ZV-E10で星空撮影ってできるのかな?
ズバリできます!
レンズや設定を最適にすればZV-E10でも神秘的な「星空写真」が撮影可能。
今回は、筆者が撮影した写真を紹介した上で、設定とおすすめレンズを紹介します。
ちなみにこの記事を書いているのは写真家兼ライターの「とも」です。全国を旅しながら風景を撮影しています。
そんな筆者はSONYカメラの愛用者で、ZV-E10でも検証や作例撮影をたっぷり実施中。
ユーザー目線で皆さんに役立つ情報をお伝えします。
ということで今回は「ZV-E10で星空撮影できるレンズと設定」というテーマでお話します。
ZV-E10の星空写真
まずはZV-E10でどんな星空写真が撮影できるのかを紹介します。
とりあえず4枚の写真を紹介しますが、この記事で使われいてるのは全てZV-E10で撮影した写真なので、そちらも参考にしてみてください。
それではいきましょう!
こちらは地元の天文台で撮影した写真です。
少し雲が流れてきてますが、奥には無数の星が散りばめられています。
周囲に灯りは無いしライトも使ってませんが、印象的な建物が細部まで綺麗に写ってくれました。
暗所耐性のないカメラだとノイジーでザラついたな写真になるところですが、ノイズは目立っていないようです。
こちらは星空だけを撮影した写真。
左上の細い線は人工衛星で、右下の線は飛行機だと思います。撮影したのが7時頃だったので、まだ飛行機が飛ぶ時間帯ですね。
早い時間帯にタイムラプスや軌跡撮影をすると、飛行機が入る場合もあるので、こだわる人は気をつけた方が良さそうです。
こちらは東の空の写真です。
左下に見える大きな光は、実は月の光。これから月が昇ろうとしているのです。
月が昇ると知っていれば、タイムラプスで撮りたかったのですが、月だと分かったのは昇った後でした。
最後に紹介するのは星の軌跡写真。
20秒間隔で撮影した写真を70枚ほど使ってフォトショップで軌跡写真にしました。
ほんとは200枚近く撮影してましたが途中で飛行機が通ったので、それまでの70枚で軌跡写真にしました。ちょっと残念ではありますが、綺麗なので良しとします。
あと、たくさんの写真を使って幻想的な星空タイムラプスも作成したのでよければご覧ください。
以上、ZV-E10で撮影した星空写真でした。
このような写真が撮れるわけですが、普段のように手持ちでパパッとは撮影できません。
ということでここから、ZV-E10で星空を撮る方法をお伝えします。
ZV-E10で星空撮影する設定
ZV-E10で星空を撮影するには以下の方法を使えばOKです。
- シャッタースピードを長くする
- F値を小さくする
- ISO感度は必要に応じて上げる
それぞれについて、具体的にお話します。
シャッタースピードを長くする
今回紹介している写真は全てシャッタースピード(SS)20秒で撮影しています。
SSを長くすることで、光を多く取り込めるので星の小さな光まで写し出せるのです。
ただ、SSを長くする際の注意点もあります。
- ブレを抑えるために三脚などが必要
- SSを長くしすぎると星が線状になる
- 余計な光が入るとすぐ白飛びする
三脚が必要
SSが長いと、その間の被写体やカメラの動きが全て写真に反映されます。それを抑えるためには三脚などで固定することが必です。
今回筆者はシューティンググリップで撮影してますが、星撮影に慣れてない人だと扱いが難しいし、強い風で揺れたり転倒する可能性もあります。
星が線状になるかも
SSが長いと星が線状になってしまうかもしれません。
眺めているだけでは気づきませんが、星は時間をかけてゆっくり動いているので、その動きが反映されて線状になるのです。
今回紹介している写真はSS20秒ですが、実はタイムラプスの材料として撮ってるので少し線状になっています。
広角で撮るならSS10秒からSS15秒ほどだと点に近づくと思います。望遠寄りになると星がどんどん動いていくので、よりSSを短くする必要があります。
最初のうちは広角で撮る方が良さそうですね。
余計な光が入るとすぐ白飛びする
街灯や車のライトなどの光が入るとすぐ白飛びしてしまいます。
長いSSはあくまで弱い光を撮るためのもの。そこに人工的な光が入ると許容量をオーバーして簡単に白飛びしてしまうのです。
人の光が入らない場所で撮影して、撮影中はカメラの近くでライトなどを使わないようにしましょう。
F値を小さくする
今回紹介している写真はF1.4で撮影しています。かなり小さいですね。
小さいF値で撮影する際の注意点はこちらです。
- ピント合わせをしっかり行う
- 明るいレンズが必要
ピント合わせ
F値が小さいということはボケやすい、つまりピント合わせがシビアになるということです。
「星はずっと遠くにあるんだから、ピントも1番遠くにすれば良いのでは?」
と思うかもしれませんが、それだとピントは合いません。
星にピントを合わせるには、拡大して星ができるだけ小さな点になるようにピント調整すればOK。小さな点になれば玉ボケになっていないということなので。
明るいレンズが必要
星を撮るなら開放F2.8以下のレンズがほしいところで、小さければ小さいほど良いです。
キットレンズなどは開放F4前後だと思うので十分な明るさが得られません。なので、夜景や星景用にとっても明るいレンズを一本持っておくのがオススメです。
僕のイチオシは「SIGMA16mm F1.4 DC DN」というレンズなので、後ほど紹介します。
ISO感度を上げる
SIGMA 16mmなどの明るいレンズを使っても、光の量は足りない場合がほとんどです。
そんな時は写真を明るくするための最後の手段としてISO感度を上げます。
なぜ最後の手段かと言うと、ISO感度を上げすぎるとノイズが発生して写真がザラついてしまうから。SSとF値を使って、できるだけ写真を明るくし、必要最小限でISO感度を上げればノイズも抑えることができます。
ISO感度を上げるのは最後にしましょう。
ZV-E10で星空を撮影できるレンズ
上記の通り、ZV-E10で星空撮影するには「明るいレンズ」が必要。
また、星を点で捉えるには広角レンズが望ましいです。
ということでオススメするのが「SIGMA 16mm F1.4 DC DN」です。今回紹介している写真とタイムラプスは全てこのレンズで撮影しました。
スペックをまとめるとこんな感じです。
- 焦 点 距 離:16mm(換算24mm)
- 開 放 F 値 :1.4
- 手ぶれ補正:なし
- 重 さ:405g
- 価 格:4万円前後
開放F1.4の明るさは文句なし。換算24mmの画角は汎用性も高いです。
手ぶれ補正はついてないですが、広角なのでブレは目立ちにくいです。
価格は4万円前後とお手頃で、SIGMAレンズの強みである解像感もあります。
ここまで良いところ尽くめですが、重さ405gはAPS-C用の単焦点レンズとしては正直重いです。しかし、F1.4の明るさとコスパは他のレンズで替えが効かないので、比較する余地すらないと思います。
夜景、星景撮影用の1本としてオススメです。
ZV-E10の星空撮影まとめ
今回はZV-E10で星空撮影できるレンズと設定を紹介しました。
設定は撮影環境などで変わりますが基本は次の通りです。
- シャッタースピードを長くする
- F値を小さくする
- ISO感度は必要に応じて上げる
SSを長くするので三脚が必須ですが、お試し程度ならシューティンググリップでも良いかもしれません。
F値を小さくするとピント面が薄くなるので、星が点になるようじっくりピント合わせしましょう。
ISO感度を上げるとノイズが出るので、試し撮りしながら必要最小限にとどめましょう。
星空を撮影したら、タイムラプスにしてみるのも良いです。参考記事も載せておきます。
ZV-E10で星を撮るなら、超明るくて広角のSIGMA16mm F1.4 DC DNがオススメです。これ以上のコスパのレンズは現時点で無いと断言できます。
ぜひレンズ選びの参考にしてみてください。
以上、ZV-E10の星空撮影についての記事でした。この記事が少しでもお役に立てば嬉しいです。
コメント