感じです。

D.アクティブがある分、手ぶれ補正はZV-E1が有利

解像感

続いて解像感の比較です。

こちらもいつも通り、画像と文字を撮影して拡大して解像感を見てみます

どちらもフルサイズ換算35mmで同じ設定で撮影します。

α6700とZV-E1の解像感 文字
α6700とZV-E1の解像感 文字

ということでまず文字ですが、α6700の方が輪郭がしっかりしているように感じますが、白い部分に少しノイズが載っているようです。

α6700とZV-E1の解像感 画像
α6700とZV-E1の解像感 画像

続いて画像ですが、ZV-E1はなだらかな印象ですが、α6700はインクのドットもハッキリしていてかなり解像感が出ています。

α6700は豊富な画素数からのオーバーサンプリングで映像が作られるので、解像感も高くなるようです。

解像感は画素数が多いα6700が上

ローリングシャッター歪み

最後に歪みの比較です。

素早い被写体を撮ったりカメラを素早く動かした際に発生する「ローリングシャッター歪み」は映像の印象を損ねるものなので確認します。

走行する車を横から撮影して歪みを見ます。

α6700とZV-E1の歪み
α6700とZV-E1の歪み

ということで比較ですが、α6700は若干歪みが出るようで、ZV-E1はほとんど歪みが出ません。

ZV-E1は画素数が少ない分読み出し速度も速いので、歪みが出にくいです。

ただ静止画の場合だとα6700はメカシャッターが使えて歪みをほぼ完璧に抑えられます。

それに対してZV-E1は電子シャッターなので、素早い被写体だと歪む可能性があります。

動画ではZV-E1。静止画ではα6700が有利

α6700のメリット

ここまで比較検証をやってきたので、続いてα6700のメリットをお伝えします。

お伝えするのは次の3項目です。

  • 操作性
  • メカシャッター
  • トリミング耐性

操作性

α6700のメリット 操作性
α6700のメリット 操作性

まずは操作性です。

ZV-E1もα6700も軽量コンパクトなカメラですが、操作性についてはα6700の方が優れている点が多いです。

グリップ形状

まずグリップの形状が深くて手にフィットしやすいというのがあります。

ZV-E1はフラットな形状なので握りやすいとはなかなか言えません。

フロントダイヤル

フロントダイヤルがあるので、リアダイヤルとコントロールホイールでF値・SS・ISO感度の調整がしやすくなっています。

撮影モードの切り替えもダイヤルで可能です。

ファインダー

そしてファインダーがあるので、モニターの反射を気にしなくて良かったり、フレーミングもしやすいです。

500g以下のコンパクトなカメラでこれだけ操作性を保てれば十分じゃないかと思います。

コンパクトなボディでも操作性が保たれている

メカシャッター

メリット2つ目はメカシャッターです。

α6700は動画やサイレント撮影では、歪み耐性が高いとは言い切れません。(電子シャッター)

ただ静止画ではメカシャッターを使うことで歪みを抑えることができます。

それに対してZV-E1はα6700より歪まないとは言え電子シャッターなので、鳥や虫の羽ばたきのような素早い動きには耐えられません。

風景や日常づかいではZV-E1でも困りませんが、本格的に動体撮影するならやはりメカシャッターのα6700の方が良いだろうと思います。

静止画用で考えるとメカシャッターは大きな強み

トリミング耐性

続いてはトリミング耐性です。

冒頭でもお伝えした通りα6700には2600万の豊富な画素数があります。

強めのトリミングにも耐えられますし、大きめの印刷をするにも安心です。

それに対してZV-E1は画素数が半分以下なので、できるだけトリミングは抑えて撮影時点でしっかりフレーミングしてあげる必要があると思います。

トリミングに耐えられる画素数は動体撮影で強い

ZV-E1のメリット

続いてはZV-E1のメリットを紹介します。

紹介するメリットは次の3つです。

  • 暗所性能
  • ボケ
  • 協調制御補正

暗所性能

検証結果から分かる通りZV-E1の暗所性能はかなり高いです。

暗所性能の目安である最大常用ISO感度はα6700が32000、α7IVやα7CIIで51200ですが、ZV-E1は102400あります。

デュアルベースISOはLogで640と12800ですが、静止画でも100と1600で使えます。

ISO1600ならF4レンズで夜景撮影ができるので、ズームレンズのSELP1635G1本で日中も夜も撮影できている状況です。

ZV-E1のメリット 暗所性能
ZV-E1のメリット 暗所性能

この暗所性能はα7SシリーズとZV-E1ならではなので、かなり大きなメリットだと思います。

高い暗所性能ならではの撮影方法が使える

ボケ

続いてボケです。

これは単純にAPS-Cよりフルサイズの方がボケるという話で、具体的には1段ほどボケに違いがあります。

フルサイズのF1.4のボケはAPS-CだとF1と同等ですし、フルサイズのF4はAPS-CのF2.8と同等です。

逆にボカしたくないならF値を上げれば良いですし、それで明るさが不足するならデュアルベースISOを活用すれば良いので、このあたりの自由度の高さもZV-E1のメリットです。

ボケの強さはフルサイズ機のメリット

協調制御手ぶれ補正

メリット3つ目は協調制御手ぶれ補正です。

協調制御手ぶれ補正は対応する望遠レンズで手ブレをより強力に抑えるものです。動画でも静止画でも両方使えます。

アクティブモードは通常望遠撮影に弱くて、スタンダード補正よりむしろブレが増えてしまいます。

公式情報でも200mm以上ではアクティブモードは切った方が良いと書いてあるくらいです。

ただ協調制御補正があれば200mm以上でもアクティブモードが性能を発揮してくれるので、望遠での手持ち動画撮影がしやすくなります。

対応レンズが5本しかないので、これは確認しておいた方が良いですが、重宝する機能です。

協調制御補正で望遠撮影がしやすい

α6700とZV-E1どっちが買い?

ここまでZV-E1のメリットをお伝えしたので、最後にどっちを買うべきかについてお話します。

両機種ともAIAFを搭載して、動画は4K120P撮れて軽量コンパクトということで同じメリットも多いです。

ここでは選ぶにあたって特に重要そうだなと思う点を挙げていきます。

重要な違い

静止画の使い勝手

まず静止画撮影での使い勝手を考えるならα6700が良いと思います。

ファインダーもフロントダイヤルもあって、グリップも握りやすいです。

あとメカシャッターがあるのも大きいです。

暗所性能

ただZV-E1で静止画は撮れないというわけでは全くありません。

むしろ暗所性能を活かして気軽に夜景のスナップが撮れたりするのは大きなメリットです。

4K120Pのクロップ倍率

4K120Pでのクロップをどう捉えるかも大事だと思います。

ZV-E1は1.1倍クロップでα6700は1.6倍クロップなので、他のフレームレートと画角の整合をとるならZV-E1の方が良さそうです。

逆にα6700は1.6倍クロップを使って望遠寄りでも撮れるという考え方もあるので、判断は人によると思います。

手ぶれ補正

あとZV-E1にはダイナミックアクティブモードでVLOGなどが撮りやすかったり協調制御補正もあるので、手ぶれ補正を考えるとZV-E1が上です。

まとめると、静止画の使い勝手を考えるならα6700で、暗所性能や手ぶれ補正性能を考えるならZV-E1、あと4K120Pのクロップの捉え方次第という感じです。

僕の場合は1.6倍クロップがあると動物のスロー映像が撮りやすいので、ここに関してはα6700のメリットがあります。

ただ日没前後に動物を撮る場合はZV-E1の暗所性能が活きたりします。

本格的には冬場の運用になってくるんですが、条件に応じてどっちも使っていく予定です。

購入はSONYストアがオススメ

ちなみにα6700もZV-E1も、購入するならSONYストアが一番おすすめです。

アカウントを作って購入するだけで次のメリットがあります。

  • 10%OFFクーポン(初回も使える)
  • メーカー3年保証が無料
  • 定期的にクーポン配布

SONYストアの価格はパッ見だと高く感じるんですが、そこから10%OFFですし1年の無料保証が3年になるので、実はかなり安いです。

さらに「αあんしんプログラム」に入ると15%OFFクーポンやレンズの長期保証クーポンがもらえたりしますが、こちらは月額550円かかりますので、必要に応じて考えればOKです。

icon icon icon icon

カメラ選びの参考にしてみてください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次