α6400に使える広角レンズを探してるんだけど、おすすめってありますか?
広角レンズをお探しなのですね。
α6400はAPS-C機なので、それを踏まえてレンズ選びする必要があります。
今回は、筆者も使っている十分広くてしかも明るいレンズをご紹介します。
この記事を書いているのは、写真家兼ライターの「とも」です。全国を旅しながら風景を撮影しています。
そんな筆者は、旧式のα6300と今回紹介する広角レンズでバシバシ写真を撮っています。
この記事では、筆者が撮影した作例も交えてレンズを紹介したいと思います。
当然ですが、α6400でも使用できるレンズなのでご安心ください。
ということで今回は「α6400におすすめの広角レンズは?【比較と作例】」というテーマで記事を書きます。どうぞご覧ください。
α6400におすすめの広角レンズは?
α6400におすすめの広角レンズは「SIGMA 16mm F1.4 DC DN」です。
価格は4万円前後で、広い画角に加えて明るさも備えています。星空や建物内部、パノラマ撮影などに適したレンズと言えます。
まずはこのレンズの性能について考察します。
後ほど、α6400に使用できるレンズの比較も行いますので、そちらも参考にして頂きたいと思います。
画角
画角はレンズの焦点距離によって判断できます。
判断の目安はこちら。
- 35mm以下:広角
- 50mm前後:標準
- 85mm以上:望遠
そして、このレンズの焦点距離は16mm。
「35mm以下だから広角です!」と言いたいところですが、これはフルサイズ機の場合の目安。
α6400はAPS-C機なので「フルサイズ換算」してから比べます。
フルサイズ換算とは画角を判断するために、フルサイズ機での数値に換算することです。
焦点距離だけでなく、センサーサイズによっても画角は変わるのです。
APS-C機の場合だと焦点距離を1.5倍にすればOK。「16×1.5=24mm」となり、フルサイズ換算した焦点距離は24mmであることが分かります。
ここで、焦点距離と画角の関係をお示しします。
35mm>24mmなので、このレンズは広角であると言えます。
仮に、焦点距離が35mmのレンズを購入した場合、フルサイズ換算すると50mmを超えてしまい、標準画角となってしまうので注意です。
APS-Cやマイクロフォーサーズで広角レンズを探す場合には、「フルサイズ換算しても広角となるレンズ」を選びましょう。
その点このレンズは十分広角なので安心です。
続いて、このレンズの明るさについても解説しておきます。
明るさ
このレンズのもう1つの特徴が「明るさ」です。
明るいレンズはシャッタースピードを長くしたりISO感度を上げなくて良いので、暗い所でも手ブレしなかったり、ノイズが出にくいというメリットがあります。
レンズの明るさを判断するには開放F値を確認します。
開放F値は小さいほど明るく、レンズの名前にも必ず入っているので確認しましょう。(焦点距離も名前に入ってます)
このレンズの開放F値は『F1.4』で、一般的にF2.8でも十分明るいと言われるので、かなり明るい部類です。
この明るさを活かせば、手持ちで夕景や夜景も撮影できます。
このレンズが「広い画角」に加え、「明るさ」を備えていることがお分かり頂けたでしょうか?
続いて、「α6300」と「SIGMA 16mm F1.4 DC DN」を用いた作例を紹介します。
α6300と広角レンズを用いた作例
ここでは、筆者がα6300と広角レンズ(SIGMA 16mm F1.4 DC DN)で撮影した写真を紹介します。
改めてお伝えしておきますが、α6400は筆者が使用しているα6300の後継機で、より良い写真が撮れるハズなのでご安心ください。
こちらはリフレクション撮影で有名な晴海埠頭(はるみふとう)の写真です。
広い画角を活かして、流れる雲とそのリフレクションまで写すことができました。
晴海埠頭の作例をもっと見たい方は下記記事を参考にしてください。
こちらは筆者の地元鹿児島で撮影した写真。
中茶屋公園(なかのちゃやこうえん)から見える「ダイヤモンド桜島」を撮影しました。展望台からのパノラマを撮るにも、広角が活きますね。
下記記事では他にも中茶屋公園の写真を紹介しています。
ここで1つ、このレンズの注意点をお伝えします。
SIGMA 16mmはそのまま使うと、「歪曲収差(わいきょくしゅうさ)」が出ます。
歪曲収差はざっくり言うと魚眼レンズみたいな歪みで、ソフトでの補正がとても簡単です。
実は、SIGMA16mmは歪曲収差はソフトに任せ、他の性能や軽量化に注力しているレンズ。
なので、ソフトでの補正は必須となっています。
補正しなくても見るに耐えないほどではないですが、間違いなくやっておくべきでしょう。
AdobeのLightroomなら1クリックで補正できますし、現像ソフトは今後必ず必要になってくるので、しっかり用意しておきましょう
続いての写真は、ベルギーのサンミッシェル大聖堂内です。
建物内部では自分が移動して写る範囲を広げるにも限界があります。広く写せるかはレンズの性能によって決まるのです。
サンミッシェル大聖堂でも広さと奥行きを表現するためにSIGMA16mmが大活躍でした。
以上、筆者が撮影した写真を作例として紹介しました。
ここまでの内容で、レンズの性能や撮影できる写真のイメージが少しは掴めたかと思いますが、「このレンズより安くて良いものは本当に無いのか?」という疑問もあるかと思います。
そんな方に向けて、このレンズの価格についても考察したいと思います。
広角レンズの比較【性能と価格】
α6400に使用できる広角レンズを、性能と価格を含めて比較していきます。
「価格が近い」「明るくて」「広角」のレンズを集めたかったのですが、実は似た性能のレンズがなかなかありません。
なので、ズームレンズも比較に入っています。
この時点でSIGMA16mmの唯一無二感はありますが、参考に比較していきます。
まずは、今回オススメしているSIGMA16mmの性能と価格をおさらいしておきましょう。
SIGMA 16mm F1.4 DC DN
価格は4万円前後で「焦点距離16mmの広い画角」と「開放F値1.4の明るさ」を兼ね備えた単焦点レンズです。
この性能を念頭に置いて、他のレンズを見ていきましょう。
Carl Zeiss Touit 2.8/12
フルサイズ換算18mmの『超広角レンズ』。
広角域のレンズは焦点距離が数mm小さいだけで写る範囲はずっと広がり、奥行きや立体感もより強く感じます。
『解像感』も申し分なく、写真の中に引き込まれるような迫力です。
しかし、お値段はなんと10万円近くします。
また、開放F2.8ということで単焦点としては暗め。星景撮影などではちょっと不安かも。
TAMRON 18-200mm F3.5-6.3
こちらはタムロンの製品で焦点距離18-200mmの「ズームレンズ」。
フルサイズ換算すると、27mmの広角から350mmの超望遠までこなせることになりますね。
明るさが不足しているので、一眼ならではのボケや明るさを活かすことは出来なさそうです。
値段は5万5千円前後。
「画角の自由度を求めるなら」というレンズですね。
SONY E 16mm F2.8
最後に紹介するのは焦点距離16mmで十分広角なレンズ。価格も2万円代ということでかなり安いです。
しかし、単焦点レンズにしては明るさが物足りないので、夜景撮影などではISO感度を上げる必要がありますし、ボケる量も少ないでしょう。
ただ、このレンズにはコンパクトさという強みがあります。
SIGMA 16mm F1.4 DC DNは「長さ92.3mm、重さ405g」
なのに対し、
SONY E 16mm F2.8は「長さ22.5mm、重さ67g」しかありません。
画角の広さとコンパクトさを重視する方はこのレンズを選択しても良いと思います。
α6400に使用できる広角レンズ4つを比較しましたが、いかがだったでしょうか?
それぞれに一長一短ありますが、SIGMA 16mm F1.4 DC DNの明るさに並ぶレンズはありませんでした。
筆者はこの明るさを活かして星空撮影や手持ちの夜景撮影までしていますが、そこまで明るさを求めないならズームレンズや軽量コンパクトのレンズを検討しても良いかもしれませんね。
もし「星空撮影」にも興味があるなら、こちらの記事を参考にしてみてください。
それでは最後にこの記事の「まとめ」をします。
α6400おすすめの広角レンズ まとめ
今回は「α6400におすすめの広角レンズ」をテーマに記事を書きました。
おすすめするのは「SIGMA 16mm F1.4 DC DN」というレンズで、焦点距離16mmの広角と開放F値1.4の明るさが強みです。
撮影に適したシーンは、星空や手持ちの夜景、建物内部にパノラマ写真などです。
このレンズが本当に良いかどうか、α6400に使用できる広角レンズを4つ比較しました。
明るさではダントツのトップでしたが、明るさが必要ない場合はズーム性能やコンパクトさの高いレンズを検討しても良いかもしれません。
ただ、筆者が様々なレンズを使う中で、広角と明るさを兼ね備えたこのレンズはとても重宝しており、やっぱりイチオシです。
ぜひSIGMA 16mmの購入を検討してみてください。
以上、この記事が皆さんのお役に立てば幸いです。
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