JALのサービスステイタスにはいろんな特典があるらしい。詳しく教えて欲しい。
サービスステイタスに興味があるのですね。
サービスステイタスを達成すれば様々な特典を受けられますが、その条件はかなり厳しいです。
この記事でバッチリ予習してから、サービスステイタスを目指すか決めましょう。
ちなみに、この記事の筆者は写真家兼ライターの「とも」です。20代のうちに「ダイヤモンドステイタス」を達成することができました。
そんな筆者なので、皆さんに役立つ情報をお伝えできると思っています。
ということで今回は「JALのサービスステイタスとは?」というテーマで記事を書きます。長い内容なのでゆっくり読むか、上記の目次から興味のあるステイタスに飛んで読むことをお勧めします。
また、この記事で頻繁に使われる「フライオンポイント(FOP)」についてご存知ない方は下記記事を先に読むことをお勧めします。
それではどうぞ。
クリスタル
クリスタルは最も簡単に取得できるサービスステイタスです。
本格的なサービスを受ける前のお試しステイタスといった位置づけではないでしょうか。
とは言え、今まで受けたことのない多彩なサービスは魅力的で、まずはここでステイタスの恩恵を受けてみるのも良いのではないでしょうか。
取得条件
2つの条件のうちいずれかを、1月~12月の1年間に達成する必要があります。
- FOP30,000ポイント(うちJALグループ便15,000)以上
- 搭乗回数30回(うちJALグループ便15回)以上かつFOP10,000ポイント以上
最も簡単と言っても、達成には少なくとも十数万円かかるのではないでしょうか。
ここからは、クリスタルの特典を項目分けして紹介します。
予約
クリスタル専用予約デスク
専用の予約デスクが使えて、一般デスクが混雑して電話がつながりにくかったりしてもスムーズに手続きできます。
ちなみに、専用予約デスクは各ステイタスごとに設けられています。
予約時の優先キャンセル待ち
一般のキャンセル待ちより優先して座席の確保ができます。
ただ、クリスタルより上位のステイタスの方が優先度が高いです。
国際線前方座席指定サービス
実は、前方座席は上級会員しか予約できないようになっています。
前方座席を利用すると乗り降りが早く済んで、気持ち的にも楽ができますよ。
マイル
マイルアップボーナス
通常のフライトマイルに加えて55%のボーナスマイルが加算されます。つまり、マイルが1.55倍になるということです。
ステイタスが上がるにつれてボーナスマイルも増え、最上級のダイヤモンドでは2.3倍というぶっ壊れ性能の特典になります。
空港
専用カウンターでのチェックイン
JAL国際線を利用する際にビジネスクラス専用のチェックインカウンターが利用できます。
チェックインカウンターは混雑することが多いので、専用カウンターが使えると待ち時間が大幅に短縮されます。
また、国内線の場合はクラスJを利用した場合のみJGC専用カウンターが利用できます。
国内線プライオリティバッゲージサービス(クラスJ利用時)
預けた手荷物を他の荷物より優先的に受け取ることができます。
荷物を預ける際にタグが貼られ、タグのある荷物は受け取りのベルトコンベアで最初に流すという仕組みです。
これはクラスJを利用した場合のみの特典ですが、さらに上位ステイタスになるとクラスJじゃなくてもこのサービスが受けられます。
受託手荷物許容量アップ
無料で預けられる手荷物の量には限りがありますが、この量を無料でアップしてくれます。
LCCと違って手荷物量で困ることはあまりないですが…
空港での優先空席待ち
当日の空席待ちをする場合に、優先的に席を確保できます。
こちらも、上位のステイタスを取得すると優先度がさらに高くなります。
優先搭乗(国際線)
JAL国際線への搭乗の際、一般より早く飛行機に乗り込むことができます。
国際線では搭乗クラスなどによって分かれて並びますよね、あの優先列に並べるわけです
クリスタルだと国際線だけですが、さらに上位になると国内線でも優先搭乗できます。
ラウンジ
空港ラウンジの利用
ラウンジクーポンを使って国内線サクララウンジが利用できます。
サクララウンジはソフトドリンクからアルコールまで無料で飲み放題。静かな空間に見事な調度品と、まさにステイタスを感じられる空間です。
「ステイタス達成の醍醐味はラウンジ」と言っても過言ではありません。
上位ステイタスになるとクーポンも不要になったり、「ダイヤモンドプレミアラウンジ」が使えるようにもなります。
以上、クリスタルステイタスについて紹介しました。
最初にもお話しましたが、ステイタスのお試し期間的な位置づけなので、特典内容が若干物足りないです。
しかし、ここでステイタスの魅力に気づいて修行まっしぐらという人もいるので、達成条件に近い人は、頑張ってクリスタルに到達して、ステイタスの良さを実感してほしいと思います。
続いて、ステイタスの本格的サービスを受けられるサファイアについて解説します。
サファイア
クリスタルの次に取得できるのがJMBサファイアです。
サファイアでは本格的なサービスを利用できます。ラウンジを使うのにクーポンが不要だったり、クリスタルでは国際線しか使えなかったサービスが国内線も使えるようになったりという感じ。
このサファイアを達成するのが一つの区切りでもあり、目指す人はかなり多いです。
それでは「サファイアステイタス」について解説します。
取得条件
2つの条件のうちいずれかを、1月~12月の1年間に達成することで取得できます。
- FOP50,000ポイント(うちJALグループ便25,000)以上
- 搭乗回数50回(うちJALグループ便25回)以上かつFOP15,000ポイント以上
サファイアを達成するには数十万円規模の費用と長い時間がかかります。
出張が多くて自腹を切らずに達成する方もいるでしょうが、普通のサラリーマンにこの負担はかなりの痛手ですよね。
なんとか一度達成しても、ステイタスの有効期限は達成した翌々年の3月までなので、継続するには飛行機に乗り続けなければいけません。
後ほど紹介するJALグローバルクラブは、サファイアと同等の特典を毎年継続して受け続けられる会員制度です。
「毎年継続してステイタス達成するなんて無理!」という方のためにあるような制度なので、そちらも見ていただきたいと思います。
話が逸れましたが、サファイアの特典を見ていきます。
予約
専用予約デスク
サファイア会員専用の予約デスクで、混雑しないので予約変更等の手続きがスムーズにできます。
予約時の優先キャンセル待ち
一般のキャンセル待ちより優先して席の確保ができます。
前方座席指定サービス
飛行機の前方座席が指定できるようになります。前方座席は乗り降りの待ち時間が少なくて楽です。
クリスタルでは国際線でしか利用できませんでしたが、サファイアは国内線でも利用できます。
マイル
マイルアップボーナス
フライトマイルのボーナスが105%加算されます。つまりマイルが約2倍貯まるということです。
この時点で既に「ぶっ壊れ性能特典」になりつつありますね。
空港
専用カウンターでのチェックイン
国内線でJALグローバルクラブ専用のチェックインカウンターが利用できます。
また、国際線ではファーストクラス・チェックインカウンターが利用できます。
クリスタルではクラスJの場合のみ、JGCカウンターが利用できましたが、サファイアでその制約は無くなりました。
プライオリティバッゲージサービス
預けた手荷物を優先的に受け取れます。
こちらも、クリスタルではクラスJに限ったサービスでした。
受託手荷物許容量アップ
手荷物の許容量がアップします。
空港での優先空席待ち
当日の空席待ちで、優先的に席の確保ができます。
JALグローバルクラブエントランス
こちらはサファイアから利用できるサービスです。
専用の保安検査場に通じるエントランスを利用できます。
エントランスは羽田、伊丹、新千歳、福岡空港に設置されており、一般の保安検査場と違って利用者が少なく、待ち時間がかかりません。
ファストセキュリティレーンの利用
上で紹介したエントランスの国際線版みたいなものです。
成田第2ターミナルで専用の手荷物検査レーンを利用でき、スムーズに出国審査に進めます。
優先搭乗
国内線と国際線の両方で優先搭乗が利用できます。
一般客より先に飛行機に乗れるので、混雑に巻き込まれることもありません。
クリスタルでは国際線でしか使えなかったサービスです。
ラウンジ
JALが運営するサクララウンジが利用できます。
本人と同行者の計2名が利用でき、ラウンジクーポンを使用すればさらに2名が入室可能です。
また、ワンワールドアライアンス加盟航空会社のラウンジも利用できます。
クリスタルではクーポンが必要でしたが、サファイアからは必要ありません。
「サクララウンジが使い放題になればこっちの物」感があります。
しかし、さらに上位のステイタスなら「ダイヤモンド・プレミアラウンジ」や「ファーストクラスラウンジ」が使えるようになるのでそちらもお楽しみに。
サファイアについて解説しました。
ここまで来るとサービスも本格的だし、かなり達成感がありますが、ステイタスには有効期限があるのをお忘れなく。
同様のサービスをずっと受け続けたい方は、次に紹介するJALグローバルクラブへの入会を検討してみてください。
JALグローバルクラブ
JALグローバルクラブ(JGC)は厳密にはサービスステイタスではありません。
しかし、ステイタスと同様のサービスを受けられますし、この次に紹介するJGCプレミアを取得するのにも必要なので紹介しておきます。
入会条件
下記1~3の条件を満たしている方にJGCへの入会資格があります。
- サファイアステイタス達成
- CLUB-A,CLUB-Aゴールド,ダイナース,プラチナのいずれかを保有できる
- 航空会社等の関係者でない
- JAL CLUB ESTからは退会となる
サファイア取得に必要な条件に、保有するカードの条件が加わったといった感じです。
サービスステイタスの有効期限は達成した翌々年の3月までですが、JGCは退会しない限りずっと継続できます。
では、気になるJGCのサービス内容を解説していきます。
予約
専用予約デスク
会員専用の予約デスクが利用できます。
予約時の優先キャンセル待ち
キャンセル待ちで優先的に席の確保ができます。
前方座席指定サービス
一般客は利用できない、前方座席の指定ができます。
マイル
初回搭乗ボーナス
毎年初めての搭乗の際に、ボーナスマイル3,000マイルが加算されます。
これはステイタスには無い特典ですね。
マイルアップボーナス
フライトマイルに35%のボーナスが加算されます。1.35倍になるということですね。
ステイタスも持っている場合には、高い方の率のマイルが加算されます。
空港
専用カウンターでのチェックイン
JGC会員専用のチェックインカウンターが利用でき、スムーズにチェックインできます。
プライオリティバッゲージサービス
預けた手荷物を優先して受け取ることができます。
受託手荷物許容量アップ
無料で預けられる手荷物の許容量が増えます。
空港での優先空席待ち
当日の空席待ちで、優先的に席の確保ができます。
JALグローバルクラブエントランス
国内線を利用する際、保安検査場に通じる専用のエントランスを利用できます。
ファストセキュリティレーンの利用
成田第2ターミナルで、専用手荷物検査レーンを利用でき、スムーズに出国審査に進むことができます。
優先搭乗
一般客より先に、飛行機に搭乗でき、混雑に巻き込まれることもありません。
ラウンジ
JALが運営するサクララウンジが利用できます。
本人と同行者の計2名が利用でき、ラウンジクーポンを使用すればさらに2名が入室可能です。
また、ワンワールドアライアンス加盟航空会社のラウンジも利用できます。
ここまで、JGCのサービスを紹介しましたが、ほとんどサファイアのサービス内容と一緒ですよね。
強いていうならフライトマイルのボーナスが若干少ない程度でしょうか。
ステイタスを継続しないでこれらのサービスが受けられるなら入会しても良いと思いませんか?
そう思う方で、もし20代の方がいたら、筆者が強くオススメするJGC入会方法があるので、ぜひ下記記事を見てください。
続いて、JGC会員限定のステイタスであるJGCプレミアを紹介します。
JGCプレミア
JGCプレミアはJGC会員だけが取得でき、ダイヤモンドに次ぐ2番目のステイタスです。
「ダイヤモンド・プレミアラウンジ」が利用できたり、マイルの有効期限が無くなったりと、サファイアとは一線を画したサービス内容です。
そんなJGCプレミアについて解説します。
取得条件
以下2つの条件のうちいずれかを、1月~12月の1年間に達成することで取得できます。
・FOP80,000ポイント(うちJALグループ便40,000)以上。
・搭乗回数80回(うちJALグループ便40回)以上かつFOP25,000ポイント以上。
予約
専用予約デスク
JALグループ便の予約で、ダイヤモンド・プレミア予約デスクが利用できます。
予約時の優先キャンセル待ち
希望のJALグループ便が満席でキャンセル待ちをする場合に、最優先で席の確保ができます。
前方座席指定サービス
一般では指定ができない、飛行機の前方座席を指定することができます。
国内線先行予約サービス
通常の予約開始日である、搭乗日の2カ月前よりさらに2週間早く予約が可能となります。
マイル
マイルアップボーナス
搭乗毎にボーナスマイルが積算されます。JALグループ便やアメリカン航空便で105%の加算率です。
マイル有効期限の廃止
JGCプレミアとダイヤモンドだけのサービスで、通常3年間のマイル有効期間が廃止され、マイルが失効しなくなります。失効しないことで、マイル利用の幅も大きく広がります。
空港
専用カウンターでのチェックイン
専用カウンターを利用することで、混雑を避け、スムーズにチェックインできます。
プライオリティバッゲージサービス
JALグループ便やワンワールドアライアンス加盟航空会社便利用時に、預けた荷物を最優先で受け取ることができます。
受託手荷物許容量アップ
無料で預けられる手荷物の許容量が増えます。
空港での優先空席待ち
搭乗当日の空席待ちで、最優先で席の確保ができます。
ダイヤモンド・JGCプレミア専用保安検査場
ラウンジ直結の専用保安検査場を利用できます。設置してある空港は、羽田、伊丹、新千歳、福岡、那覇空港です。
ファストセキュリティレーンの利用
成田第2ターミナルで、専用手荷物検査レーンを利用でき、スムーズに出国審査に進むことができます。
優先搭乗
JALグループ便およびワンワールドアライアンス加盟航空会社便にて、一般より優先して搭乗ができ、混雑を避けることができます。
ラウンジ
JAL国内線、国際線およびワンワールドアライアンス加盟航空会社便での出発時にラウンジを利用できます。サファイアでは利用ができなかったダイヤモンド・プレミアラウンジやファーストクラスラウンジも利用できます。
限定サービス
サービスセレクション
JGCプレミアとダイヤモンド限定のサービスで、選ぶコースによって、ギフトなどが受け取れます。eJALポイント30,000ポイントや、JALクーポン23,000円相当とラウンジクーポンがもらえるコースもあります。
ダイヤモンド
最上位のステイタスであり、取得の難易度はとっても高いです。その分、多彩で充実したサービスを受けることができます。
取得条件
以下2つの条件のうちいずれかを、1月~12月の1年間に達成することで取得できます。
・FOP100,000ポイント(うちJALグループ便50,000)以上。
・搭乗回数120回(うちJALグループ便60回)以上かつFOP35,000ポイント以上。
予約
専用予約デスク
JALグループ便予約の際、ダイヤモンド・プレミアデスクが利用できます。
予約時の優先キャンセル待ち
希望のJALグループ便が満席でキャンセル待ちをする場合に、最優先で席の確保ができます。
前方座席指定サービス
一般では指定ができない、飛行機の前方座席を指定することができます。
国内線先行予約サービス
通常の予約開始日である、搭乗日の2カ月前よりさらに2週間早く予約が可能となります。
JMBダイヤモンド特典航空券
ダイヤモンド特有のサービスです。特典席に空席がない場合でも、特典航空券に必要なマイルの2倍数を支払うことで、一般席を利用できます。
マイル
マイルアップボーナス
JGCプレミアよりさらに高い積算率(JALグループ便やアメリカン航空便で130%)でボーナスマイルが加算されます。
マイル有効期限の廃止
通常3年間のマイル有効期間が廃止され、マイルが失効しなくなります。失効しないことで、マイル利用の幅も大きく広がります。
空港
専用カウンターでのチェックイン
専用カウンターを利用することで、混雑を避け、スムーズにチェックインできます。
プライオリティバッゲージサービス
預けた手荷物を最優先に受け取ることができます。
受託手荷物許容量アップ
無料て預けられる手荷物の許容量が増えます。
空港での優先空席待ち
以上、サービスステイタスについて解説しました。まずクリスタルからでも、ステイタスで受けられるサービスを体感して、さらに上位ステイタスにも挑戦していただければ嬉しく思います。
JALグループ便利用で搭乗当日の空席待ちの際、最優先で席の確保ができます。ワンワールドアライアンス加盟航空会社便でも優先的に取り扱いされます。
ダイヤモンド・JGCプレミア専用保安検査場
ラウンジ直結の専用保安検査場を利用できます。設置してある空港は、羽田、伊丹、新千歳、福岡、那覇空港です。
ファストセキュリティレーンの利用
成田第2ターミナルで、専用手荷物検査レーンを利用でき、スムーズに出国審査に進むことができます。
優先搭乗
JALグループ便およびワンワールドアライアンス加盟航空会社便にて、一般より優先して搭乗ができ、混雑を避けることができます。
ラウンジ
JAL国内線、国際線およびワンワールドアライアンス加盟航空会社便での出発時にラウンジを利用できます。ダイヤモンド・プレミアラウンジやファーストクラスラウンジも利用できます。
限定サービス
サービスセレクション
JGCプレミアとダイヤモンド限定のサービスで、選ぶコースによって、ギフトなどが受け取れます。eJALポイント60,000ポイントや、JALクーポン50,000円相当とラウンジクーポンがもらえるコースもあります。
以上、JALのサービスステイタスを紹介しました!
最初のクリスタルは正直微妙で、ダイヤモンドはやりすぎ感があります。
今後、長ーくサービスを受け続けたいなら、やっぱりJGCになっておくのが良さそうですね。
ということで、JALサービスステイタスについての記事でした。この記事が皆さんのお役に立てば幸いです。
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