SONY ZV-E1の熱停止検証の結果…|対策設定と撮影方法も紹介!

SONY ZV-E1の熱停止検証の結果...|対策設定と撮影方法も紹介!

今回はZV-E1の熱停止についてお話します。

検証結果が気になる方も多いと思うので、前置き無しで結果を報告していきます。

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目次

ZV-E1熱停止検証の結果

早速結果からお伝えして、その後で解説をしていきたいと思います。

ということで結果ですが25℃の室内で撮影して、フォーマットやビットレートも色々試してあります。

XAVC SI

  • 4K60P 600M:21分10秒
  • 4K30P 300M:42分00秒
  • 4K24P 240M:1時間6分50秒

XAVC HS

  • 4K60P 200M:45分30秒
  •    100M:1時間30分 打切
  •     45M:1時間30分 打切
  • 4K24P 100M:1時間30分 打切

XAVC S

  • 4K60P 200M:33分10秒
  • 4K30P 140M:44分40秒
  • 4K24P 100M:1時間30分 打切

結果は以上になりますが、これだけでは何が何だかという方も多いと思うので続いて解説をやっていきます。

ちなみに今回の記事の内容は動画にもしてあるので、見やすい方でご覧ください。

ZV-E1熱停止の印象

まず印象をお伝えしておくと、思った以上に長回しできたという感じです。

当然「FX3」や「FX30」のような空冷ファンがついているカメラには及ばないわけですが、1時間、2時間長回しする方は最初からそちらの機種を買うと思います。

空冷ファンがない状況でこれだけ撮影できれば個人的には十分すぎます

ただ結果を見て分かる通り、条件次第で長くも短くもなるので、この傾向であったり対策について解説します。

ZV-E1熱停止検証の撮影条件

ということで撮影条件の詳細をお話します。

  • 室温25℃
  • カメラの自動電源OFF温度「高」
  • モニターを開いた状態
  • ビデオスピードクラスV90のカードに記録

25℃なので屋内撮影などで参考にできる条件だと思いますが、夏場の屋外などではもっと条件は悪くなります

自動電源off温度については「高」に設定するのがデフォルトと思って良いと思います。

高いに設定するとカメラが壊れるのではと思う方もいるかもしれませんが、SONY公式のQ &Aでは「低温やけどの可能性」があると書いてありますが、「三脚などを使う場合は高で問題無い」と書いてあります。

手持ちで長時間撮影する方も多くないと思うのでやっぱり高いの設定で問題なさそうです。

モニターは開いていない状態だと背面に熱がこもって熱停止が早くなるので、基本は開いて撮影した方が良いです。

以前α7IVで比較をしたらモニターを開いている方が1.3倍くらい長持ちしました。

メモリーカードはビデオスピードクラス「V90」のカードを使いましたが、V60やV30などで撮ると条件は悪くなるかもしれません。

ZV-E1の熱停止と設定の関係

ここから設定について詳しく解説していきます。

結果を見て分かる通り、設定次第で連続撮影時間が違うわけですが、傾向としては高いビットレートで撮ると熱停止は早くなります。

ビットレートは映像1秒あたりのデータ量と思ってもらえば大丈夫ですが、単位はbyteではなくbitなので混同しないように注意してください。

「XAVC SI」や「XAVC HS」「XAVC S」というのは動画のフォーマットなんですが、XAVC SIは圧縮が少ない分ビットレートが高くて熱停止しやすいです。

そしてXAVC HSは圧縮効率が高い分ビットレートは抑えてあって熱停止しにくいし、ファイルサイズを抑えた撮影ができます。

僕はVlogを撮ったり、長回しする時はこのフォーマットを使うことが多いです。

ただ「4:2:0 8bit撮影」ができないので視聴や編集環境が10bitに対応しているか、あとH.265コーデックというものが使われているのでこれも対応しているか確認して方が良いと思います

XAVC Sはビットレート的には中間どころといった感じです。XAVC Sは4:2:0 8bit撮影ができてH.264コーデックでもあるので、視聴環境を選ばず使うことができます。

そして同じフォーマットの中でもビットレートが選べるんですが、やっぱり数字が大きいと熱停止が早くなりますし、小さければ長回しできます。

ここで、XAVC HS 4K60Pの結果を見てみましょう。

  • 4K60P 200M:45分30秒
  •    100M:1時間30分 打切
  •     45M:1時間30分 打切

200Mbpsでは45分ですが、100Mbpsや45Mbpsでは撮影時間を伸ばすことができています。

「4K24Pだと2時間撮れた」とか「4K60Pだと20分しか撮れなかった」という情報にあまり意味はなくて、ビットレートも含めて考えないといけないということがわかります。

続いて同じくらいのビットレートで比べてみます。

  • SI 4K24P 240M:1時間6分
  • HS 4K60P 200M:45分30秒
  • S 4K60P 200M:33分10秒

「SI 4K24P」は長時間撮れたのに対して、「HS 4K60P」や「S 4K60P」では撮影時間が短くなっています。

ビットレートが同じくらいでもフレームレートが大きい方が、熱停止しやすいということなのかもしれません。

ちなみにXAVC SとXAVC HSは同じビットレートですが、XAVC Sの方が熱停止が早かったのがちょっと意外でした。

念の為もう一度試してみたんですがやっぱり似たような結果になったので、フォーマットやコーデックによる違いも若干あるのかもしれません。

ZV-E1の熱停止まとめ

結果を簡単にまとめると熱停止は大きくはビットレートやフレームレートによって変わるので、ZV-E1も設定次第では長回しできそうです。

この結果を踏まえて僕が使おうと思っている設定をお伝えします。

基本はXAVC HSでフレームレートに関わらず100Mbpsくらいを使っておけば撮影時間的にも画質的にも不満はないだろうと思っています。

ただ、編集や視聴環境が10bitに対応していない方もいると思いますし、XAVC HSは編集でかなり重くなるのPCのスペック次第では仕事にならないという方もいると思います。

そういう場合は汎用性が高くてファイルサイズもそれなりに抑えたXVAC Sを使うと良いと思います。

作品撮りなどではガッツリ編集してもサクサク動いて画質も良いXAVC SIを使う予定です。

余談ですが、今回長時間撮影を何度もやってわかったのはZV-E1のバッテリーの持ちはかなり良いです。

最近FX30を使うことが多かったので余計にそう感じるのかもしれませんが、α7IVよりも良い感じがしていて、熱停止しなければ2時間30分くらい撮影できるんじゃないかと思いました。(まだ試してはいませんが)

気軽にVlogを撮るくらいなら予備バッテリーを使わずに済むことも多くなりそうなので、嬉しい誤算です。

ということで今回の動画は以上です。

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